Mars&Jupiter

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ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第5番ニ長調作品18を聴きながら、鶴ヶ峰から二俣川まで歩く

2011-12-31 14:18:59 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのはミャスコフスキーの交響曲第5番ニ長調作品18。
CDの解説書によると、第一次世界大戦が勃発すると、
ミャスコフスキーは徴兵され、戦地で工兵の一団を任されていたようで、
この戦争でめったにない自由時間の中でこの作品のスケッチが進められ、
1918年作曲され、1920年6月18日モスクワで初演された。
ソ連が成立したあと彼が最初に発表した交響曲ということになる。
その後ロンドン、フィラデルフィア、ウィーンなどでも初演された。
彼自身は日記の中でこの交響曲を「平和」交響曲と呼んでいたようだ。
聴いたCDはコンスタンティン・イワノフ指揮、
モスクワ放送交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・アマービレは、ソナタ形式で書かれている。
冒頭から始まるさざ波のような弦楽器の伴奏に乗り、
クラリネットとフルートにより奏される第一主題は牧歌的で甘い。
これに続き、弦楽器により示される第二主題は民謡的で、
金管楽器と共に情熱的に盛り上がっていき、印象的だ。
展開部ではこの二つの主題をもとにフーガ風に展開されるなどし、
盛り上がりをみせたところで第二主題が再現されて再現部に入り、
続いて第一主題が弦楽器によりゆったりと再現されていく。
そして第二主題の再び現れて、冒頭の弦楽器のさざ波のような音型のあと、
最後は平和な感じの中、弦楽器中心に消えるように静かに終わる。

第二楽章レント(クワジ・アンダンテ)は、弦楽器により幻想的に始まる。
オーボエが悲しげな旋律を奏で、叙情的で悲しみにあふれた音楽が続く。
ホルンが響いたあとも木管楽器や弦楽器中心に暗くシリアスな音楽が続く。
その後、徐々に盛り上がりをみせ、金管楽器も加わり、クライマックスを築く。
それが終わり静まったあとも叙情的な音楽が弦楽器に木管楽器が絡んで進行する。
弦楽器の伴奏の上でクラリネットやフルートが旋律を奏で、最後は消えるように終わる。
第三楽章アレグロ・ブルランドはスケルツォ楽章で、
冒頭では低弦のリズムに乗ってクラリネットが民謡的で舞踊風の旋律を奏で、
それを弦楽器が引き継いでいき、軽快で荒々しい感じのところが心地よい。
中間部はガリツィアのキャロルをもとにした民謡的な旋律で、
様々な楽器に引き継がれ、冒頭の部分が繰り返され、
中間部の旋律も再び顔を出してさわやかに終わる。
第四楽章アレグロ・リソート・エ・コン・ブリオは、
堂々とした民謡風の旋律が弦楽器を中心に奏される。
行進曲風のリズムに乗りもう一つの旋律が弦楽器により奏され、
徐々に盛り上がりをみせていったあと、軽快な弦楽器のリズムに乗り、
もう一つの旋律が木管楽器により示され、弦楽器が受け継ぎしばらく続くが、
それが終わると冒頭の旋律をもとに変形された展開部風のがされていき、
再び冒頭の旋律が堂々と奏され、もう一つの行進曲風の旋律も現れる。
そして冒頭の旋律をもとに変形させた音楽がしばらく続いたあと、
盛り上がりをみせたところで、第一楽章の第二主題が再現される。
このあたりは憎い演出であり、それが終わるとコーダに入り、
金管楽器と打楽器を中心に盛り上がって堂々とした感じで終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第1番ハ短調作品3を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2011-12-30 11:36:35 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのはミャスコフスキーの交響曲第1番ハ短調作品3。
最初の交響曲であるこの作品は、1908年作曲され、1921年に改訂された。
聴いたCDはゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮、
ソヴィエト国立文化省交響楽団の演奏による。
第一楽章レント・マ・ノン・トロッポは、
低弦がゆったりとした悲痛な感じの旋律で始まる。
これに木管楽器なども加わり、弦楽器全体で第一主題を奏でていく。
金管楽器も加わり、華やかな感じにいったん盛り上がりをみせて、
いったん静まってから主題が再び繰り返されていく。
やがて木管楽器を中心としたのどかな感じの第二主題が現れ、
これは弦楽器に引き継がれていき、金管楽器も加わったりする。
展開部は第一主題の変形から始まり、繰り返しながら展開され、
情熱的に盛り上がっていくところはロシアの交響曲らしい。
再現部に入って、第一主題と第二主題が繰り返され、
第二主題の甘美でロマンティックな旋律をもとに、
情熱的な盛り上がりをみせて暗い雰囲気を吹き飛ばすようにみえるが、
最後はティンパニの連打する中、悲劇的な感じで終わる。

