日々

穏やかな日々を

がん放射線治療の専用棟 出雲・島大付属病院に完成

2023年05月04日 20時04分31秒 | 大学

がん放射線治療の専用棟 出雲・島大付属病院に完成

2023年5月1日 (月)配信山陰中央新報

 がんの放射線治療をする専用棟が島根大医学部付属病院(出雲市塩冶町)に完成し29日、竣工(しゅんこう)式と内覧会があった。高性能の治療機器を導入して体制を強化し5月1日に運用を始める。

 名称は放射線治療棟で、建物は鉄筋コンクリートの平屋。延べ床面積は約1400平方メートルあり、総事業費は23億7600万円。2022年1月から12月まで工事し、その後は機器の搬入や試運転など準備を進めた。

 総事業費のうち13億600万円は機器の購入に充てCT機器のほか、高精度の治療が可能な最新の治療機器「ラディザクト」を導入した。肺がんなど、呼吸に伴い病巣が動くケースに対応し、放射線を照射できるという。周囲の正常な組織への照射を防ぎ、副作用の抑制が期待される。

 竣工式と内覧会には医療関係者ら約50人が出席した。玉置幸久放射線治療科長(45)は「都市部と同等レベルの医療の提供と、それを操る医師の育成を図りたい」と話した。

 22年の1年間に付属病院で放射線治療を受けたのは420人。これまで1980年建設の高エネルギー棟で治療してきたが、施設が老朽化したのに加え、設備更新の必要があった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

病に無理解、社会復帰の壁 コロナ後遺症

2023年05月04日 19時59分57秒 | ウイルス

病に無理解、社会復帰の壁 5類移行で関心薄れも コロナ後遺症

 2023年5月1日 (月)配信共同通信社
 
 新型コロナウイルス感染者数が減り、5月には感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ5類に移行する中、後遺症に苦しむ人の社会復帰支援が課題になっている。倦怠(けんたい)感など症状の長期化に加え、職場の無理解が壁になり、復帰の見通しが立たない例も。政府は対策を強化する方針だが、関係者は社会の関心の薄れを懸念する。

 ▽不安

 「座るのもつらく寝ていても布団の中に引きずり込まれる感覚」。東京都の女性会社員(33)は特有の苦しさを明かす。

 昨年1月に感染、2週間で熱は下がったが、けだるさが続いた。トイレに行くのも一苦労、浴室ではシャワーヘッドが持てないほど。在宅勤務しようにもパソコン画面も見られない。後遺症患者らを多く診るヒラハタクリニック(東京)で、後遺症による「準寝たきり」状態と診断された。

 復職するたび体調を崩し休職期間は計8カ月以上に。勤務先の理解もあり、復職後も週2回早退して治療に通う。会社には感謝しているが「本当はどう思われているのか」との不安も抱える。

 生活設計が見通せない患者も。神奈川県内の病院を休職中の40代の男性看護師は「光が見えない」と訴える。2020年12月に発症。呼吸不全などが残り、現在は労災保険の給付を受けている。

 発症時、病棟にはコロナ患者が入院していたが、「院内感染の可能性は低い」とする病院側から労災申請への協力は得られなかった。自ら申請したが、認定されるまでの約半年間は収入源が一切なくなり経済的に困窮。現在も病院側からの生活支援は何もなく、協議は平行線のままだ。

 ▽もや

 聖マリアンナ医科大病院(川崎市)の後遺症外来ではソーシャルワーカーのチームが患者約80人の相談を受けてきた。3月末まで責任者を務めた桑島規夫(くわしま・のりお)さん(46)は、相談の内容は就労関連が圧倒的に多いとし、復職には会社の理解が不可欠と指摘する。

 患者の特徴として、倦怠感のほか頭にもやがかかったようになるブレーンフォグの症状がある人が多いと解説し、「書類を書くのも大変なので、手助けする人は絶対に必要」と話す。自身も後遺症外来の医師とともに、商工会議所で講演するなどして説明してきたと強調。社会にコロナ禍を忘れたいとの雰囲気があるとし、「後遺症で長く苦しむ患者がいることを忘れないで」と訴えた。

