Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ミシェル・コレットのクリスマス協奏曲第2番を聴く

2024-12-24 21:13:50 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
今回聴いたのは1709年フランス生まれの作曲家、
ミシェル・コレットが1733年に作曲した、
クリスマス協奏曲第2番である。
聴いたCDはジェラール・カルティニー指揮、
ジェラール・カルティニー室内管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロは、弦楽器中心に軽快に始まり、
フルートが入り、クリスマスが来たことを、
楽しむような躍動的な音楽である。
第二楽章アダージョは、対照的に抒情的な音楽である。
弦楽器の奏でる旋律に続き、フルートが入り、
じっくりと旋律を奏でて最後静かに終わる。
第三楽章アレグロは、弦楽による明るく軽快な旋律で始まり、
フルートも加わり、華やかな感じで最後終わる。
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アントワーヌ・ドーヴェルニュの4楽章のコンサート用サンフォニー(合奏交響曲第3番)ロ短調 作品4の3を聴く

2024-12-22 12:21:13 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
今回とりあげるのは1713年生まれのフランスの作曲家、
アントワーヌ・ドーヴェルニュが作曲し、1751年に出版された
4楽章のコンサート用サンフォニー(合奏交響曲第3番)ロ短調 作品4の3である。
アントワーヌ・ドーヴェルニュは、ヴァイオリン奏者として活躍し、
フランスの器楽の発展に貢献した人物で、
コンセール・スピリチュエルの主宰者で、
オペラ座の支配人としても活躍した。
聴いたCDはジャン・フランソワ・パイヤール指揮、
パイヤール室内管弦楽団の演奏である。

4楽章のコンサート用サンフォニーロ短調 作品4の3は、
合奏交響曲第3番ともよばれ4声部で書かれ、
フランスの交響曲の先駆ともいわれているようだ。
第1楽章序曲(グラーヴェ-プレスト)は、
激しく悲しみ深い感じの合奏で始まり、
ドラマティックな感じであり、
その序奏部が終わるとプレストの軽快な部分になり、
躍動的で生き生きとした感じになり、最後は堂々と終わる。

第2楽章アリア・グラツィオーソⅠとⅡは、
歌うような悲しい感じの旋律が奏でられて始まる。
中間部は明るい感じになるが、
再び冒頭の悲しい感じの旋律が繰り返されて終わる。
第3楽章アレグロⅠとⅡは、軽快なテンポで旋律が奏でられ、
前後と中間で明暗のコントラストの変化がある。
第4楽章パッサカリアも、悲しみ深い3拍子の旋律で始まる。
旋律はそのあと変形されていき、最後力強く終わる。
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フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドールの祝宴のガヴォット、ジュピターのこだま、近衛龍騎兵の行進曲を聴く

2024-12-14 18:18:44 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
今回とりあげるのは1726年生まれのフランスの作曲家、
フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドールが作曲した、
祝宴のガヴォット、ジュピターのこだま、近衛龍騎兵の行進曲である。
フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドールは、
父も音楽家であり、6歳の時にルイ15世の宮廷の聖歌隊に入った。
11歳のころに最初の作曲を試み、後にオペラ作曲家として活躍した。
チェスの名手としても知られたようである。
聴いたCDはジャン・フランソワ・パイヤール指揮、
パリ・ラリー・ルーヴァール狩猟ラッパ・アンサンブル、
パリ・カヴァルリ・トランペット合奏団の演奏である。

祝宴のガヴォットは、金管楽器と打楽器による
堂々としたファンファーレである。
ジュピターのこだまは、祝宴のガヴォットの旋律を中心に、
旋律がこだまのように呼応して繰り返される。
近衛龍騎兵の行進曲は、太鼓のリズムに乗り、
弦楽器と木管楽器が行進曲の旋律を奏でていく。
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ミシェル=リシャール・ドラランドのトランペット協奏曲「王宮のためのサンフォニー」を聴く

2024-12-08 16:48:23 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
今回とりあげるのは1657年生まれのフランスの作曲家、
ミシェル=リシャール・ドラランドが作曲した、
トランペット協奏曲「王宮のためのサンフォニー」S.158である。
ドラランドはリュリやクープランと同じ時期に活躍し、
王女の音楽教師を務め、王室礼拝堂の楽長も務めた。
聴いたCDはジャン・フランソワ・パイヤール指揮、
パリ・ブラス・アンサンブルの演奏である。
第1曲最初のエアーは、打楽器とトランペットの、
ファンファーレのような力強い音で始まり、
それに弦楽器などが優しく呼応していく。
そのあとは金管楽器と弦楽器・木管楽器が、
こだまにように呼びかけていくように旋律を繰り返す。
フランス絶対王政の輝かしい時代を感じさせる音楽である。

第2曲2番目のエアーは、金管楽器の奏でる旋律を、
弦楽器と木管楽器が模倣し、それを交互に繰り返していく。
第3曲3番目のエアー(エコーのシャコンヌ)も、
前曲と同じく金管楽器が奏でる力強い旋律を、
弦楽器・木管楽器を優雅な感じで交互に呼応して演奏していく。
第4曲最初のメヌエット、2番目のメヌエットは、
金管楽器中心に力強い舞踏風の旋律が全体で繰り返され、
そのあとは木管楽器と舞踏風の弦楽器による優雅なトリオの部分があり、
そのあと冒頭の力強い旋律が繰り返されて終わる。
第5曲ファンファーレ(エコーのエアー)は、
金管楽器と弦楽器・木管楽器が、旋律を交互にやりとりし、
華やかさと優雅さを表現し、最後は穏やかに終わる。
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ジャン=ジョゼフ・ムーレのシンフォニー組曲 第1番トランペット、打楽器、弦楽器とオーボエのためのファンファーレを聴く

2024-12-01 08:51:57 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
しばらく、ブログ更新を休んでいましたが、
今月からはバロック音楽の紹介をしていきます。
今回とりあげるのは1682年生まれのフランスの作曲家ムーレが、
1729年に作曲したシンフォニー組曲 第1番トランペット、
打楽器、弦楽器と、オーボエのためのファンファーレである。
ジャン=ジョゼフ・ムーレは、アビニョンに生まれ、
音楽教育を受け、25歳の時にパリに住むようになった。
そこで宮廷で活躍する場を与えられ、バレエやオペラなど
舞台作品の作曲で活躍し、裕福な生活を送ることができたが、
晩年は対照的で経済的な貧困に苦しみ、
最後は精神病院で亡くなったということである。
聴いたCDはジャン=フランソワ・パイヤール指揮、
パイヤール室内管弦楽団の演奏による。

第1曲ロンド(アレグロ)は、トランペットと打楽器で力強く始まり、
宮廷の華やかさが伝わるファンファーレ風の音楽である。
第2曲優雅には、木管楽器と弦楽器でゆったり始まり、
この優雅な音楽とトランペットを中心とした華やかな部分が、
交互に繰り返されながら進行していく。
第3曲ガヴォット(アレグロ)は、トランペットと打楽器で力強く始まり、
弦楽器が優しい旋律を奏で第2曲と同じく、
優雅さと華麗さが交互に現れるファンファーレ風の音楽である
第4曲ゲーイ(Guay)は、弦楽器の舞踏的な旋律に始まり、
トランペットがそれに加わり華やかさを与える。
それにしてもここで聴かせるモーリス・アンドレの、
トランペット演奏はやはり圧倒的な存在感がある。
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