第二楽章ラルゲット(クワジ・アンダンテ)は、
弦楽器によりゆったりと始まる叙情的な音楽で、
これに木管楽器も絡んで牧歌的な音楽となっていく。
それぞれの楽器がその主題を引き継ぎながら、
ヴァイオリンがロマンティックな旋律を奏でていく。
この楽章は弦楽器中心に音楽は展開されていくが、
途中でフルート・ソロが奏でる旋律も魅力的である。
やがて、弦楽器に金管楽器も絡みながら盛り上がりもみせるが、
第一楽章の暗さとは対照的で明るくのどかな感じで、
ロシアの大地を思わせるような壮大さのある音楽である。
最後の方ではフルートなど木管楽器が絡みながら、
弦楽器のトレモロの中、ティンパニが鈍く響き、静かに終わる。
第三楽章アレグロ・クワジ・ア・モルト・リソルトは、
冒頭軽快であるが短調の第一主題が弦楽器により奏でられ繰り返される。
やがて木管楽器や金管楽器も絡んで盛り上がっていく。
木管楽器を中心に奏されて始まる第二主題は牧歌的な感じである。
この提示部が繰り返されたあと、静まって展開部に入り、
第一主題が様々に変形されながら、フーガ風に展開されていく。
再現部で第一主題と第二主題が繰り返されたあと、
再び第一楽章がフーガ風に展開され、第二の展開部のようになるが、
最後は金管楽器と打楽器で盛り上がり悲劇的な感じで終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第19番変ホ長調作品46を聴きながら、三枚町から川崎まで歩く

2011-12-29 09:58:02 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は三枚町から川崎駅まで2時間半かけて歩きました。
以前歩いた末吉橋から矢向駅の間の風景の一部がだいぶ変化し、
この道でよかったんだっけと迷うところもあり、少し時間がかかった。
正月の日本酒を買おうと思い、たけくま酒店に行き、
翠露「備前雄町」純米吟醸中汲み生酒と黒龍純米吟醸を買いました。
途中聴いたのはミャスコフスキーの交響曲第19番変ホ長調作品46。
この作品はモスクワ騎兵軍楽隊の楽長イヴァン・ペトロフの依頼を受け、
吹奏楽のために1939年作曲された、赤軍創設21周年に捧げられた作品である。
聴いたCDはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ロシア国立交響楽団の演奏による。
第一楽章マエストーソは、金管楽器と打楽器により華やかに始まり、
トランペットが軽快な主題を奏でて始まり、他の楽器が受け継いでいく。
もう一つは低音部に現れる朗々とした牧歌的な主題である。
展開部では第一主題中心に変形されていき、
それを経て第一主題から再現され、最後は盛り上がって終わる。

第二楽章モデラートは、クラリネットが主題を奏でて活躍する。
ワルツのような舞踏風のリズムで奏され、のどかな感じでもある。
金管楽器がこの旋律を奏でるとクラリネットは伴奏にまわる。
中間部は軽快でダイナミックな音楽になり、対照的である。
再び最初のワルツ風の音楽に戻り、金管楽器を中心にいったん盛り上がり、
そのあともワルツ風の旋律が続き、最後はクラリネットが残り、静かに終わる。
第三楽章アンダンテ・セリオーソは、チューバにより一定の音型が奏され、
そのあと金管楽器がゆったりとした旋律や叙情的な旋律を奏でていく。
中間部ではオーボエ・ソロの美しい旋律も現れ、
その後盛り上がりをみせていき、最初のゆったりとした旋律が奏でられ、
最後はおだやかな感じのまま、静かに終わる。
第四楽章ポコ・マエストーソは、祭りのような明るく軽快な主題が奏され始まる。
それとともに叙情的な旋律も現れて、この2つの旋律が交互に奏される。
最後は冒頭の明るい主題が現れたあと金管楽器全体で盛り上がって華やかに終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第10番ホ短調作品30を聴く、そして西谷から三枚町まで歩く

