Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エドヴァルド・グリーグの3つのピアノ曲 EG.105を聴く

2023-07-31 06:44:24 | エドヴァルド・グリーグの作品
今日は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1860年に作曲された3つのピアノ曲 EG.105を聴いた。
今回聴いたCDはアイナル・ステーン=ノックレゲルグによるピアノ演奏。
第1曲アレグロ・アジタートは、
やや感傷的な旋律が流れるようにして始まる。
対照的にやや明るい旋律が交互に現れる。
第2曲アレグレットも流れるように速い旋律で始まる。
第3曲アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ-クワジ・プレストは、
軽快な旋律が流れるように奏でられていく。
若い時の作品なのでまだ彼らしい個性は出ていないが、
若い時期の感情的な高まりや激しい感情の変化を
見ることができる気もする。
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エドヴァルド・グリーグの叙情小品集第5集作品54を聴く

2023-07-30 10:13:47 | エドヴァルド・グリーグの作品
今日は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1891年に作曲された叙情小品集第5集作品54を聴いた。
今回聴いたCDはアイナル・ステーン=ノックレゲルグによるピアノ演奏。
このうち「羊飼いの少年」、「ノルウェーの農民行進曲」、
「小人の行進」、「夜想曲」、「鐘の音」は、
抒情組曲作品54として管弦楽化されている。
第1曲「羊飼いの少年」は北欧らしく、
メランコリックな感じで重々しく始まる。
第2曲「ノルウェーの農民行進曲」は、
軽快で行進するような旋律のガンガルのダンス曲である
第3曲「小人の行進」は三部形式の曲で、
冒頭の駆け抜けるような速い部分と、
中間部の北欧的な歌うような部分の対比がいい。
第4曲「夜想曲」は、ロマンティックな旋律で、
中間では北欧らしい甘美な旋律がみられる。
第5曲「スケルツォ」は、速く躍動的な旋律と、
ゆったりとした中間部で構成される三部形式の曲。
第6曲「鐘の音」は、鐘の音の描写で始まり、
神秘的な雰囲気を持った曲である。
徐々に鐘の音が大きくなっていき、そのあと静かになるが、
再びその音が大きくなったあと、最後は静かに終わる。

1891年に完成した抒情組曲作品54をネーメ・ヤルヴィ指揮、
エーテボリ交響楽団の演奏でも聴いてみたが、
「羊飼いの少年」は管弦楽化にすることで、
さらに情感が深くなっている感じがする。
「鐘の音」は、ピアノ曲の原曲の方がいいと思う。
この曲の編曲はアントン・ザイドルがしているようだが、
原曲にある良さが一部失われている感じがし、
グリーグ自身も気に入ってはいなかったようだが、
それもよくわかる気がする。
「ノルウェーの農民行進曲」は、もちろん原曲もいいが、
その旋律の一部を木管楽器が奏でることで、
農村らしさが出ていい感じがするのである。
「夜想曲」は、金管楽器も加わることで、
広大な自然の雰囲気も生まれる感じがする。
「小人の行進」は、動き回るトロル(小人)の感じが、
管弦楽化されることでより鮮明になる気がする。
ネーメ・ヤルヴィ指揮によるのがいいのかもしれない。
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エドヴァルド・グリーグのアルバムの一葉 EG.109を聴く

2023-07-27 21:53:20 | エドヴァルド・グリーグの作品
今日は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1874年から78年に作曲されたアルバムの一葉 EG.109を聴いた。
今回聴いたCDはアイナル・ステーン=ノックレゲルグによるピアノ演奏。
1878年に出版された「ノルウェー人作曲家によるピアノ作品集」の中に、
おさめられた3分ほどの小品である。
ゆったりとしたテンポで奏でられる旋律は、
ロマンティックで、優しい感じである。
中間部に別の旋律が現れる三部形式の作品である。
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エドヴァルド・グリーグの組曲「ホルベアの時代から」作品40を聴く

2023-07-26 21:39:36 | エドヴァルド・グリーグの作品
今日は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1884年に作曲された組曲「ホルベアの時代から」作品40を聴いた。
1885年には弦楽合奏版に編曲されている。
ドイツ語読みするとホルベアはホルベルクなので、
昔はホルベルク組曲(または「ホルベルクの時代から」)といわれた。
高校の時にはジョージ・ウェルドン指揮のLP盤をよく聴いていた。
今回聴いたCDはアイナル・ステーン=ノックレゲルグによるピアノ演奏、
そして弦楽合奏版はオトマール・スウィトナー指揮、
シュターツカペレ・ベルリンの演奏を比較して聴いてみた。
第1曲前奏曲は、躍動した旋律で始まる。
これについてはピアノの原曲よりも、
弦楽合奏版の方がいいと思うのが私の感想。
流れるような疾走感はスウィトナー盤らしい。
第2曲サラバンドは、ゆったりとした旋律で始まる。
この曲もピアノの原曲よりも弦楽合奏版の方がいいと思う。
弦楽器の良さが十分に発揮されていると思う。
第3曲ガヴォットも、優雅さという点では弦楽合奏版がいいが、
これはピアノ原曲版の力強く軽快な感じもいい。
中間部の軽快な舞曲風のところもピアノの良さが出ている。
第4曲アリアは、弦楽合奏版の方がピアノ原曲よりもいい。
深い情感が伝わってきて弦楽器ならではの良さが出ている。
第5曲リゴードンは、弦楽合奏版の方の軽快な感じもいいが、
ピアノ原曲もいいところがあるとは思うので互角かとも思う。
スウィトナー指揮による演奏も改めて聴くとなかなかいい。
味わいあるところはじっくり聴かせるし、
第1曲や第5曲の一気に駆け抜けてくような躍動感がいい。
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エドヴァルド・グリーグの4つのアルバムの綴り作品28を聴く

2023-07-25 21:44:53 | エドヴァルド・グリーグの作品
今日は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1864年から78年にかけて作曲された4つのアルバムの綴り作品28を聴いた。
今回聴いたCDはアイナル・ステーン=ノックレゲルグによるピアノ演奏。
第1曲アレグロ・コン・モートは、1864年に作曲された。
甘くロマンティックな旋律はショパンを思わせる。
次第に感情は盛り上がり、最後は穏やかに終わる。
第2曲アレグレット・エスプレッシーヴォは、1874年に作曲された。
ゆったりとした旋律で始まり、一部に北欧の抒情的な部分を感じさせる。
第3曲ヴィヴァーチェは、1876年に作曲された。
舞踏的な旋律はショパンを思わせる三部形式の曲で、
中間部は北欧の民謡的な軽快な旋律が現れる。
第4曲アンダンティーノ・セリオーソは、1878年に作曲された。
やや重々しく始まり、北欧的な魅力が前面に現れている。
抒情的でメランコリックな部分と明るい民謡風の舞踏的な旋律が、
交互に現れて、とても強烈な個性を感じさせる曲である。
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