日々

穏やかな日々を

高齢者らに接種開始 コロナ、多い人で6回目

2023年05月12日 12時07分47秒 | 行政

高齢者らに接種開始 コロナ、多い人で6回目

 2023年5月8日 (月)配信共同通信社
 

 高齢者や基礎疾患がある人などを対象にした新型コロナウイルスワクチンの2023年度の接種が8日、東京都港区の会場で始まった。使用するのはオミクロン株対応の2価ワクチン。多い人で6回目の接種となる。

 対象は65歳以上や、5歳以上で基礎疾患があるなど重症化リスクが高い人、医療・介護従事者。当面健康な12~64歳は、追加接種が打てなくなるが、9~12月には全年代が打てるようになり、高齢者らは年内に2回接種できる。9月から使うワクチンは今後早期に決める。

 午前9時半過ぎに6回目となる接種を受けた同区の無職中島道夫(なかじま・みちお)さん(63)は「周りの人にうつしたくない。今日から5類だが今まで通りが一番安心。これまでと変わらずマスクはしようと思う」と話した。

 政府は無料で打てる予防接種法の「特例臨時接種」を24年3月まで続ける。24年度以降は対象者から費用の一部徴収が可能な「定期接種」への切り替えも視野に検討を進める。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自主的な感染対策呼びかけ 松野氏、5類移行後も

2023年05月12日 12時04分04秒 | 行政

自主的な感染対策呼びかけ 松野氏、5類移行後も

行政・政治 2023年5月8日 (月)配信共同通信社
 
 
 

 松野博一官房長官は8日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行した後も、国民に引き続き自主的な感染対策に留意するよう呼びかけた。感染再拡大の可能性があるとの専門家の指摘を踏まえ「ウイルスの特徴がただちに変わるものではない。今後ともご理解とご協力をお願いしたい」と述べた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<県コロナ担当課長 激動の1163日>「医療崩壊に片足突つ込んだ」

2023年05月12日 11時57分27秒 | 地域

<県コロナ担当課長 激動の1163日>「医療崩壊に片足突つ込んだ」

地域 2023年5月8日 (月)配信神戸新聞
 

 兵庫県で新型コロナウイルス感染症の患者が初めて確認されたのは2020年3月1日。当時、県疾病対策課長だった山下輝夫さん(59)=現・県保健医療部長=は「ついに」と覚悟を決めた。あれから3年と2カ月。感染流行の大波が幾度も押し寄せ、医療は危機的な状況に陥った。山下さんら2人の歴代コロナ担当課長はそのとき、何を思ったか。「5類移行」までの1163日間を振り返る。

■県内1例目「ついに」と覚悟(20年3月1日:1日目)

 それは日曜だった。「西宮市、40代男性」-。県内1例目の陽性者確認と、山下さんに連絡が入った。

 年明け以降、中国で爆発的に感染が広がった新型コロナ。1月には国内初患者が確認され、2月にはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での集団感染が連日、ニュースに。大阪、京都、奈良などでも感染確認が相次いだ。

 兵庫では2月の間、感染の報告はなかった。「隠しているんじゃないか」「検査が足らん」。市民の恐怖心が高まると、批判が寄せられるように。「初確認」はその直後だった。

 井戸敏三知事(当時)らと県庁の会見室に向かった山下さん。もともとは心臓血管外科医で、会見には慣れていない。感染者の発生は「想定内」と受け止めてはいたものの、「今から裁きを受けるんや」、そんな気持ちでカメラの放列の前に立った。

 感染は日を追って広がった。患者はどこの誰か、と問い合わせが相次ぐ。「偏見、差別の温床になる」。当初に決めた通り、細かい居住地や行動履歴などは控えたが、どれだけ理解してもらえただろう。「国が公表の基本ルールをきちんと周知してくれていたら」との思いが胸をよぎった。

 4月、安倍晋三首相(当時)は兵庫を含む7都府県に緊急事態宣言を発令。後に宣言は全国に拡大された。流行「第1波」はやがて収束するが...。

■「長くて1年」裏切られた予想(20年7月1日:123日目)

 県庁に新たに感染症対策室と感染症対策課ができた。部署横断的に100人の体制が組まれ、専任は約20人。山下さんは室長に、対策課長には西下重樹さん(62)=現・県立健康科学研究所衛生検査専門員=が就いた。

 もともと診療放射線技師だった西下さんは、阪神・淡路大震災(1995年)や新型インフルエンザ流行(09年)などで県の感染症対策を担ってきた。

 「コロナも新型インフルのように数カ月。長くて1年ぐらいだろう」。だが、予想は裏切られる。西下さんは曜日に関係なく、会見に臨んだ。感染経路不明の事例が多くなり、「基本対策の徹底を」「帰省は控えて」と繰り返し訴えた。

