■大同有害スラグ問題とは、群馬県渋川市にある大同特殊鋼株式会社・渋川工場が、長年にわたり特殊鋼を造る際に出る有害ごみを、許可を得ないで道路や駐車場、公園などに敷き込んだ事件です。特に近年は(株)佐藤建設工業とブラックな闇タッグを組み、詐欺まがいに毒を薄めると見せかけ天然石に混ぜ込み、上武道路やメガソーラー発電所、大規模・民間工場建設工事そしてコンビニエンスストア駐車場など、群馬県中に広く不法投棄されてしまったのです。
下の写真のように、スラグは酸化してサビが浮く性質があります。古いタイプのスラグは、猛毒の六価クロム他が含まれています。また近年のスラグには顕著にフッ素が環境基準を超えて含まれています。
前回に続いて、渋川の山林がスラグだらけな様子を見ていきましょう。なんと前回昨年11月25日に当会が報告したとおり、渋川市が立てた不法投棄禁止の看板の下に堂々と、猛毒六価クロム入りスラグが投棄されています。
↑看板の通り「5年以下の懲役又は1000万円以下の罰金」刑を科していただきたい。また「ごみの内容などから投棄した者を調べ、その責任において処理させます」と看板に書いてある通りにしていただきたい。具体的には猛毒六価クロムやフッ素が含まれているので、ごみの排出者・大同特殊鋼に正しく処理させていただきたい。↑
前回のスラグ調査の様子はこちらをご覧ください。↓↓
〇2017年11月25日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・スラグ徘徊調査「渋川市は山林もスラグだらけだった」その1↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2478.html#readmore
*****リットン調査団の報告(続き)*****
「リットン調査団」は、大同特殊鋼(株)・渋川工場と(株)佐藤建設工業がダンプトラックで群馬県中に不法投棄したスラグの様子を調べるべく結成された、徘徊が趣味な老人集団です。
ちょっと時間が空いてしまいましたが、気を取り直して、スラグ徘徊調査「渋川市は山林もスラグだらけだった」その2のレポートを続けます(^^)/。
↑不法投棄禁止の看板のすぐ近くに設置されたスラグに関する渋川市建設部の注意書き。「今後、市民の健康及び周辺の影響を十分に考慮しながら、適切な対応をしています」なのだそうです。不法投棄を見つけたら「ごみの内容などから投棄した者を調べ、その責任において処理させます」と不法投棄防止の看板には書いてありましたよね?一刻も早く原因者に撤去片づけさせてくださいよ~。スラグは廃棄物だと群馬県が認定しています。我々老人が勝手に廃棄物としている訳ではありませんよ。徘徊老人が何を言っても無駄か...トホホ。↑
↑さあ、前置きが長くなりましたが、続きの不法投棄されたスラグの様子を見ていきましょう。もう何年も雨ざらしの状態が続いています。↑
↑落ち葉の大きさより大きな10cmを超えるスラグがゴロゴロしていてとても歩きにくいです。サビが強烈に浮き出していて、見るからに“猛毒”が含まれていそうです。このデカ・スラグは平成8年ごろまでの古いタイプのスラグです。しかし六価クロムの環境基準はかなり前から設定されていて、その猛毒性からこのデカ・スラグも廃棄物であると考えられます。デカ・スラグは10cm程度の大きさがあります。↑
↑この道はコンクリートのように見えますが、スラグ100%生一本が押し固まった状態で出来ています。お!ちょっと待ってぇ~。手前の大きな石はなんだ。道の真ん中に50cmはある石が転がっているではないか!こんな大きなスラグは見たことないぞ!↑
↑道の横には水路があります。蓋もないのでよそ見をしていると落ちそうです。↑
↑あれあれ、水路の中をよく見ると落ち葉に混ざってスラグもあるじゃないか?大雨が降るとスラグが下流へ流されているようだ。ドンブラコ~ドンブラコ~~、おばあさん!猛毒スラグが流れていますよ~~。↑
↑この森林には、不法投棄の看板のほか、群馬県の保安林の看板も見ることができます。保安林に有害スラグを不法投棄してよいのでしょうか?↑
**********その3に続く**********
■「リットン調査団」による渋川市の山林調査のレポートをご覧いただきました。
渋川市のフッ素汚染につながるスラグ注意喚起の看板の奥に、これまた渋川市による不法投棄防止を呼び掛ける看板の様子と大同スラグ不法投棄の様子を合わせてご覧いただきました。
これに留まらず、この山林には“なんと”群馬県による「保安林」の看板まで設置されています。渋川市の山林の中は“看板銀座”といった趣です。いったい群馬県や渋川市などの地域行政は、いくつの看板を設置すれば気が済むのでしょうか?