2011-12-28 06:00:28 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
おとといは三枚町から新横浜まで歩き、
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
年末・年始にかけて今年とりあげる特集は、
ミャスコフスキーの作品にしようと思う。
今回とりあげる作品は、交響曲第10番ホ短調作品30。
1926年から927年にかけて作曲された作品である。
CDの解説書によるとこの作品の主題は、アレクサンドル・プーシキンが、
ピョートル大帝の騎士像を題材にして書いた叙事詩『青銅の騎士』に関係している。
この挿絵を描いたのが画家のアレクサンドル・ベノワであり、
この絵に着想を得たミャスコフスキーが書き上げた交響曲である。
聴いたCDはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ロシア国立交響楽団の演奏による。

単一楽章による作品だが、3つの部分により構成されているようだ。
ウン・ポコ・ソスティヌートで低弦から始まるゆったりと音楽は、
弦楽器中心に不安を感じさせるように徐々に速さを増し、金管楽器も加わる。
せかされるようで緊張感のある音楽はどこかをめざしているかのようでもある。
やがて、オーボエが旋律を奏でる部分となり、これにファゴットが絡み、
独奏ヴァイオリンも入り、その後は弦楽器を中心とした不安な音楽が展開される。
金管楽器が加わりいったん盛り上がったあとは、独奏ヴァイオリンが旋律を奏で、
やがてフルート・ソロとクラリネットなど木管楽器が奏する部分と、
弦楽器のせわしない動きが交互に現れ、金管楽器も加わっていく。
それぞれの楽器が絡み合いながら、混迷した感じの不安な音楽が続き、
その後、再び弦楽器中心の音楽となり、それはフーガ風に展開していく。
そしてフルート・ソロやクラリネットなど木管楽器が活躍したあと、
低弦中心に最初の動機が現れ、再び弦楽器がせわしい感じの動機を繰り返し、
金管楽器も加わりいったん盛り上がったあと、ヴァイオリン中心に回想風の音楽となり、
金管楽器中心に何度もクレシェンドして休止する部分を繰り返し、
最後はティンパニが叩くリズムの中、
金管楽器がうなるようにしながら盛り上がって終わる。
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グスタフ・ホルストの「クリスマスの日~古いキャロルに基づく合唱幻想曲」を聴きながら、緑園都市まで歩く

2011-12-26 06:48:00 | クリスマス特集・その他
昨夜は家でチーズと生ハム、パンを食べながら、
イタリア・ワインのバローロを飲んでクリスマス気分を味わう。
妻が作ってくれたチョコレートケーキもおいしかった。
さて、昨日は二俣川から緑園都市駅まで歩き、
それから三ツ境まで歩いて、二俣川まで戻りました。
途中聴いたのは、1874年生まれのホルストの合唱曲。
「クリスマスの日」は、1910年に作曲された作品で、
副題は古いキャロルに基づく合唱幻想曲である。
4人の独唱者と合唱と管弦楽のための作品である。
聴いたCDはジュリア・ドイルのソプラノ、
リディア・チャレンのコントラルト、ジュリアン・デイヴィースのテノール、
サイモン・オバーストのバリトン、、ロンドン・シティ合唱団、
ヒラリー・デイヴァン・ウェットン指揮、ボーンマス交響楽団の演奏による。
弦楽器の伸ばす音に導かれ、コントラルト独唱により
キリストが生まれた祝う一節が歌われる。
そのあとフルートに始まる短い間奏のあと、
合唱がキリストの誕生を喜ぶ一節を歌い、
バリトン独唱による一節、合唱による一節が続き、
全体により一節が歌われ、女声合唱による歌に続き、
テノールとソプラノの二重唱による歌に他の独唱者が絡み、
合唱団も加わり、管弦楽とともに盛り上がりをみせて、
徐々に華やかな音楽になっていき、それが終わると、
バリトン独唱に続き他の女声独唱者が絡む形となり、
最後はコントラルト独唱と合唱によりイエスの誕生を祝って終わる。
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