■群馬県中にダンプトラックで不法投棄された有害スラグ問題は、未解決なまま2018年新春を迎えました。廃棄物処理法では、大同スラグは「廃棄物として廃棄物処理施設に適正に処理されなければなりません」と定められています。
しかし、大同特殊鋼株式会社に忖度しているからなのか(?)は定かではありませんが、渋川市を中心とする工事実施主体で構成される鉄鋼スラグ連絡会議は、廃棄物処理法や建設工事の共通マニュアルたる群馬建設工事必携に違反してでも、アスファルト舗装でフタをする有害スラグ対策を実施しています。この度、読者から渋川市で行ったスラグ対策で「早くもアスファルト舗装が壊れている」とする情報提供がありました。

↑2014年1月28日の毎日新聞に掲載された伊香保保育所の有害スラグ駐車場の様子。↑
■この駐車場には、有毒なフッ素が含まれている大同有害スラグが敷き詰められていますが、なんと渋川市の予算を使って、アスファルト舗装でフタをする工事が実施されています。
渋川市がその後、大同特殊鋼にアスファルト舗装代金を請求しているのかどうか?大変気がかりになりますが、読者の方から、この駐車場について早くも「壊れている」との連絡が写真付きで送られてきましたのでさっそく見ていきましょう。
ホットな情報をご提供くださりありがとうございます。なお、この保育所駐車場について詳しくはこちらをご覧ください。↓↓
〇2014年10月6日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・不法投棄現場(その12)渋川市の対応「ここが変だよ①」↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1416.html#readmore

↑送られてきた写真の初めは、伊香保保育所の建物が写っていました。この道を挟んで右側が、有害スラグでできている駐車場です。↑

↑いかにも子どもが遊びそうな松の木が駐車場に一本は生えていますが、一角に小石が見えていますね。↑

↑明らかに一角のアスファルトが壊れています。↑

↑白い有害スラグが見えています。大同スラグは膨張する性質があるため、アスファルトが壊れてしまったのでしょうか?↑

↑ズームアップした写真も入っていました。サビもポツポツ見えて有害スラグに間違いありません。膨張によりアスファルトを押し上げているように見えます。決して子ども達が掘り下げたようには見えません、また子ども達たちが掘り下げてしまっても子どもに罪はありません。罪があるとすれば、子ども達が集まる施設の有害スラグを撤去せずアスファルト舗装を実施した渋川市のお役人様に罪があるでしょう。↑

↑松の周りには元々有害スラグが、パラパラ見え隠れしています。渋川市のお役人様が、スラグがどんなものかを勉強しないまま、アスファルト舗装を実施した証拠です。スラグを被覆する工事でスラグがどんなものか知らずに、どうして被覆工事の検査ができるのでしょうか?ここで声を荒げて言わせていただきます。
撤去はおろか、被覆さえしきれていないではないか?まじめに工事検査しろ!↑

↑伊香保保育所駐車場の他の場所は、ご覧のように今のところ壊れていないようですが、なんとなくフワフワしているように見えます。他の場所でもスラグの膨張によりいずれ壊れる場所が出てくることでしょう。↑
■読者から提供された写真を見ていただきました。末尾参考資料にあげた4年前の毎日新聞を読み返すと、このアスファルト舗装は渋川市の予算で実施されたと記述されています。
本来であれば、この有害スラグを駐車場に投棄した原因者に撤去させなければなりません。渋川市は行政代執行の形で、アスファルト舗装に係る費用の請求を、スラグを投棄した業者に行ったのでしょうか?
また、この駐車場に投棄されたスラグは、不法産業廃棄物ですから廃棄物処理法に則り「廃棄物処理施設に適正に処理」しなければなりません。アスファルト舗装費用を請求しないことも問題ですが、それにもまして、保育所の駐車場に投棄された有害スラグを撤去・片づけないのは大変問題です。
この保育所のスラグ舗装にかかわったお役人様は、廃棄物処理法違反で直ちに刑事告発されるべきなのかもしれません。
■今回、情報提供のあった保育所駐車場や学校などの、日本の将来を担う子ども達が集う施設の有害スラグでさえ、撤去されずにアスファルト舗装でフタをする工事が群馬県内のあちこちで進められています。
せめて学校や農道の有害スラグは撤去しよう、と考える正義感をもったお役人様は群馬県にはいないのでしょうか?
有害スラグの排出者の大同特殊鋼(株)や投棄を実行した(株)佐藤建設工業などは、せめて学校や農道の有害スラグを自主的に撤去しなければ世間に申し訳がたたない、というような良心のかけらさえもないのでしょうか?
大同特殊鋼は、損害賠償請求で裁判に訴えられそうな民間企業のスラグは自主的に撤去しています。学校や農道のスラグを撤去することぐらい簡単にできるはずですが、我が国の将来を担う子ども達たちが受ける人的被害など、気にかける様子は毛頭ないようです。
それもこれも、権限を持つ肝心のお役人様の意識が低いからなのです。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項続く】
※参考記事
**********毎日新聞 2014年01月28日 東京夕刊
有害スラグ:群馬・渋川市、説明なし 保育所駐車場、アスファルト覆う

