Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

宍戸睦郎のフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットのための四重奏曲を聴く

2013-10-31 06:27:53 | 古典~現代音楽日本編
ようやく足の裏の痛みは消えたのですが、ウーキングは休みました。
今回取り上げるのは1929年生まれの宍戸睦郎の作品。
1958年に作曲されたフルート、オーボエ、クラリネット、
ファゴットのための四重奏曲である。
彼は、東京藝術大学に入り、池内友次郎に師事した。
1954年にはパリに渡り、パリ音楽院に入学し、1957年に卒業した。
この時にジョリヴェやメシアンのクラスで学んだようである。
今回聴いたCDは山口平八郎のフルート、虎谷迦悦のオーボエ、
池松和彦のクラリネット、井料和彦のファゴットによる演奏。
第一楽章プレリュードは、日本の笛を思わせるようなフルートの音で始まる。
ゆったりとした導入部から始まり、
やがて雅楽風の響きの部分に入り、
徐々にテンポをあげたあと、もとのテンポに戻り、
再び日本の笛を思わせるようなフルートの音が響き、最後おだやかに終わる。
第二楽章スケルツァンドは、クラリネットとフルートの二重奏。
民謡的な旋律をクラリネットが奏でていき、
それをフルートが引き継いで繰り返して終わる。
第三楽章ディアローグは、オーボエとファゴットの二重奏。
オーボエが語りかえるように旋律を奏で、
ファゴットがその旋律を模倣し、軽快なリズムを刻んでいく。
その後はゆったりとした感じで日本的な情緒を感じさせて終わる。
第四楽章フィナーレは、軽快な旋律が奏でられて始まる。
民謡的な旋律も現れて絡み合いながら、最後力強く終わる。
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別宮貞雄のフルートとピアノのためのソナタを聴く

2013-10-30 06:24:31 | 古典~現代音楽日本編
昨日も足の裏のまめが痛いので、ウーキングを休みました。
今回取り上げるのは1922年生まれの別宮貞雄の作品。
1954年に作曲されたフルートとピアノのためのソナタである。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
今回聴いたCDは野口龍のフルート、徳丸聡子のピアノ演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・モデラートは、ピアノ伴奏に乗り、

フルートが流れるように第一主題を奏でていき、
そのあと対照的で動きのある第二主題を奏でていく。
二つの主題は展開部に入って変形され、再現部を経て、
最後第一主題によるコーダで終わるが、
プーランクなどを思わせるフランスらしさがある。
第二楽章ヴィヴァーチェは、古典的な感じの主題を、
フーガ風に展開していき、技巧的な部分もみられる。
最後は主題とフーガが繰り返され、高揚したところで華麗に終わる。
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清瀬保二の日本祭礼舞曲を聴く

2013-10-29 05:59:41 | 古典~現代音楽日本編
昨日は足の裏のまめが腫れて歩けず、ウーキングを休みました。
今回取り上げるのは1900年生まれの清瀬保二の作品。
1940年に作曲された「日本舞曲組曲」から第4・5楽章を除いて、
1942年3つの楽章にまとめられた日本祭礼舞曲である。
彼は最初山田耕筰に和声法を学んだが、
その後ドイツ的な和声学に違和感を抱いて独学し、
小松耕輔からフランス的な和声学を1年間学び、
プリングスハイムに理論を学び、その後作曲家として徐々に脚光を浴びた。
今回聴いたCDは山岡重信指揮、読売日本交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章は、弦楽器の伸ばす音と打楽器のリズムの上で、
祭りを思わせるような旋律が、力強く奏でられていく。
2音からなる音型がオスティナート風に執拗に繰り返され、印象的である。
中間部は木管楽器により民謡風の旋律が奏でられていく。
バルトークを想起させる感じで、民族色強い音楽である。
冒頭の旋律も再び現れ、最後は金管楽器と打楽器中心に盛り上って終わる。
第二楽章は、弦楽器とハープにより旋律が奏でられて始まる。
雅楽を思わせる部分も見せながら、とても日本的である。
木管楽器も絡みながら、牧歌的な部分をみせ、
一方で弦楽器と鼓の音により幻想的な世界を描いていく。
旋律を繰り返しながら徐々に盛り上がりをみせ、最後はおだやかに終わる。
第三楽章は、第一楽章に見られた強烈な2音の音型を繰り返したあと、
金管楽器が力強い旋律を奏で、他の楽器に受け継がれながら、
祭りのような高揚感を生み出していき、最後は力強く終わる。
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諸井三郎の交響曲第2番を聴きながら、西谷から尾山台まで歩く