しかも、看板の足元に猛毒六価クロムを含む大同スラグをいとも簡単に不法投棄されていては、看板にかける税金を返してもらいたいという怒りが泉のごとく湧いてきます。
■保安林とは何でしょうか?群馬県のホームページを覗いて見ましょう↓↓↓
https://www.pref.gunma.jp/04/e4210001.html
*******
群馬の保安林
森林は私たちの生活を支えていくうえで重要な役割を担っています。
森林のなかで特に重要なものを国・県では保安林に指定して適切な管理を行っています。
*******
「私たちの生活を支えていくうえで重要な役割を担っている」森林に、猛毒六価クロムが含有されている大同スラグが投棄されているのに、なぜ群馬県は黙っているのでしょうか?
「国・県では保安林に指定して適切な管理を行っています。」とか言っておきながら、適切な管理をしているのでしょうか?なんと、猛毒スラグが投棄されていても、“知らんぷり”ではないかっ!
■保安林について、大変疑問が湧いてきますが、それにもまして、大同有害スラグの大きさが、気になってきます。
この保安林の中に設置された道路は、10cm程度の大きさの有害スラグが敷砂利されています。こんなに大きな建設資材などでも、渋川市やその上部団体である群馬県が認めているのでしょうか?
念のため、群馬県内の土木工事のマニュアルたる群馬建設工事必携を見てみましょう。↓↓↓
*****群馬建設工事必携(H23)*****PDF ⇒ 02072.pdf
7.群馬県土木工事標準仕様書
第2編 材料編 第1章 一般事項
http://www.dobokunews.pref.gunma.jp/cgi-bin/cbdb/db.exe?page=DBDownload&did=420&rid=19&fid=875&ct=1&fileext=.pdf
**********
↑群馬県土木工事標準仕様書 材料編 の鉄鋼スラグの記述を抜き出してみた。林道に敷砂利される建設資材としての鉄鋼スラグは「クラッシャラン鉄鋼スラグ CS 下層路盤材」と記述されている。また、粒度規格は「JIS A 5015(道路用鉄鋼スラグ)によるものとし、その他は砕石の粒度に準ずるものとする。」と記述されている。↑
■以上の鉄鋼スラグの林道における規格を見ると、下層路盤材として規定されており、大きさなどはJISや砕石の粒度と同様だという事が分かります。砕石の粒度も群馬建設工事必携に記述されています。
↑クラッシャランC-40、C-30、C-20が記述されているが、萩生川西地区の農道などの下層路盤材には40ミリの大きさのスラグが敷設されていたことから、渋川市の林道における規格として、どうやら下層路盤材の粒度(大きさ)は40ミリ~0までの大きさの鉄鋼スラグが使用されなければならないと考えることができる。↑
参考までに日本工業規格もご覧ください。下層路盤材としては40ミリ以下の大きさの道路用鉄鋼スラグが企画されています。↓↓↓
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日本工業規格 JIS A 5015:2013道路用鉄鋼スラグ
http://kikakurui.com/a5/A5015-2013-01.html
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■渋川市の保安林の中に設置されている林道で、大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された有害スラグが敷設されています。このスラグには猛毒六価クロムが含まれており、六価クロムの土壌環境基準の設定が古いことから、このスラグは産業廃棄物あると考えられます。
そればかりか、群馬県内の土木工事において遵守すべき群馬建設工事必携に違反する粒度(大きさ)の道路用鉄鋼スラグが敷設されていることが分かりました。このスラグは下層路盤材として不適格建設資材です。不良建設資材は撤去すべきものですので、廃棄物と同様と考えることができます。
大同スラグは、毒性から考えても、工業製品の側面から考えても、不法不適格産業廃棄物です。よって、保安林を「私たちの生活を支えていくうえで重要な役割を担っている」森林と考えるなら、スラグを直ちに撤去しなければならないと考えられます。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄当別調査チーム・この項続く】
