Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ジュゼッペ・マルトゥッチのピアノ協奏曲第1番ニ短調を聴きながら川和町から三枚町まで歩く

2009-04-30 05:32:32 | 古典~現代音楽イタリア編
昨日は川和町から三枚町まで歩きました。
遠回りではあるが、川和町の八幡神社を通過し、
南下して歩き、貝の坂の交差点を右に曲がり、
青砥の交差点を左に曲がり中山まで出て、
そこから南へ鴨居駅、小机駅を通過して、
環状2号線沿いに入り、三枚町まで歩いた。
かかった時間は、およそ2時間半であった。
途中聴いたのは1856年生まれのマルトゥッチの作品。
彼の略歴は管弦楽曲編で触れたので省略する。
ピアノ協奏曲第1番ニ短調は、1878年に作曲されたようである。
今回聴いたCDの演奏はカラミエーロのピアノ、
ダヴァロスの指揮、フィルハーモニア管弦楽団による。
第一楽章アレグロは、哀愁漂う管弦楽の序奏から始まる。
その音楽は、ワグナー風、ブルックナー風であり、
いかにもマルトゥッチらしいところでもある。
ピアノ独奏は激しく、情熱的な旋律を奏でて入ってくる。
そのピアノの弾く旋律は、ロマンティックで繊細であり、
ラフマニノフなどロシアの作曲家の作品を感じさせ、
一方で管弦楽の部分はドイツ的な重厚さがある。
そのロシア的、ドイツ的な両方の部分を持った楽章は、
最後までダイナミックにそして劇的に展開し、終わる。

第二楽章アンダンテは、三部形式による楽章のようだ。
冒頭からは静かな管弦楽の調べに乗り、
独奏ピアノ中心にゆったりと歌うような旋律を奏でていく。
中間部は動きのある速い音型をピアノが奏し、
管弦楽がそれに乗ってゆったりとした旋律を奏でていく。
そして再び冒頭の旋律がピアノによって奏され、
情熱的な盛り上がりをみせ、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグロは、管弦楽を中心に旋律を奏でられ、
独奏ピアノがそれを打ち破り情熱的な旋律を奏でていく。
そのあとはピアノ中心となり、技巧的な演奏が披露される。
管弦楽との掛け合いがしばらく続き、
ピアノはダイナミックな演奏を展開していく。
最後の管弦楽の盛り上げ方はなかなかで、
ピアノとともに劇的にそして堂々と終わる。
それにしても全体的にロマンティックである。
こんな作曲家の作品もCDで聴けるようになったのも
ありがたい時代とはなったものである。
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ジュゼッペ・セヴェリオ・メルカダンテのフルート協奏曲ホ短調を聴きながら、三枚町から上星川まで歩く

2009-04-29 04:19:59 | 古典~現代音楽イタリア編
卒業生に二俣川で偶然会った。
偶然というのは面白いものであるが、
眼帯をしていた私をよく判別できたなあと、
逆に感心してしまうものである。
今は社会人となって頑張っているようである。
今年OB会の幹事のようで、
今年も参加してほしいと言われ、嬉しいものである。

昨日は三枚町から上星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1795年生まれのメルカダンテの作品。
メルカダンテはナポリ中心に活躍したイタリアの作曲家で、
オペラ作品の分野で作曲家として活躍したばかりでなく、
指揮者やナポリ音楽院の院長としても活躍したようだ。
フルート協奏曲ホ短調は1819年に作曲された。
ナポリ音楽院在学中に書かれた若い頃の作品である。
今回聴いたCDの演奏はゴールウェイのフルート、
シモーネの指揮、イ・ソリスティ・ヴェネティによる。

第一楽章アレグロ・マエストーソは、
ソナタ形式で書かれ、古典的でありながら、
イタリア的な部分が見られる美しく旋律である。
フルートが奏でる旋律は、甘美でありながら、
華麗さもあり、魅力的である。
モーツアルトなどのドイツ古典派的な音楽と、
イタリア・オペラの歌の世界が融合したような音楽だ。
翳りのある叙情的な旋律もいいが、
カデンツァでは鮮やかな演奏テクニックが披露され、
その後主題の再現が行われ、最後は悲劇的な感じで終わる。

第二楽章ラルゴは、ゆっくりとした序奏に続き、
フルートが歌うような美しい旋律を吹いていく。
ここはフルートの聴かせどころであろう。
牧歌的な雰囲気の中、夢見るような旋律が続いていく。
第三楽章ロンド・ルッソ、アレグロ・ヴィヴァーチェ・
スケルツァンドは、軽快で華やかな旋律をフルートが奏で、
ゴールウェイは超絶技巧的な演奏技術を見せていく。
ロシア風の舞踏的な軽快な音楽が、
イタリア的な華やかさを身にまとったような感じである。
最後は、モーツアルト風の音楽であっさりと終わる。
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ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調作品6を聴きながら星川駅から横浜まで歩く

2009-04-28 04:51:51 | 古典~現代音楽スペイン編
昨日は星川駅から横浜まで歩きました。
午後は眼科に寄って検査をし、目に異常がないことを知り、
少し安心したが、完治するには1週間から10日かかるようだ。
途中聴いたのは1782年生まれのパガニーニの作品。
彼の略歴は器楽曲・室内楽曲編で触れたので省略する。
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調作品6は、
1817年から1818年にかけて作曲されたようである。
今回聴いたCDの演奏はアッカルドのヴァイオリン、
デュトワ指揮のロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による。

