生活習慣病に14遺伝子関連 三重大グループ特定
2017年5月11日 (木)配信共同通信社
三重大の山田芳司(やまだ・よしじ)教授(ゲノム医学)らの研究グループは10日、高血圧やメタボリック症候群など五つの生活習慣病の発症と関連がある14種類の遺伝子を特定したと発表した。
高血圧などは生活習慣のほか、遺伝的な要因も発症に関係しているとされ、山田教授は「遺伝子を調べることで、生活習慣病のリスクが高い人を早期に見つけ、治療や予防につなげることができる。医療費の抑制も期待できる」と話している。
グループは、2002年から14年にかけて、健康診断を受けたり、生活習慣病で病院を受診したりした約1万6千人の血液から遺伝子を分析。
遺伝子の塩基配列が個人によって一つだけ違う「多型」と呼ばれる部分について、病気を持つ人と持たない人を比較し、高血圧で3種類、脂質異常症で8種類、メタボリック症候群と慢性腎臓病、高尿酸血症でそれぞれ1種類ずつ、多型が発症に関連するとみられる遺伝子を特定したという。
これらの遺伝子の中には、細胞が自身のタンパク質を分解してリサイクルする「オートファジー(自食作用)」に関係する機能を持つものも含まれるが、なぜ生活習慣病の発症に関連するのかは不明という。
2017年5月11日 (木)配信共同通信社
三重大の山田芳司(やまだ・よしじ)教授(ゲノム医学)らの研究グループは10日、高血圧やメタボリック症候群など五つの生活習慣病の発症と関連がある14種類の遺伝子を特定したと発表した。
高血圧などは生活習慣のほか、遺伝的な要因も発症に関係しているとされ、山田教授は「遺伝子を調べることで、生活習慣病のリスクが高い人を早期に見つけ、治療や予防につなげることができる。医療費の抑制も期待できる」と話している。
グループは、2002年から14年にかけて、健康診断を受けたり、生活習慣病で病院を受診したりした約1万6千人の血液から遺伝子を分析。
遺伝子の塩基配列が個人によって一つだけ違う「多型」と呼ばれる部分について、病気を持つ人と持たない人を比較し、高血圧で3種類、脂質異常症で8種類、メタボリック症候群と慢性腎臓病、高尿酸血症でそれぞれ1種類ずつ、多型が発症に関連するとみられる遺伝子を特定したという。
これらの遺伝子の中には、細胞が自身のタンパク質を分解してリサイクルする「オートファジー(自食作用)」に関係する機能を持つものも含まれるが、なぜ生活習慣病の発症に関連するのかは不明という。