75歳以上医療費 山梨民医連が調査 2割負担「重い」8割
山梨民医連加盟の医療機関などの利用者を対象に、昨年12月から今年2月ごろまでに対面と郵送形式で調査した。766人から回答があり、75歳以上の600人のうち264人(44・0%)が、窓口負担が1割から2割に引き上がったと答えた。
アンケートによると、2割負担になった264人のうち、26・5%が「とても重い」、54・1%が「重い」と回答。「普通」が16・3%、無回答が3%で、「軽い」「とても軽い」と回答した人はいなかった。
今後の対応については「今まで通り受診する」との回答が78・4%だった一方、「預金を切り崩して受診する」(23・1%)、「受診をためらうようになった」(15・9%)、「交際費を削って受診する」(13・6%)、「受診回数・薬を減らす」(12・5%)との声も上がった。
山梨民医連の平田理会長は「物価高騰と長引くコロナ禍、年金支給額の引き下げにより、高齢者の暮らしは厳しい。暮らしに影響があることは明らかで、窓口負担の2割引き上げは中止を求めたい」と話した。