■八ッ場ダムを巡る官民業の癒着で大きな“貢献”を果たした丸岩会のボスでもあった萩原昭朗・八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員長の葬儀は明後日、長野原町長が葬儀委員長となって合同葬として執り行なわれますが、八ッ場ダムの周辺ではそんなことにはお構いなしに、大量のスラグが埋葬されっぱなしになっています。周辺の現場では、埋められたスラグを片づけるどころか、雨水で二次被害を及ぼしたり、擁壁がスラグの膨張でズレてしまっていたり、更には危険スラグを土で隠してしまったりするなど、驚くべき所業が判明してまいりました。
危険スラグは群馬県が廃棄物と認定済みですので、天然石であるべき上層路盤材に不法投棄されたスラグは、直ちに撤去しなければなりません。にもかかわらず、危険スラグを撤去しないまま土を被せてしまった国土交通省の行為は、不法投棄を隠蔽する工作であることが疑われます。
不法投棄された産業廃棄物を撤去せずに蓋をするからには、正当な理由が必要なはずです。国・県・渋川市のスラグ連絡会議の(案)付の曖昧模糊な発表など、地域住民は受け入れることはできません。八ッ場ダム周辺では極悪企業・佐藤建設工業が請け負って直接施工した現場があるのでまだまだ未確認のスラグ隆起現象がありそうです。
今回の新春特別企画第3弾の調査現場はこちらです。↓
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衛星写真はこちらです。今回調査した地点は早くから舗装されていることが分かります。↓
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*****リットン調査団の実況報告*****
こちらリットン調査団です、レポート続けます(^^)/
↑トンネル手前を左に曲がると、八ッ場大橋に出られます。↑
↑すると公園を包むように更に左カーブしていますが、今回レポートするのはこちらの歩道です。↑
↑車を降りて調査開始!全体に凸凹、ガサガサ、ヒビ割れで、さらに悪化してあかぎれになりかけていくようです。保湿クリーム塗ってあげたいな。↑
↑あれ!中噴火型隆起亀裂だ。プックリ膨らんでいるので危険スラグの隆起現象による亀裂に違いないよね。これがスラグパワーというものだね。キテま~す!↑
↑反対から見た様子。歩道の広い範囲に渡り凸凹していることが分かりますよね?↑
↑別な場所でも、中噴火型隆起発見!まさにスラグ隆起パワーだね。キテま~す!しかし、上武国道より凸凹加減が広範囲だ。つまり危険スラグの濃度が濃い証拠。渋川の遊園地スカイランドパークの二の舞になる前に、不法投棄された危険なサンパイ・スラグは撤去していただきたい。↑
*********続く**********
■大同特殊鋼・佐藤建設工業が無秩序にばら撒いた危険スラグ問題は、新たな公害問題というべき大事件です。そんな大事件が県内各地で広範囲に起きているというのに、不可思議なことに、国土交通省は、上武道路工事においても八ッ場ダム工事においても、何事も無かったかのように工事を進めています。これだけの大事件がそれぞれの公共事業工事の中で起きてしまっているのですから、そうでなくてもタイトな工期内での完工を達成することは通常、困難です。
もう“危険スラグの上に家が建ってしまっている”からとか、既に“危険スラグの上に土をかぶせた”からとか、上武国道で“危険スラグ入り盛り土の上に更なる佐藤建設工業の如何わしい盛り土を大量にもってしまった”から、などと自分たちの不注意不作為で引き起こした既成事実を盾に、対策は不可能であるなどとの逃げ口上は被害を被る近隣住民には一切通用しません。
↑2015.9.11刑事告発当日も、如何わしい盛り土を公共工事現場に搬入するスラグ運搬車。↑
■国土交通省は、「危険スラグ=不法投棄された産業廃棄物」の問題を土壌汚染の数値問題にすり替えて、自分たちに都合よく考えています。これまでの国土交通省の行状を見ると、「何箇所か調査した場所の土壌が汚染されている場所に限り、対策を考える」としているようです。
しかし国土交通省は、危険スラグが不法投棄された全ての場所を精査しているわけではありません。あくまで統計的な試し調査なのです。そのサンプリング調査で得た結果、疑うに足る事実を確認し、群馬県が危険スラグを産業廃棄物と認定したことにつながったのです。そもそも、この言わば“お試し”調査の結果だけで、危険スラグを撤去する場所を特定することには無理があるのです。
群馬県が危険スラグを産業廃棄物に認定しましたので、もはや追加調査の必要もありません。お試し調査の結果に左右されるのではなく、佐藤建設工業の建設資材が搬入された場所は全ていかがわしいと見なして、建設資材を全量撤去しなければならないのです。
■加えて国土交通省には、建設工事に携わる全ての人が遵守すべき土木工事共通仕様書(平成27年4月改定)というバイブルというべきものがあり、そこに次の規定が記述されています。
**********
http://www.ktr.mlit.go.jp/gijyutu/gijyutu00000035.html
第3編 土木工事共通編
第2章 一般施工
第6節 一般舗装工
