Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ミシェル・コレットのディヴェルティスマン作品7からの序曲を聴く

2024-12-03 21:50:26 | 古典~現代音楽ドイツ編
今回とりあげるのは1707年生まれのフランスの作曲家、
ミシェル・コレットが1730年頃に作曲した2本のトランペットのための、
ディヴェルティスマン作品7からの序曲である。
聴いたCDはジャン・フランソワ・パイヤール指揮、
パリ・ブラス・アンサンブルの演奏である。
短い曲だが、2本のトランペットが対話するように、
掛け合いながら華やかさを演出している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カール・アマデウス・ハルトマンの交響曲第6番を聴く

2022-04-24 16:39:48 | 古典~現代音楽ドイツ編
今回取り上げるのは1905年ドイツ生まれの作曲家、
カール・アマデウス・ハルトマンが1951年から、
1953年の間に作曲した交響曲第6番である。
聴いたCDはインゴ・メッツマッハー指揮、
ハンブルク交響楽団の演奏による。
第一楽章アダージョは、ファゴットの音で始まる。
そのあとティンパニや金管楽器の音が入り、
続いて弦楽器が入り、それぞれの楽器の音が絡み合っていく。
空虚な感じから始まりダイナミックに盛り上がっていき、
打楽器や金管楽器により荒々しい音楽が展開されていく。
静寂と喧騒が交互に現れ、最後は静かに終わる。
第二楽章トッカータ・ヴァリアータ、プレスト-アレグロ・アッサイは、
金管楽器と打楽器ティンパニの音で荒々しく始まる。
そのあとは弦楽器のみとなり、疾走するように音型が繰り返され、
ティンパニの音がそれに重なっていく。
それはフーガ風でもあり、躍動感ある音楽が展開されていく。
ティンパニなどのパーカッションの活躍などもあり、
退屈することのない緊迫した音楽が続き、
最後は金管楽器と打楽器で高揚したところで終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨハン・フランツ・クサヴァー・シュテルケルの交響曲第1番ニ長調作品35の1を聴く

2022-04-23 21:43:45 | 古典~現代音楽ドイツ編
今回取り上げるのは1750年ドイツ生まれの作曲家、
ヨハン・フランツ・クサヴァー・シュテルケルが作曲し、
1792年もしくは1793年に出版にされた、
交響曲第1番ニ長調作品35の1である。
聴いたCDはヴェルナー・エールハント指揮、
ラルテ・デル・モントの演奏による。
第一楽章アレグロ・コン・スピリートは、
打楽器も加わり力強く生き生きとした旋律で始まる。
もう一つの主題は対照的な優しい旋律である。
金管楽器や打楽器が入ることでところどころにメリハリが効き、
ベートーヴェンのような先取性がみられて面白い。
金管楽器と打楽器で盛り上がりをみせ最後は力強く終わる。
第二楽章ラルゲットは、弦楽器のみで始まり、
穏やかで優しい旋律が奏でられ、時折木管楽器などが絡んでいく。
ただ淡々と進行していくのではなく、ドラマティックになるところもある。
第三楽章メヌエット(アレグロ)-トリオは、
軽快で舞踏風の旋律に打楽器が入り荒々しさも加わる。
中間部のトリオは木管楽器が活躍し、のどかな感じである。
そのあとは冒頭の主題が繰り返され、最後力強く終わる。
第四楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、
弦楽器の軽快で愛らしい感じの旋律で始まる。
何となくモーツアルトを感じさせるところがあって面白い。
具体的に言うと曲の始まりがモーツアルトの
交響曲第39番の第四楽章に似ている部分がある。
聞き比べてみるとわかると思う。
最後は金管楽器が鳴り響き、堂々とした感じで終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オットー・クレンペラーの交響曲第2番を聴く

