市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同スラグ問題を斬る!・・・今年もヒートアップするスラグ報道「渋川市と大同がスラグ処理で基本協定」

2016-01-13 22:28:00 | スラグ不法投棄問題
■2016年は元日から、地元紙のスラグ報道で幕開けとなりました。ところがまだ小正月にならないうちから、、またしても「スラグ」の3文字が新聞紙面を飾りました。今年も冒頭からスラグ報道が過熱しています。本日の報道記事はこちらです。↓


**********2016年1月13日上毛新聞
2016n0113v.pdf
鉄鋼スラグ処理 大同と基本協定 渋川市
 鉄鋼メーカー、大同特殊鋼(名古屋市)の渋川工場から出た鉄鋼スラグが公共工事に使われ、一部から基準値を超える有害物質が検出された問題で、渋川市は12日、同社と鉄鋼スラグに処理に関する基本協定書を結んだことを明らかにした。今後、同社から排出され、市内工事で使用された鉄鋼スラグ製品の調査、撤去、処分、復旧工事などの費用負担について個別案件ごとに協議していく。
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■今年1月1日の上毛新聞のスラグ報道の見出しは「鉄鋼スラグで県警 大同特殊鋼立件へ 無許可業者と取引疑い」でした。

 その群馬県警によって立件される予定の大同特殊鋼という無法ブラック企業と、渋川市が基本協定書を結んだ、という驚愕の事実が、今回の報道で明らかになりました。その基本協定の内容は「費用負担について個別案件ごとに協議」していくのだそうです。

 渋川市は、猛毒が含まれている上に、膨張する性質を合わせもつ危険スラグを、ブラック企業によって不法投棄された側の行政の立場でありながら、なんと加害企業と基本協定を結び、個別に協議してもらうのだそうです。

 そもそも、渋川市の立ち位置としては、群馬県と連携して、危険スラグの撤去命令等を加害企業に対して発してゆく立場ではないでしょうか?我々住民の安全・安心な暮らしと財産を守る責務がある行政として、毅然とした姿勢で危険なゴミを片づけさせるよう、加害企業に指示・命令してもらわなければ、住民は到底納得できません。

 残念ながら基本協定の内容が見ることができないので、渋川市が加害企業である大同特殊鋼と、どのような基本協定書を締結したのか、判断できません。いずれにしても、例によって、大同様のご機嫌を伺いつつ、個別案件ごとに協議し、大同様のご負担が軽くなるように注意を払って恐々お願いし続ける・・・、そういった勘違いもはなはだしい住民軽視の基本協定内容でないことを、渋川市の住民として、ただただ願うばかりだとすれば、これほど本末転倒なことはありません。

 この渋川市の基本協定書については、さっそく情報開示請求をして、どんな内容か確認する必要があると思います。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

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