昨日は二俣川から希望が丘駅まで往復して歩きました。
途中聴いたのは、1879年生まれのレスピーギの作品。
ローマの松は、1924年に作曲された有名な代表作である。
4つの部分からなるが、それらは切れ目なく演奏される。
今回聴いたCDは、ルドルフ・ケンペ指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
聴き比べとしてリッカルド・ムーティ指揮、
フィラデルフィア管弦楽団による演奏も聴いてみた。
第一部「ボルジア荘の松」は、ボルジア荘園の松の木の下で、
遊んでいる子どもたちの姿を描写した音楽である。
強烈な金管楽器の音に始まる前奏に続き、
にぎやかなで楽しく遊ぶ子どもたちの様子が描かれる。
イングリッシュ・ホルンなどによって奏される明るい旋律とともに、
曲は徐々に盛り上がり、クライマックスに至ったところで次の曲に入る。
この曲では、ケンペ盤の場合は軽快なテンポの中、
金管楽器はやや物足りない部分も一部あるが、音のバランスはよく、
木管楽器の部分についてはいいし、最後の盛り上げ方もいい。
ムーティ盤はやはり録音がいいこともあるが、金管楽器の演奏がいい。
絶妙なテンポで、最後に向けての高揚感はさすがである。
第二部「カタコンブ付近の松」は、地下墓地の入口に立つ木の木陰に佇んでいると、
奥底から悲嘆の聖歌の歌声を示す旋律が弦楽器などにより繰り返される。
トランペット・ソロが懐かしい古代の世界を思わせるかのように、
朗々と旋律を奏で、それが終わると聖歌風の旋律がファゴットと
トロンボーンで示されながら繰り返されながら次第に高揚し、
それは祈りのようでもあり、クライマックスを築いたあと、
徐々に繰り返されながらも静まっていき、最後は神秘的に終わる。
ケンペ盤のいいところは、それぞれの楽器が自然に聴こえ、
ファゴットによって示される聖歌風の旋律が、
実にしっかり聴こえてくることころである。
最後の盛り上げ方もいいし、金管楽器もよく響いている。
ムーティ盤は、やはりトランペット・ソロの音がいいし、
聖歌風の旋律が繰り返されながら金管楽器も絡んで盛り上がる部分がいい。
第三部「ジャニコロの松」は、満月の光に浮き上がるジャニコロの松と、
その夜の情景を描写したもので、クラリネットの歌う旋律が美しく、
弦楽器は弱音器を付けて、夜の神秘的な雰囲気を作り出している。
オーボエの旋律も甘美であり、独奏ヴァイオリンとともに夜の世界を描き、
弦楽器でそれを受けて盛り上がり、ピアノも絡んでいく。
最後の方ではクラリネットの音に絡んでナイチンゲールの鳴き声が、
録音テープにより流されて、静かに終わる。
ケンペ盤のクラリネットは即興的に、自由な感じで旋律を奏でていく。
それが心地よく思え、それはオーボエのところでも同じである。
弦楽器の音も生き生きとしていて夢の世界にいるようでいい。
ムーティ盤は、遠近感のあるサウンドがよく、遠くからクラリネットが響き、
弦楽器の音はケンペ盤と比較すると落ち着いた感じで、
この違いは、もちろん優れた録音技術の違いによるものかもしれない。
テンポを自由に変えながら、耽美的な世界を描いている。
第四部「アッピア街道の松」は、アッピア街道の夜明け、その付近にある松。
古代ローマの歴史から見守り続けてきた松が何度か見たであろう、
古代ローマの進軍の様子を描いている作品である。
ティンパニとピアノと低弦が刻むリズムは、
足音を現わし、やがてクラリネットが旋律を奏で、
イングリッシュ・ホルンがこれに応える形の旋律を奏で、
やがて進軍風の旋律が金管楽器により示されて、徐々に盛り上がっていく。
金管楽器を中心にクライマックスを築きながら、最後力強く終わる。
ケンペ盤は途中から現れるクラリネット奏者の奏でる音と
それに絡むイングリッシュ・ホルンなど木管楽器の音がなかなかいい。
また、徐々に足音が大きくなっていく部分などもいい。
ムーティ盤は、冒頭の低弦が刻むリズムがはっきり聴こえる。
これはやはり録音の違いに来るものだろう。
クラリネットなど木管楽器の奏者の音は申し分ないし、
最後に向けての一糸乱れず盛り上がる中での金管楽器の音はいい。
圧倒的な感じで最後力強く終わる部分はムーティ盤がいい。