2022-04-10 05:58:48 | 古典~現代音楽ドイツ編
4月に入り2週間が経ち、新しい生活に少しだけ慣れた感じです。
今回取り上げるのは1885年生まれのドイツの作曲家で、
指揮者としての方が有名であったクレンペラーが、
1969年に作曲した交響曲第2番である。
聴いたCDはアラン・フランシス指揮、
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章は、弦楽器のユニゾンによる軽快な感じの旋律で始まり、
これが繰り返されたあと突然爆発したかのように金管楽器なども入り、
荒々しく力強い旋律が奏でられていき、金管楽器や打楽器が鳴り響く。
後期ロマン派を感じさせ、リヒャルト・シュトラウスの音楽を思わせ、
最後はティンパニの音が鳴り響く中で力強く終わる。
第二楽章は、甘美な弦楽器の旋律で始まる。
ワグナー風であり、とてもロマンティックである。
金管楽器や打楽器により盛り上がる部分と、
弦楽器は木管楽器による穏やかな部分が現れる。
曲は穏やか感じが全体的に支配的で、
最後はティンパニとトランペットの音で終わる。
第三楽章は、弦楽器のピチカートで始まり、
フルートやホルンが旋律をその上で奏で、弦楽器も旋律を奏でる。
中間のホルンのソロが特徴的である。
ワグナー風の部分がみられたあと最後静かに終わる。
第四楽章は、弦楽器によるフーガ風の旋律が奏でられたあと、
フルートやオーボエ、ファゴットが旋律を奏で、
そのあと弦楽器が旋律を奏で、ホルンなど絡み、
弦楽器と打楽器そして金管楽器で緊迫した感じになり、
最後打楽器と弦楽器で何度も一音を繰り返して終わる。
クレンペラーの交響曲第2番は何を求めているのか分かりにくい。
明快な音楽というよりも迷路の中に入れられて、
面白いと思わせるところもあるが、あまり印象には残らない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フリードリヒ・ゲルンスハイムの交響曲第1番ト短調作品32を聴く

2022-02-20 18:41:48 | 古典~現代音楽ドイツ編
今回取り上げるのは1839年生まれのゲルンスハイムが、
1875年に作曲した交響曲第1番ト短調作品32である。
聴いたCDの演奏はジークフリート・ケーラー指揮、
ラインラント・プファルツ国立フィルハーモニー管弦楽団のものである。
ゲルンスハイムの交響曲はこのブログの中で、
交響曲第1番のみ今まで触れてこなかったので取り上げる。
この作品はブラームスの交響曲第1番初演の前年の、
1875年ロッテルダムで初演されている。
第一楽章アレグロ・モデラートは、哀愁を帯びた旋律で始まる。
最初の主題とは対照的にもう一つは木管楽器が加わり明るい感じの旋律である。
その音楽はベートーヴェンを思わせるところもあり、
一方でメンデルスゾーンのような情熱的な部分もある。
それは最後の盛り上がっていくところにもみられ、
最後は最初の主題が現れ、悲劇的な感じで終わる。
第二楽章ラルゲットは、木管楽器・金管楽器に牧歌的な旋律が現れ、
それが弦楽器に引き継がれていき、穏やかな旋律が続いていく。
木管楽器が絡んでいき、美しい旋律が奏でられていく。
ベートーヴェンの交響曲第9番第3楽章を思わせるが、
もちろん、それを超える美しさではないがロマンティックである。
最後情熱的に盛り上がって、静かに終わる。
第三楽章スケルツォ(ヴィヴァーチェ)は、一部がベートーヴェン風で、
弦楽器が軽快な旋律を奏でて始まり、木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
中間部のトリオの部分は牧歌的で、旋律はシューベルトの交響曲第9番を感じさせる。
冒頭の部分が繰り返され、盛り上がったところで最後力強く終わる。
第四楽章アレグロ・モデラート・アッサイは、
弦楽器が穏やかな旋律を奏でて始まり、木管楽器も絡んでいく。
そのあと力強く推進力のある旋律が現れる。
美しい旋律がみられるが、やはりメンデルスゾーン風な部分は随所にみられる。
冒頭に現れた2つの旋律を中心に曲は進行し、
金管楽器が加わり壮大な感じになり最後盛り上がって終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする