Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

レイフ・ヴォーン・ウィリアムズのチューバ(テューバ)協奏曲ヘ短調を聴く

2012-11-29 05:37:35 | ヴォーン・ウィリアムズの作品
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1872年生まれのヴォーン・ウィリアムズの作品。
チューバ(テューバ)協奏曲ヘ短調は1954年に作曲された。
ロンドン交響楽団創立50周年祝賀コンサートのために委嘱された作品である。
今回聴いたCDの演奏はフィリップ・カテリネットのチューバ、
ジョン・バルビローリ指揮、ロンドン交響楽団の演奏によるものである。
第1楽章プレリュード(アレグロ・モデラート)は、
短い序奏に続き5音階の旋律をチューバが奏でて始まる。
民謡風の旋律を歌うようにチューバが奏でていく。
最後に独奏チューバによるカデンツァが入り、おだやかに終わる。
第2楽章ロマンツァ(アンダンテ・ソステヌート)は、
おだやかでロマンティックな旋律が管弦楽により奏でられて始まり、
その旋律をチューバが引き継いでいき、交互に受け持っていく。
最後は弦楽器とチューバで消え入るようにして終わる。
第3楽章フィナーレ:ロンド・アラ・テデスカ(アレグロ)は、
軽快で華やかな旋律がチューバと管弦楽によって奏でられて始まる。
荒々しさと軽快な部分を見せながら盛り上がったあと、
独奏チューバによるカデンツァが入り、管弦楽が加わり、
クレシェンドして盛り上がったところで最後終わる。
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レイフ・ヴォーン=ウィリアムズのトッカータ・マルツィアーレを聴く

2012-10-25 05:06:04 | ヴォーン・ウィリアムズの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1872年生まれのヴォーン=ウィリアムズの作品。
トッカータ・マルツィアーレは、1924年に作曲された。
「行進曲風トッカータ」ともいわれるこの作品は吹奏楽のために書かれた。
今回のCDは指揮者ティモシー・レイニッシュの編曲版によるもの。
今回聴いたCDの演奏はティモシー・レイニッシュ指揮、
王立ノーザン音楽大学ウィンド・オーケストラによる。
アレグロ・マエストーソによる堂々とした旋律が奏でられ、
それぞれの楽器がその旋律を受け継いでいく。
他の旋律とも絡み合いながら進行し、最後は力強く終わる。
展開のしかたがなかなかかっこいいヴォーン=ウィリアムズらしい作品である。
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レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第6番ホ短調を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-10-12 05:55:57 | ヴォーン・ウィリアムズの作品
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1872年生まれのヴォーン・ウィリアムズの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
交響曲第6番ホ短調は、1944年から1947年の間に作曲された。
聴いたCDはサー・コリン・デーヴィス指揮、
バイエルン放送交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロは、叫びのように強烈な悲劇的な旋律で始まる。
そして行進曲的に金管楽器と弦楽器による民謡風な旋律が現れる。
荒々しい感じはバイエルン放送交響楽団の金管楽器の素晴らしさを感じさせる。
一方弦楽器で奏されるおだやかな旋律は美しい。
最後は冒頭の部分が再現されて終わる。
戦争の影を感じさせるような音楽である。