↑舗装工事が行われている市立保育所の駐車場。敷き砂利から環境基準を超える有害物質が検出されていた=群馬県渋川市で昨年12月18日、吉田卓矢撮影↑
鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」の渋川工場(群馬県渋川市)で出た鉄鋼スラグをリサイクルした敷き砂利から環境基準を超える有害物質が検出された問題で、敷き砂利を使用していた同市立保育所の駐車場について、市が保護者にその事実を明かさずにアスファルトで覆う工事をしていたことが28日、分かった。保護者は「子供に少しでもリスクがあるならば事実を伝えてほしかった」と批判している。【角田直哉】
敷き砂利の問題は昨年10月、同市の遊園地「渋川スカイランドパーク」周辺の市道から基準の11~20倍の六価クロムが検出され発覚。市は調査委員会を設置し、使用状況の調査や独自のサンプリング分析などを実施した。中間報告では、この保育所駐車場から砂利の環境安全品質基準の最大約8倍のフッ素や、基準未満の六価クロムを検出。周辺土壌からも土壌汚染対策法の基準の3・5倍のフッ素が検出された。
これを受け、市は昨年12月、同法に準じる形で駐車場の敷き砂利を厚さ3センチ以上のアスファルトで覆う「封じ込め」対策を実施。しかし、有害物質の検出について保護者には説明しなかった。
市こども課は「駐車場なので子供の口に恒常的に有害物質が入る可能性は低く、健康への影響が考えにくいと判断した。飛散を防止するため早期の工事開始を最優先した」と説明。今後必要があれば、地元への説明会の開催も検討するとしている。
**********毎日新聞 2014年01月28日 06時30分
大同特殊鋼:鉄鋼廃材、違法取引か 群馬県が立ち入り検査
東証1部上場の鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)が、渋川工場(群馬県渋川市)から出た有害なフッ素や六価クロムを含む「鉄鋼スラグ」を再生資材として業者に販売する際、販売額より高い費用を払っていたことが分かった。高額な処分費用を免れるため、「引き取り料」として支払っていたとみられる。こうした取引は「逆有償取引」と言われ、廃棄物処理法の適用を受ける。群馬県は27日、今回の取引について同法違反の疑いがあるとして同社を立ち入り検査した。
同社のスラグを砂利として使った渋川市内11カ所からは環境基準を超えるフッ素などが検出されている。
毎日新聞が入手した契約書によると、大同は2009年7月、大同の子会社を通じて同市内の道路用砕石会社にスラグを1トン100円で販売する一方、砕石会社に対し「販売管理費」として1トン250円以上(出荷量に応じて変動)を支払う契約を結んだ。
販売管理費は12年6月の契約更新でなくなったが、代わりに、砕石会社がスラグ入り道路資材を建設会社に販売する際、工事現場までの輸送費を大同が肩代わりするほか、資材の在庫置き場の賃料や事務手数料などとしてスラグ代金(1トン500円)より高い費用を大同が負担するようになった。同工場では年間約2万トンのスラグが生じる。
大同は契約書の内容を認め、「販売代金より製造、運搬のコストが高くなる場合がある」としている。砕石会社の社長は「うちは大同の指示で動いているだけ。リスクを抱えている以上、大同の負担は当然のこと」と話した。【杉本修作、吉田卓矢】
**********毎日新聞 2014年01月28日 06時40分
廃材違法取引疑惑:「スラグなぜむき出しに」園児の親怒り
鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から出荷された鉄鋼スラグ。同社のスラグからは環境基準を超えるフッ素や六価クロムが検出されており、汚染への不安や戸惑いが住民の間に広がっている。
渋川市の調査では、大同のスラグを使って1996〜2009年12月に整備された市内11カ所の施設で、土壌汚染対策法が定める環境基準以上のフッ素や六価クロムが検出された。フッ素の環境基準は、検査対象を水に入れて溶け出す濃度が1リットル当たり0.8ミリグラムだが、最もフッ素濃度の高い保育所駐車場で約8倍の同6.6ミリグラムを検出。六価クロムは、遊園地の駐車場で基準(同0.05ミリグラム)の22倍の同1.1ミリグラムだった。いずれもスラグは手で触れられる状態にあった。
このうちの保育所は2009年12月ごろ、駐車場に砂利として同社のスラグを敷いた。長男を通わせる同市の30代女性は「子どもは砂利に直接触れるし、手をなめることだってある。なんでそんなものがむき出しになっていたのか」と憤った。
また、前橋市で現在も進められる国道17号の舗装工事の一部で、大同のスラグがアスファルトの下に敷く「路盤材」として使われている。
大同によると、09年7月以降、大同や子会社が直接、道路や施設の管理者に販売したことはなく、砕石会社や建設会社を通しているという。【杉本修作、吉田卓矢、角田直哉】
◇六価クロム
フッ素は、継続的に体内に取り込むと骨折リスクが高まるとの研究がある。六価クロムは毒性があり、吸入すると鼻や喉に炎症を起こしたり、肺がんを引き起こしたりするとされる。
**********
しかし、大同特殊鋼株式会社に忖度しているからなのか(?)は定かではありませんが、渋川市を中心とする工事実施主体で構成される鉄鋼スラグ連絡会議は、廃棄物処理法や建設工事の共通マニュアルたる群馬建設工事必携に違反してでも、アスファルト舗装でフタをする有害スラグ対策を実施しています。この度、読者から渋川市で行ったスラグ対策で「早くもアスファルト舗装が壊れている」とする情報提供がありました。