3-2-6-1 一般事項
4.有害物の除去
受注者は、路盤の施工に先立って、路床面または下層路盤面の浮石、その他の有害物を除去しなければならない。
**********
群馬県が危険スラグを産業廃棄物に認定された現在、危険スラグが有害物であることに争いはないと考えられます。上記規定は舗装工に関する規定ですが、路床面の有害物を除去しなければならないことから、上武国道等の盛り土に有害物が混入されたままにしてはなりません。「路床面だけきれいな盛り土をいれてしまえ」という姑息な考えは隠蔽工作に他ならないからです。
当会ではこれからは、「舗装工事に先立って有害物を除去しなければならない」というこの規定をどう捉えるのかを、スラグ問題の取組の前面のひとつに押し出して、考察を加えていきたいと存じます。その関係で、まず手始めとして、国交省においては、危険スラグの上に更なるいかがわしい盛り土を盛り上げるのを即刻中止していただきたいと考えます。
そして、例え家を動かしてでも、たとえ大量の盛り土を排除し捨ててでも、国交省には、危険スラグを最優先で撤去していただきたいのです。八ッ場ダム工事関連や上武国道工事などは、現在もなお、自分たちの不作為という証拠を晒さないために、危険スラグの上に土をかぶせたり、大量の盛り土を積み上げていますが、お役人様自ら行ったミスを“もう手遅れです”などと既成事実化することは、この期に至ってはもはや許されないのです。
なお、明日1月15日(金)、いよいよ東吾妻町萩生地区の農道スラグ隠蔽事件の第3回口頭弁論が午後1時半から前橋地裁で開かれます。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
※上記記事の冒頭で触れた八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員長は、77歳だったころ、2000万円かけて墓地を移転し、石碑には既に赤い文字で自身の名前を入れてあったそうです。
↑7年前の移転直後の墓地のようす。↑
**********毎日新聞2016年1月8日 地方版
萩原昭朗さん死去
合同葬、16日に 八ッ場ダム推進 /群馬
八ッ場ダム建設推進派の住民代表として国との交渉にあたり、昨年12月に胃がんのため84歳で亡くなった萩原昭朗さんの遺族と長野原町による合同葬が16日午後1時から、長野原町総合運動場若人の館で開かれる。
萩原さんは町議5期の後、1999年から2001年まで「八ッ場ダム水没関係5地区連合」補償交渉委員長として国との折衝に従事。01年には、水没する宅地や田畑の土地の価格を算定する補償基準について合意した。06年に対策委員長に。09年に民主党政権がダム建設中止を打ち出した際には、継続を強く要求した。
合同葬の喪主は長男宗仁(むねひと)氏。葬儀委員長は萩原睦男町長。【高橋努】
**********
危険スラグは群馬県が廃棄物と認定済みですので、天然石であるべき上層路盤材に不法投棄されたスラグは、直ちに撤去しなければなりません。にもかかわらず、危険スラグを撤去しないまま土を被せてしまった国土交通省の行為は、不法投棄を隠蔽する工作であることが疑われます。
不法投棄された産業廃棄物を撤去せずに蓋をするからには、正当な理由が必要なはずです。国・県・渋川市のスラグ連絡会議の(案)付の曖昧模糊な発表など、地域住民は受け入れることはできません。八ッ場ダム周辺では極悪企業・佐藤建設工業が請け負って直接施工した現場があるのでまだまだ未確認のスラグ隆起現象がありそうです。
今回の新春特別企画第3弾の調査現場はこちらです。↓
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衛星写真はこちらです。今回調査した地点は早くから舗装されていることが分かります。↓
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*****リットン調査団の実況報告*****
こちらリットン調査団です、レポート続けます(^^)/
↑トンネル手前を左に曲がると、八ッ場大橋に出られます。↑
↑すると公園を包むように更に左カーブしていますが、今回レポートするのはこちらの歩道です。↑
↑車を降りて調査開始!全体に凸凹、ガサガサ、ヒビ割れで、さらに悪化してあかぎれになりかけていくようです。保湿クリーム塗ってあげたいな。↑
↑あれ!中噴火型隆起亀裂だ。プックリ膨らんでいるので危険スラグの隆起現象による亀裂に違いないよね。これがスラグパワーというものだね。キテま~す!↑
↑反対から見た様子。歩道の広い範囲に渡り凸凹していることが分かりますよね?↑
↑別な場所でも、中噴火型隆起発見!まさにスラグ隆起パワーだね。キテま~す!しかし、上武国道より凸凹加減が広範囲だ。つまり危険スラグの濃度が濃い証拠。渋川の遊園地スカイランドパークの二の舞になる前に、不法投棄された危険なサンパイ・スラグは撤去していただきたい。↑
*********続く**********
■大同特殊鋼・佐藤建設工業が無秩序にばら撒いた危険スラグ問題は、新たな公害問題というべき大事件です。そんな大事件が県内各地で広範囲に起きているというのに、不可思議なことに、国土交通省は、上武道路工事においても八ッ場ダム工事においても、何事も無かったかのように工事を進めています。これだけの大事件がそれぞれの公共事業工事の中で起きてしまっているのですから、そうでなくてもタイトな工期内での完工を達成することは通常、困難です。
