Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

グスタフ(グスターヴ)・ホルストの六重奏曲ホ短調H.10を聴く

2018-04-01 12:21:31 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
今回取り上げるのは、1874年生まれのホルストが、
1896年に作曲した六重奏曲ホ短調H.10である。
今回聴いたCDはアンサンブル・アラベスクの演奏である。
第一楽章モデラートは、弦楽器の叙情的な第一主題に続き、
オーボエやクラリネット、ファゴットの木管楽器が絡んで始まる。
そのあとほのぼのとした感じの牧歌的な第二主題が奏でられる。
提示部は繰り返されたあと、展開部に入り、
二つの主題の旋律が変形されていく。
再現部を経て、最後はドラマティックに盛り上がって終わる。
第二楽章スケルツォ(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
軽快で舞踏的な旋律が弦楽器により奏でられていく。
続いて木管楽器が活躍し、軽やかに旋律を奏でていく。
そのあとオーボエとファゴットがやや暗い旋律を奏で、
対照的な部分を形作り、最後は華やかに終わる。
第三楽章アダージョは、クラリネットの暗い音で始まり、
弦楽器も悲しみに満ちたような旋律を奏でていく。
弦のピチカートと木管楽器の絡み合いが効果的である。
この楽章ではクラリネットという楽器の良さが発揮されている。
第四楽章主題(アレグレット)は、弦楽器のピチカートで始まり、
それに木管楽器が呼応するように絡んでいく。
そして、弦楽器と木管楽器が互いに対話するように、
旋律を受け継ぎながら展開し、そのあとは弦楽器の速い動きに、
木管楽器が呼応しながら進み、やがて静かで穏やかな部分を経て、
軽快なテンポに入り、弦楽器と木管楽器が絡みながら、
明るく軽快な旋律を奏でていき、いったん静まり、
最後は再び軽快で盛り上がったところで終わる。
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星川から横浜まで歩く、そしてグスタフ・ホルストの「クリスマスの朝」作品46-1(H165)を聴く

2010-12-16 07:29:25 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
昨日はPET検査というものを受診しました。
補助が出て、4万4千円もするこの検診は時間がかかり、
半日近くかかるものではあったが、痛いわけではなく、楽だった。
そのあと時間があったので星川から横浜まで歩きました。
今回取り上げるのは、ホルストのピアノ曲である。
「クリスマスの朝」作品46-1(H165)は、1926年に作曲された。
ヴァリー・ラスカーという人物に献呈されている。
聴いたCDは、ヨーク2の演奏による。
軽快な民謡風の旋律が奏でられ、それが対位法風に扱われる。
印象派風であるが、ホルストらしさが出ている短い曲。
幻想的な部分が、クリスマスらしさなのかな。
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グスタフ・ホルストの「イコール・ヴォイシズ(同声合唱)による8つのカノン」(H187)を聴く

2010-12-12 08:08:22 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
昨日は忘年会があり、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、ホルストの合唱曲である。
「イコール・ヴォイシズ(同声合唱)による8つのカノン」(H187)は、
ヘレン・ワデルの中世ラテン叙情詩選集をテキストに使った作品で、
イコール・ヴォイシズ(同声合唱)によるもので、1932年に作曲された。
聴いたCDは、バッコリアン・シンガーズ・オブ・ロンドンの演奏による。
このCDでは8曲あるうちの3曲がおさめられている。
「悲しみの荒野(The Fields of Sorrow)」は、1分ほどの短い曲で、
3つの声部により哀愁漂う主題がカノン風に扱われ、最後は低音部が残る。
「ヨナタンへのダヴィデの嘆き(David’s Lament of Jonathan)」は、
やはり3声部がそれぞれ主題を続けて追いかけながら歌う短い曲。
「すべての真実の中の真実(Truth of All Truth)」は、6声による合唱。
最初はユニゾンで主題であるTruth of All Truthを歌い、
そのあとはカノン風にその旋律を扱っていく。
ポリフォニック的で、いかにもホルストらしい合唱曲である。
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グスタフ・ホルストのハンバート・ウルフによる12の歌作品48H174を聴き、二俣川から鶴ヶ峰まで