↑2014年1月28日の毎日新聞に掲載された伊香保保育所の有害スラグ駐車場の様子。↑
■この駐車場には、有毒なフッ素が含まれている大同有害スラグが敷き詰められていますが、なんと渋川市の予算を使って、アスファルト舗装でフタをする工事が実施されています。
渋川市がその後、大同特殊鋼にアスファルト舗装代金を請求しているのかどうか?大変気がかりになりますが、読者の方から、この駐車場について早くも「壊れている」との連絡が写真付きで送られてきましたのでさっそく見ていきましょう。
ホットな情報をご提供くださりありがとうございます。なお、この保育所駐車場について詳しくはこちらをご覧ください。↓↓
〇2014年10月6日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・不法投棄現場(その12)渋川市の対応「ここが変だよ①」↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1416.html#readmore

↑送られてきた写真の初めは、伊香保保育所の建物が写っていました。この道を挟んで右側が、有害スラグでできている駐車場です。↑

↑いかにも子どもが遊びそうな松の木が駐車場に一本は生えていますが、一角に小石が見えていますね。↑

↑明らかに一角のアスファルトが壊れています。↑

↑白い有害スラグが見えています。大同スラグは膨張する性質があるため、アスファルトが壊れてしまったのでしょうか?↑

↑ズームアップした写真も入っていました。サビもポツポツ見えて有害スラグに間違いありません。膨張によりアスファルトを押し上げているように見えます。決して子ども達が掘り下げたようには見えません、また子ども達たちが掘り下げてしまっても子どもに罪はありません。罪があるとすれば、子ども達が集まる施設の有害スラグを撤去せずアスファルト舗装を実施した渋川市のお役人様に罪があるでしょう。↑

