幼稚園児が髪の毛寄付 小児用医療かつらに
2018年9月26日 (水)配信宮崎日日新聞
初めての社会貢献活動はヘアドネーション(髪の寄付)-。小児用の医療かつらを作ってもらおうと、三股町樺山の那須夏帆ちゃん(6)=みやこのじょう児童学園・年長組=は、2年半伸ばした自分の髪の毛を切って寄付した。長く伸ばすまでの間は不便なことも多かったが「かつらを着けて元気になってほしい」と頑張った。
ヘアドネーションは大阪市のNPO法人が全国に協力を呼び掛け。かつら一つ作るのに約30人分の髪の毛が必要とされ、カットの際は何本かに束ねて、ぬらさないことなどが決められている。
夏帆ちゃんは3歳の時に見たテレビ番組で、病気などで髪の毛をなくした子どもたちにかつらを寄付するボランティア活動を知った。母直実さん(38)の勧めもあり、「私の髪の毛をあげたい」と一念発起。髪が伸びるにつれ、夏場の暑さを我慢するのが大変だったという。父丈生さん(39)も娘の優しい気持ちを大事にしたいと、風呂上がりにぬれた髪を乾かすのを率先して手伝った。
JIS規格適合品のかつら「メディカル・ウィッグ」を作るのに使用する髪の毛の長さは「31センチ以上」。夏帆ちゃんは髪が邪魔で、体操の練習が上手にできなかった時には「途中で切ろうかな」と思ったというが、「(目標まで)あと何センチ」という母の言葉を支えに伸ばし続けた。
今月上旬、ようやく目標の31センチに到達。近くの行きつけの美容室「TSURU」にカットを依頼した。ヘアドネーションを初めて手掛けたという同店の鶴薫さん(43)は、細かな規定を守りながら髪の毛を6本の束にして31センチの長さにカット。「きれいな髪で量も多かった。いいかつらができると思う」と話していた。
夏帆ちゃんは「髪の毛を切るとき寂しかったけど、同じ年ぐらいの女の子にかつらを着けてほしい」、直実さんは「人の役に立つため、何かをやり遂げる経験ができて良かった」と喜んでいた。
2018年9月26日 (水)配信宮崎日日新聞
初めての社会貢献活動はヘアドネーション(髪の寄付)-。小児用の医療かつらを作ってもらおうと、三股町樺山の那須夏帆ちゃん(6)=みやこのじょう児童学園・年長組=は、2年半伸ばした自分の髪の毛を切って寄付した。長く伸ばすまでの間は不便なことも多かったが「かつらを着けて元気になってほしい」と頑張った。
ヘアドネーションは大阪市のNPO法人が全国に協力を呼び掛け。かつら一つ作るのに約30人分の髪の毛が必要とされ、カットの際は何本かに束ねて、ぬらさないことなどが決められている。
夏帆ちゃんは3歳の時に見たテレビ番組で、病気などで髪の毛をなくした子どもたちにかつらを寄付するボランティア活動を知った。母直実さん(38)の勧めもあり、「私の髪の毛をあげたい」と一念発起。髪が伸びるにつれ、夏場の暑さを我慢するのが大変だったという。父丈生さん(39)も娘の優しい気持ちを大事にしたいと、風呂上がりにぬれた髪を乾かすのを率先して手伝った。
JIS規格適合品のかつら「メディカル・ウィッグ」を作るのに使用する髪の毛の長さは「31センチ以上」。夏帆ちゃんは髪が邪魔で、体操の練習が上手にできなかった時には「途中で切ろうかな」と思ったというが、「(目標まで)あと何センチ」という母の言葉を支えに伸ばし続けた。
今月上旬、ようやく目標の31センチに到達。近くの行きつけの美容室「TSURU」にカットを依頼した。ヘアドネーションを初めて手掛けたという同店の鶴薫さん(43)は、細かな規定を守りながら髪の毛を6本の束にして31センチの長さにカット。「きれいな髪で量も多かった。いいかつらができると思う」と話していた。
夏帆ちゃんは「髪の毛を切るとき寂しかったけど、同じ年ぐらいの女の子にかつらを着けてほしい」、直実さんは「人の役に立つため、何かをやり遂げる経験ができて良かった」と喜んでいた。