劇症肝炎抑える化合物 新薬に期待、東北大
2017年5月19日 (金)配信共同通信社
東北大大学院などの研究グループは18日、劇症肝炎の進行を抑える効果がある新たな化合物を開発したと発表した。肝移植以外に有効な治療方法はなく、新薬の開発が期待できるという。
同グループによると、劇症肝炎はウイルス感染などで急速に肝細胞が破壊され、肝臓が壊死(えし)して機能不全になる病気。国内で年間約400人が発症し、肝移植などを行わない対症療法のみの場合、致死率は5割以上とされる。
グループは、劇症肝炎になると血液中に増え、炎症や組織が硬くなる「線維化」を引き起こすタンパク質に着目。これらの作用を抑制する化合物を開発した。
薬物で肝炎の状態にしたマウスで実験したところ、化合物を投与したマウスは投与していないマウスに比べて肝機能の異常を示す数値が5分の1程度になり、ほぼ正常値を示したという。
慢性腎臓病や関節リウマチにも効果が見込め、東北大大学院の阿部高明(あべ・たかあき)教授は「化合物の構成が複雑ではないので、比較的低価格な治療薬として患者に提供できるだろう」としている。研究成果は15日付の英科学誌電子版に掲載された。
注)英科学誌はScientific Reports
2017年5月19日 (金)配信共同通信社
東北大大学院などの研究グループは18日、劇症肝炎の進行を抑える効果がある新たな化合物を開発したと発表した。肝移植以外に有効な治療方法はなく、新薬の開発が期待できるという。
同グループによると、劇症肝炎はウイルス感染などで急速に肝細胞が破壊され、肝臓が壊死(えし)して機能不全になる病気。国内で年間約400人が発症し、肝移植などを行わない対症療法のみの場合、致死率は5割以上とされる。
グループは、劇症肝炎になると血液中に増え、炎症や組織が硬くなる「線維化」を引き起こすタンパク質に着目。これらの作用を抑制する化合物を開発した。
薬物で肝炎の状態にしたマウスで実験したところ、化合物を投与したマウスは投与していないマウスに比べて肝機能の異常を示す数値が5分の1程度になり、ほぼ正常値を示したという。
慢性腎臓病や関節リウマチにも効果が見込め、東北大大学院の阿部高明(あべ・たかあき)教授は「化合物の構成が複雑ではないので、比較的低価格な治療薬として患者に提供できるだろう」としている。研究成果は15日付の英科学誌電子版に掲載された。
注)英科学誌はScientific Reports
【北海道】ドーム戦「介護福祉士」招待…日ハム・谷元投手
地域 2017年5月19日 (金)配信読売新聞
「アナたにもんシート」 6月から、主催35試合
プロ野球・北海道日本ハムファイターズは、谷元圭介投手(32)=写真、球団提供=が今季の札幌ドームでの主催試合に介護福祉士を招待する「アナたにもんシート」を設置すると発表した。
球団が進める社会貢献活動の一環。谷元投手の母方の祖父は約3年前から介護が必要な状態となっており、母が介護をしているほか、介護福祉士のサポートも受けている。谷元投手は「母の姿を見ていて、介護の仕事をしている人のサポートが出来ればいいと思った」と話している。
招待席には、道介護福祉士会を通じて、6月6日から計35試合で、1組2人ずつ招く。谷元投手は今後、介護福祉士のイメージアップ向上につながる活動への意欲も示している。応募方法の問い合わせは道介護福祉士会(011・222・5200)へ。
地域 2017年5月19日 (金)配信読売新聞
「アナたにもんシート」 6月から、主催35試合
プロ野球・北海道日本ハムファイターズは、谷元圭介投手(32)=写真、球団提供=が今季の札幌ドームでの主催試合に介護福祉士を招待する「アナたにもんシート」を設置すると発表した。