↑松の周りには元々有害スラグが、パラパラ見え隠れしています。渋川市のお役人様が、スラグがどんなものかを勉強しないまま、アスファルト舗装を実施した証拠です。スラグを被覆する工事でスラグがどんなものか知らずに、どうして被覆工事の検査ができるのでしょうか?ここで声を荒げて言わせていただきます。
撤去はおろか、被覆さえしきれていないではないか?まじめに工事検査しろ!↑

↑伊香保保育所駐車場の他の場所は、ご覧のように今のところ壊れていないようですが、なんとなくフワフワしているように見えます。他の場所でもスラグの膨張によりいずれ壊れる場所が出てくることでしょう。↑
■読者から提供された写真を見ていただきました。末尾参考資料にあげた4年前の毎日新聞を読み返すと、このアスファルト舗装は渋川市の予算で実施されたと記述されています。
本来であれば、この有害スラグを駐車場に投棄した原因者に撤去させなければなりません。渋川市は行政代執行の形で、アスファルト舗装に係る費用の請求を、スラグを投棄した業者に行ったのでしょうか?
また、この駐車場に投棄されたスラグは、不法産業廃棄物ですから廃棄物処理法に則り「廃棄物処理施設に適正に処理」しなければなりません。アスファルト舗装費用を請求しないことも問題ですが、それにもまして、保育所の駐車場に投棄された有害スラグを撤去・片づけないのは大変問題です。
この保育所のスラグ舗装にかかわったお役人様は、廃棄物処理法違反で直ちに刑事告発されるべきなのかもしれません。
■今回、情報提供のあった保育所駐車場や学校などの、日本の将来を担う子ども達が集う施設の有害スラグでさえ、撤去されずにアスファルト舗装でフタをする工事が群馬県内のあちこちで進められています。
せめて学校や農道の有害スラグは撤去しよう、と考える正義感をもったお役人様は群馬県にはいないのでしょうか?
有害スラグの排出者の大同特殊鋼(株)や投棄を実行した(株)佐藤建設工業などは、せめて学校や農道の有害スラグを自主的に撤去しなければ世間に申し訳がたたない、というような良心のかけらさえもないのでしょうか?
大同特殊鋼は、損害賠償請求で裁判に訴えられそうな民間企業のスラグは自主的に撤去しています。学校や農道のスラグを撤去することぐらい簡単にできるはずですが、我が国の将来を担う子ども達たちが受ける人的被害など、気にかける様子は毛頭ないようです。
それもこれも、権限を持つ肝心のお役人様の意識が低いからなのです。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項続く】
※参考記事
**********毎日新聞 2014年01月28日 東京夕刊
有害スラグ:群馬・渋川市、説明なし 保育所駐車場、アスファルト覆う