 夏の第2波、秋からの第3波を経て、翌春、変異株「アルファ株」による第4波がやって来ると、入院できず、自宅で亡くなる事例が相次ぐ。一方、高齢者らを優先としたワクチン接種が始まった。

■第4波が猛威「見えない災害だ」(21年4月10日:406日目)

 第4波が猛威。病床使用率は75%超、入院など「調整中」も千人を超えた。県はこれまでの「自宅療養ゼロ」施策を転換する。

 3月末で定年退職の予定だった西下さんは、続投を命じられた。自宅で体調が急変した患者対応。療養者の生活物資の調達。仕組みづくりに追われた。

 山下さんは病院と交渉し続けた。「入院させて」という患者や家族。「これ以上は...」という医療現場の悲鳴。「もう右も左も回れへん状況。『医療崩壊』に片足を突っ込んでいた」

 会見では「見えない災害だ」と危機感をあらわに。第4波の死者は第3波を大きく上回る777人。入院できず、自宅や施設で亡くなる人も多かった。

 「残念ながら、救命できなかった患者さんがいらっしゃる。反省しないといけない」。山下さんは唇をかんだ。(高田康夫、井川朋宏)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目と心で診る 寄り添う 聴覚がない今川竜二医師(盛岡・川久保病院)

2023年05月12日 11時52分19秒 | 

目と心で診る 寄り添う 聴覚がない今川竜二医師(盛岡・川久保病院)表情や雰囲気読み取る 患者の言葉、アプリで文字起こし

 2023年5月8日 (月)配信岩手日報
 

 「私は耳が聞こえません」。この言葉から診療を始める盛岡市の川久保病院の医師今川竜二さん(37)は、両耳の聴覚がないと感じさせず、患者と丁寧に向き合って不安を和らげる。スマートフォンの文字起こしアプリなど機器を駆使し、患者の表情や雰囲気を目で読み取って対応。「聞こえない特性」を生かし、活字情報の充実でスタッフ間の連携が強化されるとの視点も現場にもたらした。「社会的弱者といわれる人たちの健康を支えたい」と医の道を切り開く。

 診察室で患者に「声を拾ってくれるマイクを襟に着けます」と語りかける。マイクの音声をアプリが瞬時に文字起こし。聴診器もスマホと連動させ、画面に心音の波形を表示する。最新機器が診療を支える。

 田村茂院長は「コミュニケーションの困難を乗り越えた努力は相当なもの。周囲を笑顔にする人間性には目を見張る」と語る。

 今川さんは岡山市出身。生まれつき耳が聞こえなかった。幼稚園の頃から母和江さん(60)と毎晩、発声練習。学習塾「公文(くもん)」にも通い、コミュニケーションで苦労しないよう育てられた。

 小学1年で手塚治虫さんの漫画「ブラックジャック」を読み医師に憧れたが、当時の医師法は「聴覚障害者は医師になれない」との条項があった。目標を教員に変えたところ、高校1年時に削除され、再び医師を志した。

 筑波大に進学。2013年、医師国家試験に合格した。大学病院などで働くうちに患者の経済面や家庭など、背景まで理解し介入する重要性を感じる。21年に「へき地医療や地域医療のノウハウがある」との理由で盛岡市の県立中央病院総合診療科に着任した。

 検査で原因が判明しない例や、多様な症状を併せ持つ例を診た。丁寧な聴取が必要な診療科。斎藤雅彦同科長は「自分の限界を広げようとよく勉強していた」と評価する。患者から「ずっと診て」「寂しい」と惜しまれつつ4月、総合診療専門医取得を目指し、川久保病院へ移った。

 今川さんは「患者の幸せを一番に考えたい。難聴者ら障害者や、経済面で受診控えをする人がまだまだいる。医療へアクセスできるよう自分に何ができるかを深め、社会に還元したい」と気持ちを新たにする。

 円滑に対話できず、孤独感にさいなまれることもあるが「聞こえないことは特性」と前向きに励む。筆談の活字情報は、患者を理解する重要な記録。救急対応でホワイトボードに情報をまとめれば、遅れて参加したスタッフも瞬時の状況把握が可能になるというシステムづくりも提案した。

 「視覚情報の充実は、他の誰かのメリットにもつながり得る」と今川さん。可能性を信じて積み重ね、磨いた使命感と視点で、患者に寄り添う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

投票ボタン

blogram投票ボタン