第二楽章モデラートは、繰り返されるリズムの上で、
弦楽器や木管楽器が旋律を奏でていく。
トランペットにより繰り返されるリズムはやがて激しくなるが、
それが終わるといったん静かにリズムを刻むようになり、
やがて再び強くリズムを刻むようになり、
その強弱を繰り返しながらクライマックスを築く。
そのあとはイングリッシュ・ホルンが旋律を奏でて次の楽章に移る。
第三楽章スケルツォ、アレグロ・ヴィヴァーチェは、
金管楽器と打楽器中心に激しく、テンポの速い音楽となる。
狂乱のような音楽の中、サクソフォンが入り、軽快な音楽が続く。
はやりバイエルン放送交響楽団の金管楽器の活躍が素晴らしい。
そのまま続く第四楽章エピローグ、モデラートは、
弦楽器が奏でる弱々しくさまようような感じの旋律で始まる。
作曲者自身がこの楽章を非常にソフト(ピアニッシモ)に演奏するよう
指示しているように、あまり動きのない音楽でこれが何を意味するかを
理解することは困難な感じではあるが、戦争が終わっても続く何か、
混沌とした問題、解決されえない問題、平和のように見えながらも
そこに残された人類全体への謎、問いかけが含まれている感じがする。
オーボエ・ソロが入り、弦楽器が主題を繰り返す中、静かに終わる。
この最後の終わり方はホルストの「惑星」の終曲「海王星」をも思わせる。
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レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの「ウェンロック・エッジで」を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-09-26 11:32:36 | ヴォーン・ウィリアムズの作品
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
午後は渋谷のバルキーニョに行くため、朝方歩きました。
途中聴いたのは1872年生まれのヴォーン・ウィリアムズの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
「ウェンロック・エッジで」は、1909年に作曲された。
アルフレッド・エドワード・ハウスマンが手がけ、1896年に出版された
『シュロップシャーの若者』という63の詩からなる連作の詩を
テキストに使い、6曲を作品にしたもので、シュロップシャーから
ロンドンに出て愛や苦悩に満ちた若者の声が表現された詩のようである。
ウェンロック・エッジのエッジ(Edge)というのは丘陵の意味で、
シュロップシャーにあるウェンロックの丘陵地帯を意味するようだ。
今回聴いたのはテノールと管弦楽によるものである。
聴いたCDは、ロバート・ティアーのテノール、
サイモン・ラトル指揮、バーミンガム市交響楽団の演奏による。
第一曲「ウェンロック・エッジで」は、
丘陵地帯の変化する自然の様子を管弦楽が描写し、
テノールが歌う歌詞の中にもその自然について歌われるが、
古くローマ軍の時代のことにまで触れられ、奥の深い内容となっている。

第二曲「ずっと、夕方から朝まで」は、おだやかな旋律を
テノールが歌い、牧歌的でありながら、神聖な感じをもあたえる曲だ。
第三曲「僕の馬たちは耕しているのか」は、
やさしい弦楽器の伴奏に乗り、テノールが歌う。
遠くからホルンが響き、途中から少しドラマティックな感じになり、
ドビュッシーやラヴェルなど印象派音楽を感じさせる伴奏である。
若くして亡くなった若者と友人の対話となっているこの曲は、
いつもと変わらない田園の風景と、
遠くから聞こえる亡くなった若者の声をうまく描写しているようでもある。
第四曲「おお、僕が君を愛していた時」は、
テノールが牧歌的で民謡風の旋律を歌い、短い曲である。
第五曲「ブレドンの丘」は、神秘的な雰囲気を管弦楽が醸し出し、
その印象派風の音楽の伴奏に乗り、テノールが歌う美しい曲である。
昨年夏の幸せだった時の思い出と現実が対比される曲で、
教会の鳴り響く鐘の音がうまく表現されている感じがする。
第六曲「クラン」も牧歌風の美しい旋律の歌で、
最後は弦楽器のソロのやりとりが続き、消え入るようにして終わる。
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レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの弦楽四重奏曲第2番ニ短調を聴きながら、二俣川から西谷まで歩く

2008-09-02 06:42:10 | ヴォーン・ウィリアムズの作品
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1872年生まれのヴォーン・ウィリアムズの作品。
初めて聴くことになるが今回弦楽四重奏曲第2番ニ短調を聴いてみた。
第二次世界大戦中の1942年から44年の間に作曲された作品で、
「ジーンの誕生日に彼女のために」というような題がついている。
ジーンという女性はジーン・スチュワートのことで、
当時メンゲス弦楽四重奏団のヴィオラ奏者として活躍していた。
だからということもあって、この弦楽四重奏曲には、
ヴィオラ奏者が活躍する場面が用意されており、
そういう点からみるとユニークな作品である。

第1楽章前奏曲(アレグロ・アパッシオナート)は、
深く思いつめたような、しかしある部分情熱的な主題を中心に
真摯な彼のまさしく前奏曲的な役割の音楽が展開され、
切れ目なく、そのまま次の第2楽章に続いていく。
第2楽章ロマンス(ラルゴ)でもの静かに歌われる主題は、
何かを回想するかのようで、あたたかさがあふれる曲で、
それはイギリスのおだやかで美しい田園風景をも感じさせる。
作品中、中核となるこの楽章は最後消え入るように終わる。
第3楽章スケルツォ(アレグロ)は、不安を感じさせるような
おちつかない旋律が奏され、劇的に変化する音楽が展開される。
特にこの楽章では、ヴィオラの活躍が目立ち、重要な役割を演ずる。
第4楽章エピローグ(アンダンテ・ソスティナート)は、
前楽章から切れ目なく入り、前楽章とは対照的におだやかに始まる。
今までのすべてを回想するかのように流れていく音楽は、
最後静かに、そしておだやかな感じで終結する。
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