途中聴いたのは、1879年生まれのレスピーギの作品。
ローマの松は、1924年に作曲された有名な代表作である。
4つの部分からなるが、それらは切れ目なく演奏される。
今回聴いたCDは、ルドルフ・ケンペ指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
聴き比べとしてリッカルド・ムーティ指揮、
フィラデルフィア管弦楽団による演奏も聴いてみた。
第一部「ボルジア荘の松」は、ボルジア荘園の松の木の下で、
遊んでいる子どもたちの姿を描写した音楽である。
強烈な金管楽器の音に始まる前奏に続き、
にぎやかなで楽しく遊ぶ子どもたちの様子が描かれる。
イングリッシュ・ホルンなどによって奏される明るい旋律とともに、
曲は徐々に盛り上がり、クライマックスに至ったところで次の曲に入る。
この曲では、ケンペ盤の場合は軽快なテンポの中、
金管楽器はやや物足りない部分も一部あるが、音のバランスはよく、
木管楽器の部分についてはいいし、最後の盛り上げ方もいい。
ムーティ盤はやはり録音がいいこともあるが、金管楽器の演奏がいい。
絶妙なテンポで、最後に向けての高揚感はさすがである。
第二部「カタコンブ付近の松」は、地下墓地の入口に立つ木の木陰に佇んでいると、
奥底から悲嘆の聖歌の歌声を示す旋律が弦楽器などにより繰り返される。
トランペット・ソロが懐かしい古代の世界を思わせるかのように、
朗々と旋律を奏で、それが終わると聖歌風の旋律がファゴットと
トロンボーンで示されながら繰り返されながら次第に高揚し、
それは祈りのようでもあり、クライマックスを築いたあと、
徐々に繰り返されながらも静まっていき、最後は神秘的に終わる。
ケンペ盤のいいところは、それぞれの楽器が自然に聴こえ、
ファゴットによって示される聖歌風の旋律が、
実にしっかり聴こえてくることころである。
最後の盛り上げ方もいいし、金管楽器もよく響いている。
ムーティ盤は、やはりトランペット・ソロの音がいいし、
聖歌風の旋律が繰り返されながら金管楽器も絡んで盛り上がる部分がいい。
第三部「ジャニコロの松」は、満月の光に浮き上がるジャニコロの松と、
その夜の情景を描写したもので、クラリネットの歌う旋律が美しく、
弦楽器は弱音器を付けて、夜の神秘的な雰囲気を作り出している。
オーボエの旋律も甘美であり、独奏ヴァイオリンとともに夜の世界を描き、
弦楽器でそれを受けて盛り上がり、ピアノも絡んでいく。
最後の方ではクラリネットの音に絡んでナイチンゲールの鳴き声が、
録音テープにより流されて、静かに終わる。
ケンペ盤のクラリネットは即興的に、自由な感じで旋律を奏でていく。
それが心地よく思え、それはオーボエのところでも同じである。
弦楽器の音も生き生きとしていて夢の世界にいるようでいい。
ムーティ盤は、遠近感のあるサウンドがよく、遠くからクラリネットが響き、
弦楽器の音はケンペ盤と比較すると落ち着いた感じで、
この違いは、もちろん優れた録音技術の違いによるものかもしれない。
テンポを自由に変えながら、耽美的な世界を描いている。
第四部「アッピア街道の松」は、アッピア街道の夜明け、その付近にある松。
古代ローマの歴史から見守り続けてきた松が何度か見たであろう、
古代ローマの進軍の様子を描いている作品である。
ティンパニとピアノと低弦が刻むリズムは、
足音を現わし、やがてクラリネットが旋律を奏で、
イングリッシュ・ホルンがこれに応える形の旋律を奏で、
やがて進軍風の旋律が金管楽器により示されて、徐々に盛り上がっていく。
金管楽器を中心にクライマックスを築きながら、最後力強く終わる。
ケンペ盤は途中から現れるクラリネット奏者の奏でる音と
それに絡むイングリッシュ・ホルンなど木管楽器の音がなかなかいい。
また、徐々に足音が大きくなっていく部分などもいい。
ムーティ盤は、冒頭の低弦が刻むリズムがはっきり聴こえる。
これはやはり録音の違いに来るものだろう。
クラリネットなど木管楽器の奏者の音は申し分ないし、
最後に向けての一糸乱れず盛り上がる中での金管楽器の音はいい。
圧倒的な感じで最後力強く終わる部分はムーティ盤がいい。