 後遺症患者への国の対策は遅れも指摘されていたが、コロナの分類が5類に移行する5月8日からは診療報酬を加算するなど強化される方針だ。

 こうした中、職場復帰や再就職支援などに取り組む自治体も。東京都世田谷区は一昨年、区民を対象に2度にわたって後遺症に関する独自調査を実施した。仕事の不安を抱える人が多いとして、労働相談窓口などと連携し、社会保険労務士らの助言が受けられるサポートを行っているという。世田谷保健所の高橋千香(たかはし・ちか)感染症対策課長は「後遺症は実態が理解されていない。今後も支援を続けていきたい」と話した。

 ※新型コロナウイルス感染症の後遺症

 感染した場合に発熱やせきなどの症状がある程度なくなってからも長く続く症状を訴える人がおり、後遺症として知られるようになった。代表的な症状は筋肉や関節の痛み、疲労感、息切れ、味やにおいの感覚の障害、記憶障害など。感染当初から症状が持続したり、しばらくたってから新たに出現したりすることがある。慶応大の研究チームのコロナで入院したおよそ千人の分析では、3カ月後に46%、半年後に41%、1年後に33%の人が少なくとも一つ以上の症状を訴えた。対応を強化するため、厚生労働省は5月8日から患者を診た医療機関への診療報酬を加算するほか、近く診療する医療機関を取りまとめて公表する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宿題を何度もしてしまう

2023年05月04日 19時55分26秒 | ウイルス

宿題を何度もしてしまう 感染後に記憶障害の小学生

 2023年5月2日 (火)配信共同通信社
 
 子どもが新型コロナウイルスに感染しても症状は比較的軽いことが多いと言われてきたが、後遺症に苦しんでいる人が少なからずいることが1日、日本小児科学会の調査で明らかになった。幼い子どもは症状をうまく伝えられていない可能性がある。家族や教育関係者が問題が起きていないか注意深く見守ってあげることが大切だと専門家は訴える。

 千葉県の小学4年生の男児(9)は、検査で陽性が確認されてからおよそ1カ月後に記憶障害が気になり、かかりつけ医や専門病院を受診した。数カ月で症状は良くなったが心に傷は残った。

 「前にできていたことができなくて忘れ物が多くて困った」と当時のことを振り返る。昨年4月に発熱や喉の症状が出て、かかりつけ医に連絡。抗原検査で陽性となりコロナと診断された。

 軽症でしばらく自宅で療養した。登校を再開すると、ランドセルを置いて、手を洗うといった毎日のルーティンをうまくこなせない。頭痛も頻発。同じことを何度も話してしまう。苦労して完成した割り算の宿題を「やっていないんだった」と再び探すこともあった。

 母親は大人の感染者で話題になった記憶力が低下する「ブレインフォグ(脳の霧)」を疑い、かかりつけ医に相談した。

 紹介された専門病院では脳の画像診断で異常はみられなかったものの、コロナの影響の可能性を指摘された。今は症状はほとんど気にならなくなったが、当初、周囲に気付いてもらえなかった上に、受診後も学校などで忘れやすいことへの理解がなかなか得られず、男児は、症状が軽快するまでは「長い時間に感じた」という。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Dr.コトー」のモデル、82歳外科医に感謝状

2023年05月04日 19時48分47秒 | 地域

「Dr.コトー」のモデル、82歳外科医に市が感謝状…専門外の治療もこなした40年

 2023年5月2日 (火)配信読売新聞
 
 鹿児島県薩摩川内市は1日、甑島の認知度アップに貢献したとして、人気漫画「Dr.コトー診療所」のモデルになった外科医・瀬戸上健二郎さん(82)に感謝状を贈った。

 瀬戸上さんは1978年5月に下甑島の手打診療所(現・下甑手打診療所)に赴任。2017年3月までの約40年間、専門外の内科や産婦人科の治療もこなし、島民の命と健康を守り続けた。

 田中良二市長から感謝状を手渡され、謝意を伝えられた後、市が甑島の医療従事者確保や医療機器整備などに充てる基金の財源について、今年4月からふるさと納税の寄付でも集められるようにしたことなどの説明を受けた。

 現在、鹿児島市で暮らす瀬戸上さんは「離島医療は一朝一夕でつくり上げることはできない。気長に努力を重ねていくことが必要。微力ながら応援させていただきたい」と述べた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

投票ボタン

blogram投票ボタン