もう“危険スラグの上に家が建ってしまっている”からとか、既に“危険スラグの上に土をかぶせた”からとか、上武国道で“危険スラグ入り盛り土の上に更なる佐藤建設工業の如何わしい盛り土を大量にもってしまった”から、などと自分たちの不注意不作為で引き起こした既成事実を盾に、対策は不可能であるなどとの逃げ口上は被害を被る近隣住民には一切通用しません。
↑2015.9.11刑事告発当日も、如何わしい盛り土を公共工事現場に搬入するスラグ運搬車。↑
■国土交通省は、「危険スラグ=不法投棄された産業廃棄物」の問題を土壌汚染の数値問題にすり替えて、自分たちに都合よく考えています。これまでの国土交通省の行状を見ると、「何箇所か調査した場所の土壌が汚染されている場所に限り、対策を考える」としているようです。
しかし国土交通省は、危険スラグが不法投棄された全ての場所を精査しているわけではありません。あくまで統計的な試し調査なのです。そのサンプリング調査で得た結果、疑うに足る事実を確認し、群馬県が危険スラグを産業廃棄物と認定したことにつながったのです。そもそも、この言わば“お試し”調査の結果だけで、危険スラグを撤去する場所を特定することには無理があるのです。
群馬県が危険スラグを産業廃棄物に認定しましたので、もはや追加調査の必要もありません。お試し調査の結果に左右されるのではなく、佐藤建設工業の建設資材が搬入された場所は全ていかがわしいと見なして、建設資材を全量撤去しなければならないのです。
■加えて国土交通省には、建設工事に携わる全ての人が遵守すべき土木工事共通仕様書(平成27年4月改定)というバイブルというべきものがあり、そこに次の規定が記述されています。
**********
http://www.ktr.mlit.go.jp/gijyutu/gijyutu00000035.html
第3編 土木工事共通編
第2章 一般施工
第6節 一般舗装工
3-2-6-1 一般事項
4.有害物の除去
受注者は、路盤の施工に先立って、路床面または下層路盤面の浮石、その他の有害物を除去しなければならない。
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群馬県が危険スラグを産業廃棄物に認定された現在、危険スラグが有害物であることに争いはないと考えられます。上記規定は舗装工に関する規定ですが、路床面の有害物を除去しなければならないことから、上武国道等の盛り土に有害物が混入されたままにしてはなりません。「路床面だけきれいな盛り土をいれてしまえ」という姑息な考えは隠蔽工作に他ならないからです。
当会ではこれからは、「舗装工事に先立って有害物を除去しなければならない」というこの規定をどう捉えるのかを、スラグ問題の取組の前面のひとつに押し出して、考察を加えていきたいと存じます。その関係で、まず手始めとして、国交省においては、危険スラグの上に更なるいかがわしい盛り土を盛り上げるのを即刻中止していただきたいと考えます。
そして、例え家を動かしてでも、たとえ大量の盛り土を排除し捨ててでも、国交省には、危険スラグを最優先で撤去していただきたいのです。八ッ場ダム工事関連や上武国道工事などは、現在もなお、自分たちの不作為という証拠を晒さないために、危険スラグの上に土をかぶせたり、大量の盛り土を積み上げていますが、お役人様自ら行ったミスを“もう手遅れです”などと既成事実化することは、この期に至ってはもはや許されないのです。
なお、明日1月15日(金)、いよいよ東吾妻町萩生地区の農道スラグ隠蔽事件の第3回口頭弁論が午後1時半から前橋地裁で開かれます。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
※上記記事の冒頭で触れた八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員長は、77歳だったころ、2000万円かけて墓地を移転し、石碑には既に赤い文字で自身の名前を入れてあったそうです。
↑7年前の移転直後の墓地のようす。↑
**********毎日新聞2016年1月8日 地方版
萩原昭朗さん死去
合同葬、16日に 八ッ場ダム推進 /群馬
八ッ場ダム建設推進派の住民代表として国との交渉にあたり、昨年12月に胃がんのため84歳で亡くなった萩原昭朗さんの遺族と長野原町による合同葬が16日午後1時から、長野原町総合運動場若人の館で開かれる。
萩原さんは町議5期の後、1999年から2001年まで「八ッ場ダム水没関係5地区連合」補償交渉委員長として国との折衝に従事。01年には、水没する宅地や田畑の土地の価格を算定する補償基準について合意した。06年に対策委員長に。09年に民主党政権がダム建設中止を打ち出した際には、継続を強く要求した。
合同葬の喪主は長男宗仁(むねひと)氏。葬儀委員長は萩原睦男町長。【高橋努】
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