下の写真のように、スラグは酸化してサビが浮く性質があります。古いタイプのスラグは、猛毒の六価クロム他が含まれています。また近年のスラグには顕著にフッ素が環境基準を超えて含まれています。
前回に続いて、渋川の山林がスラグだらけな様子を見ていきましょう。なんと前回昨年11月25日に当会が報告したとおり、渋川市が立てた不法投棄禁止の看板の下に堂々と、猛毒六価クロム入りスラグが投棄されています。
↑看板の通り「5年以下の懲役又は1000万円以下の罰金」刑を科していただきたい。また「ごみの内容などから投棄した者を調べ、その責任において処理させます」と看板に書いてある通りにしていただきたい。具体的には猛毒六価クロムやフッ素が含まれているので、ごみの排出者・大同特殊鋼に正しく処理させていただきたい。↑
前回のスラグ調査の様子はこちらをご覧ください。↓↓
〇2017年11月25日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・スラグ徘徊調査「渋川市は山林もスラグだらけだった」その1↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2478.html#readmore
*****リットン調査団の報告(続き)*****
「リットン調査団」は、大同特殊鋼(株)・渋川工場と(株)佐藤建設工業がダンプトラックで群馬県中に不法投棄したスラグの様子を調べるべく結成された、徘徊が趣味な老人集団です。
ちょっと時間が空いてしまいましたが、気を取り直して、スラグ徘徊調査「渋川市は山林もスラグだらけだった」その2のレポートを続けます(^^)/。
↑不法投棄禁止の看板のすぐ近くに設置されたスラグに関する渋川市建設部の注意書き。「今後、市民の健康及び周辺の影響を十分に考慮しながら、適切な対応をしています」なのだそうです。不法投棄を見つけたら「ごみの内容などから投棄した者を調べ、その責任において処理させます」と不法投棄防止の看板には書いてありましたよね?一刻も早く原因者に撤去片づけさせてくださいよ~。スラグは廃棄物だと群馬県が認定しています。我々老人が勝手に廃棄物としている訳ではありませんよ。徘徊老人が何を言っても無駄か...トホホ。↑
↑さあ、前置きが長くなりましたが、続きの不法投棄されたスラグの様子を見ていきましょう。もう何年も雨ざらしの状態が続いています。↑
↑落ち葉の大きさより大きな10cmを超えるスラグがゴロゴロしていてとても歩きにくいです。サビが強烈に浮き出していて、見るからに“猛毒”が含まれていそうです。このデカ・スラグは平成8年ごろまでの古いタイプのスラグです。しかし六価クロムの環境基準はかなり前から設定されていて、その猛毒性からこのデカ・スラグも廃棄物であると考えられます。デカ・スラグは10cm程度の大きさがあります。↑
↑この道はコンクリートのように見えますが、スラグ100%生一本が押し固まった状態で出来ています。お!ちょっと待ってぇ~。手前の大きな石はなんだ。道の真ん中に50cmはある石が転がっているではないか!こんな大きなスラグは見たことないぞ!↑
↑道の横には水路があります。蓋もないのでよそ見をしていると落ちそうです。↑
↑あれあれ、水路の中をよく見ると落ち葉に混ざってスラグもあるじゃないか?大雨が降るとスラグが下流へ流されているようだ。ドンブラコ~ドンブラコ~~、おばあさん!猛毒スラグが流れていますよ~~。↑
↑この森林には、不法投棄の看板のほか、群馬県の保安林の看板も見ることができます。保安林に有害スラグを不法投棄してよいのでしょうか?↑
**********その3に続く**********
■「リットン調査団」による渋川市の山林調査のレポートをご覧いただきました。
渋川市のフッ素汚染につながるスラグ注意喚起の看板の奥に、これまた渋川市による不法投棄防止を呼び掛ける看板の様子と大同スラグ不法投棄の様子を合わせてご覧いただきました。
これに留まらず、この山林には“なんと”群馬県による「保安林」の看板まで設置されています。渋川市の山林の中は“看板銀座”といった趣です。いったい群馬県や渋川市などの地域行政は、いくつの看板を設置すれば気が済むのでしょうか?