第一楽章アレグロ・マエストーソは、
協奏的ソナタ形式で書かれている。
華やかな管弦楽の短い序奏に続き、奏される主題は、
それはまるで歌劇の前の序曲のようである。
ヴァイオリン独奏が加わり、さらに華やかさを増し、
ヴァイオリンの弾く旋律は歌うように甘美で、
技巧的な部分も多くみられ、鮮やかである。
主題はヴァイオリン中心に活躍する展開部を経ていく。
劇的で序曲風でもあるが、随処にヴァイオリンが活躍し、
聴かせどころはいろいろと用意されている。
カデンツァではアッカルドがヴァイオリンの楽器の魅力を、
その技巧を十分に発揮し、聴き手に伝えてくれる。
そのカデンツァが終わると管弦楽により華やかに終わる。

第二楽章アダージョは、劇的な管弦楽の演奏で始まる。
ヴァイオリンは叙情的に旋律を奏でながら、
管弦楽は伴奏で彩りを加えていく。
最後にかけても劇的でイタリアの作曲家らしいところだ。
第三楽章ロンド:アレグロは、前楽章から続けて演奏され、
ヴァイオリンが技巧的な部分を十分に見せながら、
軽快に歌うように演奏し、それは時に甘く美しい。
まるで劇が進行していくかのように音楽は流れていく。
最後までヴァイオリンが技巧的な部分を見せながら、
管弦楽が加わり、盛り上がって華麗に終わる。
さすがヴァイオリニストとして活躍した彼らしい作品である。
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ムツィオ・クレメンティのピアノ協奏曲ハ長調を聴きながら、二俣川から美立橋付近まで歩く

2009-04-27 05:22:19 | 古典~現代音楽イタリア編
昨日は二俣川から万騎が原中学付近を抜け、
南本宿に出て、東戸塚方面に向かい、美立橋付近まで歩きました。
今回から協奏曲はイタリア・スペイン・ポルトガル編に入る。
(とはいえ、ポルトガルでとりあげる作曲家はないが)
途中聴いたのは1752年生まれのクレメンティの作品。
彼の略歴は管弦楽曲編で触れたので省略する。
ピアノ協奏曲ハ長調の楽譜は存在しないようである。
1803年に出版されたピアノ・ソナタ作品33の3は、
これを編曲したものであることは確かなようだ。
ヨハン・シェンクによって書かれた手稿譜が、
ウィーンの図書館に残っており、
そこには1796年と書かれており、
作曲年代はこのあたりと考えられそうである。
今回聴いたCDの演奏はピエトロ・スパダのピアノ、
ダヴァロス指揮のフィルハーモニア管弦楽団による。

第一楽章アレグロ・コン・スピリートは、
モーツアルト風な管弦楽による序奏に続き、
ピアノ独奏が軽やかに主題を弾く。
その流れるようなピアノの旋律はモーツアルト的であるが、
管弦楽の金管楽器の部分はベートーヴェン風でもある。
カデンツァのあと、管弦楽が加わり、華やかに終わる。
第二楽章アダージョ・カンタービレ・コン・グランデ・
エスプレッシオーネは、静かにゆったり始まり、
ピアノ独奏が加わり、歌うように叙情的に、
そして時には軽やかに旋律を弾いていく。
ピアノが中心となって活躍する楽章で、
管弦楽は邪魔しない程度に彩りを加える程度である。
第三楽章プレストは、管弦楽により始まる主題は、
軽快で明るく、それを独奏ピアノが引き継いでいく。
ピアノは軽やかに流れるように主題を管弦楽とともに展開していく。
最後はホルンの吹奏も加わり、堂々と華やかに終わる。
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パウル・ヒンデミットのホルン協奏曲を聴きながら、ゆっくり休養

2009-04-26 05:25:49 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は雨風激しく、ウォーキングを休み、
早めに帰って、家でゆっくり休養しました。
まだまだ眼帯は外せないほど目の周りの痛みと、
腫れは残っていて、悲惨な状態は変わらないまま。
昨日聴いたのは1895年生まれのヒンデミットの作品。
彼はハーナウに生まれ、フランクフルトの音楽院で、
ヴァイオリンと作曲法を学んだようだ。
楽団や四重奏団などのヴァイオリン奏者として活動した。
ベルリン音楽大学の教授としても活動し、
1930年代から本格的に作曲活動を始める。
ホルン協奏曲は1949年に作曲された。
今回聴いたCDの演奏はデニス・ブレインのホルン、
ヒンデミット自身の指揮、フィルハーモニア管弦楽団による。

第一楽章「適度に速く」は、軽快に管弦楽全体で始まる。
そこで示された主題をホルン独奏が吹き、
管弦楽と独奏ホルンが交互に絡み合い、
主題をもとにした旋律を奏していく。
デニス・ブレインのホルンは心地よい。
第二楽章「とても速く」は、短い楽章である。
独奏ホルンから主題を吹いて始まり、
スケルツォ風で、いかにもヒンデミットらしい。
演奏は難しいだろうなと思われるところを
デニス・ブレインは難なく軽快に吹いている。
第三楽章「とてもゆっくりと-適度に速く-速く
-いきいきと-とてもゆっくりと」は、
ホルンがゆったりとしたテンポで吹く。
中間部で少し荒々しくなり、幻想的な感じの音楽が続き、
独奏ホルンが悠々と旋律を吹いていく。
そのあと弦楽器を中心とした音楽となり、
再び独奏ホルンが入り、木管楽器も加わる。
最後はホルンの響きの中おだやかに静かに終わる。

なお、今回とりあげた協奏曲ドイツ・オーストリア編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/concerto-music-cd-deutsch.html
参考にしていただければ幸いです。
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