球団が進める社会貢献活動の一環。谷元投手の母方の祖父は約3年前から介護が必要な状態となっており、母が介護をしているほか、介護福祉士のサポートも受けている。谷元投手は「母の姿を見ていて、介護の仕事をしている人のサポートが出来ればいいと思った」と話している。
招待席には、道介護福祉士会を通じて、6月6日から計35試合で、1組2人ずつ招く。谷元投手は今後、介護福祉士のイメージアップ向上につながる活動への意欲も示している。応募方法の問い合わせは道介護福祉士会(011・222・5200)へ。
がん患者さん、笑ってや! 大阪の病院で研究開始
2017年5月19日 (金)配信共同通信社
落語や漫才による「笑い」が、がん患者の免疫力や生活の質の向上につながるかを探る研究が18日、大阪市中央区の大阪国際がんセンターで始まった。病院内のステージで落語家の桂文枝(かつら・ぶんし)さんらが約1時間にわたり落語を披露すると、患者たちは肩を揺らしながら声を上げて笑った。
研究にはセンターに通院する患者や医療従事者計約130人が参加。2週に1度、落語家や漫才師による公演を見てもらい、血液検査やアンケートで心身への影響を確かめる。
参加した中咽頭がんの患者で大阪市の会社員品川哲男(しながわ・てつお)さん(62)は「嫌なことを忘れて無になれた。笑い泣きしました」とにっこり。昨年11月に乳がんの手術を受け、通院治療を続ける同市の中川智晶(なかがわ・ちあき)さん(48)は「笑うことで軽く運動したような爽快感が得られた」と話した。
公演には今後、落語家の桂文珍(かつら・ぶんちん)さんや桂(かつら)ざこばさん、漫才のオール阪神・巨人さんや大木(おおき)こだまひびきさんらが出演する。研究の成果は来年3月までに、国際学術誌で発表する予定だ。
2017年5月19日 (金)配信共同通信社
落語や漫才による「笑い」が、がん患者の免疫力や生活の質の向上につながるかを探る研究が18日、大阪市中央区の大阪国際がんセンターで始まった。病院内のステージで落語家の桂文枝(かつら・ぶんし)さんらが約1時間にわたり落語を披露すると、患者たちは肩を揺らしながら声を上げて笑った。
研究にはセンターに通院する患者や医療従事者計約130人が参加。2週に1度、落語家や漫才師による公演を見てもらい、血液検査やアンケートで心身への影響を確かめる。
参加した中咽頭がんの患者で大阪市の会社員品川哲男(しながわ・てつお)さん(62)は「嫌なことを忘れて無になれた。笑い泣きしました」とにっこり。昨年11月に乳がんの手術を受け、通院治療を続ける同市の中川智晶(なかがわ・ちあき)さん(48)は「笑うことで軽く運動したような爽快感が得られた」と話した。
公演には今後、落語家の桂文珍(かつら・ぶんちん)さんや桂(かつら)ざこばさん、漫才のオール阪神・巨人さんや大木(おおき)こだまひびきさんらが出演する。研究の成果は来年3月までに、国際学術誌で発表する予定だ。
スギ花粉症「10年患者」の割合、栃木県が全国2位 8割が「完治せず」
2017年5月19日 (金)配信下野新聞
スギ花粉症患者のうち発症から10年以上たつ患者の割合が本県は73・5%で、全国の都道府県で2位だったことが、製薬会社の鳥居薬品(東京都、高木正一郎(たかぎしょういちろう)社長)の調査で分かった。本県の患者のうち80・5%は治療や対策を講じても「完治しない」と答えており、長年花粉症に悩まされる患者が多いようだ。
調査は各都道府県ごとに15~65歳の男女各100人ずつ(沖縄県は計100人)、計9300人のスギ花粉症患者を対象にインターネットで調査した。調査期間は2月24~3月6日。
スギ花粉症を発症してから10年以上の患者の割合は、全国で66・8%。静岡県の割合が最も高く76・5%、2位が本県、3位が群馬、山梨県と続いた。