しかも、看板の足元に猛毒六価クロムを含む大同スラグをいとも簡単に不法投棄されていては、看板にかける税金を返してもらいたいという怒りが泉のごとく湧いてきます。
■保安林とは何でしょうか?群馬県のホームページを覗いて見ましょう↓↓↓
https://www.pref.gunma.jp/04/e4210001.html
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群馬の保安林
森林は私たちの生活を支えていくうえで重要な役割を担っています。
森林のなかで特に重要なものを国・県では保安林に指定して適切な管理を行っています。
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「私たちの生活を支えていくうえで重要な役割を担っている」森林に、猛毒六価クロムが含有されている大同スラグが投棄されているのに、なぜ群馬県は黙っているのでしょうか?
「国・県では保安林に指定して適切な管理を行っています。」とか言っておきながら、適切な管理をしているのでしょうか?なんと、猛毒スラグが投棄されていても、“知らんぷり”ではないかっ!
■保安林について、大変疑問が湧いてきますが、それにもまして、大同有害スラグの大きさが、気になってきます。
この保安林の中に設置された道路は、10cm程度の大きさの有害スラグが敷砂利されています。こんなに大きな建設資材などでも、渋川市やその上部団体である群馬県が認めているのでしょうか?
念のため、群馬県内の土木工事のマニュアルたる群馬建設工事必携を見てみましょう。↓↓↓
*****群馬建設工事必携(H23)*****PDF ⇒ 02072.pdf
7.群馬県土木工事標準仕様書
第2編 材料編 第1章 一般事項
http://www.dobokunews.pref.gunma.jp/cgi-bin/cbdb/db.exe?page=DBDownload&did=420&rid=19&fid=875&ct=1&fileext=.pdf
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↑群馬県土木工事標準仕様書 材料編 の鉄鋼スラグの記述を抜き出してみた。林道に敷砂利される建設資材としての鉄鋼スラグは「クラッシャラン鉄鋼スラグ CS 下層路盤材」と記述されている。また、粒度規格は「JIS A 5015(道路用鉄鋼スラグ)によるものとし、その他は砕石の粒度に準ずるものとする。」と記述されている。↑
■以上の鉄鋼スラグの林道における規格を見ると、下層路盤材として規定されており、大きさなどはJISや砕石の粒度と同様だという事が分かります。砕石の粒度も群馬建設工事必携に記述されています。
↑クラッシャランC-40、C-30、C-20が記述されているが、萩生川西地区の農道などの下層路盤材には40ミリの大きさのスラグが敷設されていたことから、渋川市の林道における規格として、どうやら下層路盤材の粒度(大きさ)は40ミリ~0までの大きさの鉄鋼スラグが使用されなければならないと考えることができる。↑
参考までに日本工業規格もご覧ください。下層路盤材としては40ミリ以下の大きさの道路用鉄鋼スラグが企画されています。↓↓↓
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日本工業規格 JIS A 5015:2013道路用鉄鋼スラグ
http://kikakurui.com/a5/A5015-2013-01.html
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■渋川市の保安林の中に設置されている林道で、大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された有害スラグが敷設されています。このスラグには猛毒六価クロムが含まれており、六価クロムの土壌環境基準の設定が古いことから、このスラグは産業廃棄物あると考えられます。
そればかりか、群馬県内の土木工事において遵守すべき群馬建設工事必携に違反する粒度(大きさ)の道路用鉄鋼スラグが敷設されていることが分かりました。このスラグは下層路盤材として不適格建設資材です。不良建設資材は撤去すべきものですので、廃棄物と同様と考えることができます。
大同スラグは、毒性から考えても、工業製品の側面から考えても、不法不適格産業廃棄物です。よって、保安林を「私たちの生活を支えていくうえで重要な役割を担っている」森林と考えるなら、スラグを直ちに撤去しなければならないと考えられます。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄当別調査チーム・この項続く】