2010-12-05 22:39:57 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、ホルストの歌曲である。
ハンバート・ウルフによる12の歌作品48(H174)は、1929年に作曲された。
ハンバート・ウルフはイタリア生まれのイギリスの詩人である。
聴いたCDは、フィリップ・ラングリッジのテノール、
ステュアート・ベトフォードのピアノ演奏による。
第1曲「ペルセポネ(Persephone)」は、水が流れるようなピアノの音に乗り、
バリトンがギリシア神話の女神ペルセポネについての歌を歌う。
最後は「急げ、ペルセポネ!ペルセポネ、急げ!」と歌って終わるが、
ギリシア神話の雰囲気を漂わせる神秘的な作品である。
第2曲「より美しい人(Things Lovelier)」は、
歌詞の内容から愛する女性の美しさを讃える歌のようだ。
ピアノの伴奏は控えめであり、歌は耽美的である。
第3曲「この妖精の国にて今(Now in These Fairylands)」は、
おだやかなピアノの伴奏に乗り、バリトンが優しく歌う短い曲。
第4曲「小さな音楽(A Little Music)」は、
ピアノの伴奏が印象派風でサティを少し感じさせる。
その上を揺れるようにバリトンが軽快に流れるように歌う。

第5曲「考え(The Thought)」は、ゆったりとしたテンポの曲。
愛に苦しみ、しかし愛することしかできない男の苦悩が歌われる。
第6曲「花の盗人(The Floral Bandit)」は、花が咲く春を歌っている。
冒頭のピアノの速い伴奏が印象的だが、4節目が終わってから、
ピアノが対位法的な動きをみせるところがおもしろい。
第7曲「使者(Envoi)」は、ゆったりとしたピアノ伴奏に乗り、
バリトンがドラマティックに愛に関する内容を歌っていく。
第8曲「夢の都市(The Dream City)」は、冒頭のピアノ伴奏が神秘的だ。
夢の世界の中で、ロンドンの街の中をさまよう作者が、
目にする風景が幻想的に描かれる内容のようである。
第9曲「旅の終わり(Journey's End)」は、おだやかな歌。
旅の終わりとは何だろう?おそらく夢ということだろう。
第10曲「失われた時の通りで(In the Street of Lost Time)」は、
ゆったりとしたピアノの伴奏に乗って歌われる短い歌である。
第11曲「詩歌(Rhyme)」は、軽快で神秘的なピアノ伴奏が印象的だ。
第12曲「ベテルギウス(Betelgeuse)」は、神秘的な曲である。
「ベテルギウスの上では喜びも悲しみもない」と言う部分が印象的だ。
多くの曲は1・2分ほどで、ピアノ伴奏の部分は印象派的な部分も感じさせる。
ここでは彼の管弦楽曲などにはみられない別の側面をみることができる。
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グスタフ・ホルストの2つの小品を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-12-03 05:38:17 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、ホルストのピアノ曲である。
2つの小品(Deux pieces)は、1901年に作曲された。
聴いたCDは、アンソニー・ゴールドストーンのピアノ演奏による。
第1曲「ファンシーヌ(Fancine)」は、彼が10歳から13歳の頃、
母親代わり(彼の母親は8歳の時に亡くなっている)に、
彼の面倒を見たおばニーナに献呈されている。
軽快に始まるこの曲はフランスの印象派風ではあるが、
途中現れる舞踏風の旋律は北欧風でグリーグを思わせる。
彼自身グリーグの音楽が大好きだったようなので、
そのような影響が、この曲の中にも現れている感じがする。
第2曲「ルシール(Lucille)」は、三部形式の曲である。
結婚してまもなくの妻イゾベルに献呈された作品である。
軽快で舞踏風の華やかな旋律とは対照的に、
中間部では流れるような旋律が現れ、
冒頭の旋律が再び繰り返され、かわいらしく終わる。
結婚して間もない頃の幸せな生活を感じさせる曲である。
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