重症度を5段階で自己評価した場合、4以上の重症と答えた本県の患者は44・5%。全国平均とほぼ同じで24位だった。自己評価の重症度が高い地域は新潟、長野、秋田県など東日本勢が占めている。
本県の患者のうち病院などで治療を受けたことがあるのは60・5%で全国順位は18位。3人に1人は「ほぼ毎年受診している」と答えている。
2017年5月19日 (金)配信下野新聞
スギ花粉症患者のうち発症から10年以上たつ患者の割合が本県は73・5%で、全国の都道府県で2位だったことが、製薬会社の鳥居薬品(東京都、高木正一郎(たかぎしょういちろう)社長)の調査で分かった。本県の患者のうち80・5%は治療や対策を講じても「完治しない」と答えており、長年花粉症に悩まされる患者が多いようだ。
調査は各都道府県ごとに15~65歳の男女各100人ずつ(沖縄県は計100人)、計9300人のスギ花粉症患者を対象にインターネットで調査した。調査期間は2月24~3月6日。
スギ花粉症を発症してから10年以上の患者の割合は、全国で66・8%。静岡県の割合が最も高く76・5%、2位が本県、3位が群馬、山梨県と続いた。
重症度を5段階で自己評価した場合、4以上の重症と答えた本県の患者は44・5%。全国平均とほぼ同じで24位だった。自己評価の重症度が高い地域は新潟、長野、秋田県など東日本勢が占めている。
本県の患者のうち病院などで治療を受けたことがあるのは60・5%で全国順位は18位。3人に1人は「ほぼ毎年受診している」と答えている。
最高齢町長が公用車で通院 香川・綾川町、今後も容認
2017年5月19日 (金)配信共同通信社
自治体の現職首長では最高齢の香川県綾川町の藤井賢(ふじい・けん)町長(87)が、運転手付きの公用車を使って病院に通っていたことが19日、同町への取材で分かった。町は「高齢のため体調面を考慮した」と説明しており、今後も容認する方針だという。
町の公用車の運転日誌などによると、藤井町長は昨年7月から公用車を使い、同町内の病院へ5回通院。昨年末に同県観音寺市にある大平正芳元首相の墓参り、今年4月に同県丸亀市長選の候補者の応援演説に向かう際にも使用した。
町によると、藤井町長は2014年4月ごろから安全面を考慮して運転を自粛。持病があり、体調不良を訴えた際に公用車を使って通院していたという。藤井町長は19日、記者団に「公務の合間に使っていた。仕事をする上で健康管理も大切だ」と話した。
町は墓参りや応援演説への使用については「今後、見直しを考える」としている。
藤井町長は06年、合併で発足した綾川町長に初当選。14年4月に3選を果たした。
普通一般市民は自分のお金でタクシーでしょ、公務の時以外は自分のお金を使ってほしいよね。
2017年5月19日 (金)配信共同通信社
自治体の現職首長では最高齢の香川県綾川町の藤井賢(ふじい・けん)町長(87)が、運転手付きの公用車を使って病院に通っていたことが19日、同町への取材で分かった。町は「高齢のため体調面を考慮した」と説明しており、今後も容認する方針だという。
町の公用車の運転日誌などによると、藤井町長は昨年7月から公用車を使い、同町内の病院へ5回通院。昨年末に同県観音寺市にある大平正芳元首相の墓参り、今年4月に同県丸亀市長選の候補者の応援演説に向かう際にも使用した。
町によると、藤井町長は2014年4月ごろから安全面を考慮して運転を自粛。持病があり、体調不良を訴えた際に公用車を使って通院していたという。藤井町長は19日、記者団に「公務の合間に使っていた。仕事をする上で健康管理も大切だ」と話した。
町は墓参りや応援演説への使用については「今後、見直しを考える」としている。
藤井町長は06年、合併で発足した綾川町長に初当選。14年4月に3選を果たした。
普通一般市民は自分のお金でタクシーでしょ、公務の時以外は自分のお金を使ってほしいよね。