↑舗装工事が行われている市立保育所の駐車場。敷き砂利から環境基準を超える有害物質が検出されていた=群馬県渋川市で昨年12月18日、吉田卓矢撮影↑
鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」の渋川工場(群馬県渋川市)で出た鉄鋼スラグをリサイクルした敷き砂利から環境基準を超える有害物質が検出された問題で、敷き砂利を使用していた同市立保育所の駐車場について、市が保護者にその事実を明かさずにアスファルトで覆う工事をしていたことが28日、分かった。保護者は「子供に少しでもリスクがあるならば事実を伝えてほしかった」と批判している。【角田直哉】
敷き砂利の問題は昨年10月、同市の遊園地「渋川スカイランドパーク」周辺の市道から基準の11~20倍の六価クロムが検出され発覚。市は調査委員会を設置し、使用状況の調査や独自のサンプリング分析などを実施した。中間報告では、この保育所駐車場から砂利の環境安全品質基準の最大約8倍のフッ素や、基準未満の六価クロムを検出。周辺土壌からも土壌汚染対策法の基準の3・5倍のフッ素が検出された。
これを受け、市は昨年12月、同法に準じる形で駐車場の敷き砂利を厚さ3センチ以上のアスファルトで覆う「封じ込め」対策を実施。しかし、有害物質の検出について保護者には説明しなかった。
市こども課は「駐車場なので子供の口に恒常的に有害物質が入る可能性は低く、健康への影響が考えにくいと判断した。飛散を防止するため早期の工事開始を最優先した」と説明。今後必要があれば、地元への説明会の開催も検討するとしている。
**********毎日新聞 2014年01月28日 06時30分
大同特殊鋼:鉄鋼廃材、違法取引か 群馬県が立ち入り検査
東証1部上場の鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)が、渋川工場(群馬県渋川市)から出た有害なフッ素や六価クロムを含む「鉄鋼スラグ」を再生資材として業者に販売する際、販売額より高い費用を払っていたことが分かった。高額な処分費用を免れるため、「引き取り料」として支払っていたとみられる。こうした取引は「逆有償取引」と言われ、廃棄物処理法の適用を受ける。群馬県は27日、今回の取引について同法違反の疑いがあるとして同社を立ち入り検査した。
同社のスラグを砂利として使った渋川市内11カ所からは環境基準を超えるフッ素などが検出されている。
毎日新聞が入手した契約書によると、大同は2009年7月、大同の子会社を通じて同市内の道路用砕石会社にスラグを1トン100円で販売する一方、砕石会社に対し「販売管理費」として1トン250円以上(出荷量に応じて変動)を支払う契約を結んだ。
販売管理費は12年6月の契約更新でなくなったが、代わりに、砕石会社がスラグ入り道路資材を建設会社に販売する際、工事現場までの輸送費を大同が肩代わりするほか、資材の在庫置き場の賃料や事務手数料などとしてスラグ代金(1トン500円)より高い費用を大同が負担するようになった。同工場では年間約2万トンのスラグが生じる。
大同は契約書の内容を認め、「販売代金より製造、運搬のコストが高くなる場合がある」としている。砕石会社の社長は「うちは大同の指示で動いているだけ。リスクを抱えている以上、大同の負担は当然のこと」と話した。【杉本修作、吉田卓矢】
**********毎日新聞 2014年01月28日 06時40分
廃材違法取引疑惑:「スラグなぜむき出しに」園児の親怒り
鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から出荷された鉄鋼スラグ。同社のスラグからは環境基準を超えるフッ素や六価クロムが検出されており、汚染への不安や戸惑いが住民の間に広がっている。
渋川市の調査では、大同のスラグを使って1996〜2009年12月に整備された市内11カ所の施設で、土壌汚染対策法が定める環境基準以上のフッ素や六価クロムが検出された。フッ素の環境基準は、検査対象を水に入れて溶け出す濃度が1リットル当たり0.8ミリグラムだが、最もフッ素濃度の高い保育所駐車場で約8倍の同6.6ミリグラムを検出。六価クロムは、遊園地の駐車場で基準(同0.05ミリグラム)の22倍の同1.1ミリグラムだった。いずれもスラグは手で触れられる状態にあった。
このうちの保育所は2009年12月ごろ、駐車場に砂利として同社のスラグを敷いた。長男を通わせる同市の30代女性は「子どもは砂利に直接触れるし、手をなめることだってある。なんでそんなものがむき出しになっていたのか」と憤った。
また、前橋市で現在も進められる国道17号の舗装工事の一部で、大同のスラグがアスファルトの下に敷く「路盤材」として使われている。
大同によると、09年7月以降、大同や子会社が直接、道路や施設の管理者に販売したことはなく、砕石会社や建設会社を通しているという。【杉本修作、吉田卓矢、角田直哉】
◇六価クロム
フッ素は、継続的に体内に取り込むと骨折リスクが高まるとの研究がある。六価クロムは毒性があり、吸入すると鼻や喉に炎症を起こしたり、肺がんを引き起こしたりするとされる。
**********