五十肩の痛み解消 高知大病院が四国初治療
地域 2017年5月19日 (金)配信高知新聞
中高年になると増える「五十肩」の痛みを解消する新しい治療を、高知大学医学部付属病院(高知県南国市岡豊町小蓮)がこのほど四国で初めて導入した。患部に発生し、痛みの原因となる新しい血管(新生血管)の働きを、カテーテル(細い管)で注入した薬剤で止める治療で、放射線科の山上卓士教授は「痛みを我慢せず、治療してほしい」と話している。
五十肩は正式には「肩関節周囲炎」という。肩を動かしたり、腕を上げたりした時に痛みを伴い、「凍結肩」とも呼ばれる。多くが鎮痛剤や理学療法、注射などで改善するが、治療しても痛みが続く場合があるという。
炎症が起きると、痛みのある場所には新生血管や神経ができる。「通常は炎症が治まると消えるが、中には消えない人がいて、痛みが長引く原因になる」と山上教授。この新生血管を消す治療法を高知大学医学部付属病院の画像下治療(IVR)センターと整形外科が共同で行った。
局所麻酔を行い、直径1ミリ以下のカテーテルを手首や肘の血管から挿入。血管造影画像を見ながら患部に到達させ、新生血管に薬剤を注入する。薬剤で血管を詰まらせる(塞栓(そくせん)する)ことで血管の働きを止め、血管や神経を消失させる。
2017年3月、50代女性に1例目を実施。2016年6月から右肩が痛み、「上着のポケットに手を入れられない」「夜寝られない」と訴えていたが、治療直後から症状が改善した。山上教授は「(既に導入した病院では)3カ月で9割の患者の痛みが和らいだ」と説明する。
治療時間は約1時間半で、日帰り治療も可能。治療費は保険適用外のため、症状にもよるが数万円から数十万円程度かかる。
高知大学医学部付属病院は今後、五十肩以外の関節周囲炎にもカテーテル治療を進める方針。山上教授は「五十肩は治る可能性がある。諦めずに治療を受けてほしい」と話している。
地域 2017年5月19日 (金)配信高知新聞
中高年になると増える「五十肩」の痛みを解消する新しい治療を、高知大学医学部付属病院(高知県南国市岡豊町小蓮)がこのほど四国で初めて導入した。患部に発生し、痛みの原因となる新しい血管(新生血管)の働きを、カテーテル(細い管)で注入した薬剤で止める治療で、放射線科の山上卓士教授は「痛みを我慢せず、治療してほしい」と話している。
五十肩は正式には「肩関節周囲炎」という。肩を動かしたり、腕を上げたりした時に痛みを伴い、「凍結肩」とも呼ばれる。多くが鎮痛剤や理学療法、注射などで改善するが、治療しても痛みが続く場合があるという。
炎症が起きると、痛みのある場所には新生血管や神経ができる。「通常は炎症が治まると消えるが、中には消えない人がいて、痛みが長引く原因になる」と山上教授。この新生血管を消す治療法を高知大学医学部付属病院の画像下治療(IVR)センターと整形外科が共同で行った。
局所麻酔を行い、直径1ミリ以下のカテーテルを手首や肘の血管から挿入。血管造影画像を見ながら患部に到達させ、新生血管に薬剤を注入する。薬剤で血管を詰まらせる(塞栓(そくせん)する)ことで血管の働きを止め、血管や神経を消失させる。
2017年3月、50代女性に1例目を実施。2016年6月から右肩が痛み、「上着のポケットに手を入れられない」「夜寝られない」と訴えていたが、治療直後から症状が改善した。山上教授は「(既に導入した病院では)3カ月で9割の患者の痛みが和らいだ」と説明する。
治療時間は約1時間半で、日帰り治療も可能。治療費は保険適用外のため、症状にもよるが数万円から数十万円程度かかる。
高知大学医学部付属病院は今後、五十肩以外の関節周囲炎にもカテーテル治療を進める方針。山上教授は「五十肩は治る可能性がある。諦めずに治療を受けてほしい」と話している。