2013-10-28 06:23:03 | 古典~現代音楽日本編
昨日はすがすがしい朝で、ウォーキング日和。
そこで、西谷から三枚町まで歩き、
その後三枚町から尾山台まで歩きました。
三枚町から尾山台までは3時間15分くらいかかったので、
西谷からあわせると約4時間となる。
久しぶりのウォーキングであったことと、
靴がウォーキング用ではないので、足の裏にまめができ、
武蔵小杉あたりからは、それが痛み始めて大変だった。
新横浜を通過し、その後綱島街道をまっすぐ歩き、
多摩川を渡ったあとは、多摩川駅、田園調布駅前の道を歩き、
環八道路を左に曲がり、奥沢、尾山台を歩き、
ハッピーロードに入り、尾山台駅に向かって歩いた。
開店まもないヴァン・ショワジに入り、ワインを2本買う。
家に帰ってからは、そこで買ったシャトー・デュ・グランコモンの
キュヴェ・トラディション2011を飲みながら、ポトフを食べる。
南フランスのワインで、銀賞を得たワインで、味がしっかりしている。

途中聴いたのは1903年生まれの諸井三郎の作品。
1937年から1938年にかけて作曲された交響曲第2番である。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
今回聴いたCDは山岡重信指揮、読売日本交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・コン・スピリートは、
弦楽器のみによる3声によるフガートで始まり、
この第一主題に他の楽器も絡んでいく。
第二主題はオーボエとトランペットが掛け合う中で提示される。
金管楽器が加わると重層的になり、ブルックナー風に響く。
二つの主題は展開部で複雑に絡みながら変形されていく。
再現部を経て、コーダにいたる中、最後は盛り上って力強く終わる。
第二楽章アンダンテ・クワジ・アダージョは、
木管楽器が不安を感じさせるような旋律を奏でて始まる。
もう一つの旋律は弦楽器によって奏でられるが、
冒頭の旋律の方が支配的であり、ドラマティックに展開され、
最後は静かに消え入るようにして終わる。

第三楽章アレグロ・マエストーソ・エリソルートは、
金管楽器が堂々とした主題を奏でて始まる。
フガート風の展開をしながら、主題が絡み合っていく。
楽章の構成は、導入部と主部のソナタ、終結部となっている。
中間あたりにアラビア風の旋律が現れるところが面白い。
ソナタ部では各主題の提示と展開がなされていくが、
その主題の展開をしていくところの作曲技法は素晴らしい。
金管楽器が鳴り響くところは、ブルックナー風で壮大さを感じる。
やがて終結部に向かうが、そこでもフガートがみられる。
冒頭の主題が金管楽器により繰り返され、
ドラマティックに盛り上ったあと、最後力強く終わる。
この終わるところのドラマティックな部分を聴いてみると、
ドヴォルザークの「わが祖国」の中の「タボール」という曲の
最後の部分をなぜか想起してしまうのである。
でも、それにしても諸井三郎の交響曲第2番は、間違いなく傑作である。
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團伊玖磨の交響曲第1番イ調を聴く

2013-10-27 05:56:38 | 古典~現代音楽日本編
昨日は台風による雨の影響もあり、ウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1924年生まれの團伊玖磨の作品。
1949年に作曲された交響曲第1番イ調である。
初演は1950年近衛秀麿指揮、日本交響楽団の演奏により行われた。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
今回聴いたCDは山田一雄指揮、ウィーン交響楽団の演奏によるもの。
金管楽器によるファンファーレ風の序奏に始まり、
その旋律をさまざまな楽器により引き継いでいく。
この主題はアレグロの部分で弦楽器により奏でられ、変形しつつ繰り返されていく。
もう一つの主題はオーボエにより奏でられる哀愁に満ちた旋律である。
やがて、金管楽器が加わって、盛り上がりをみせていく。
それぞれの主題はスケルツォ風の部分で展開されていくが、
おだやかな感じの部分を経て、そのスケルツォ風の部分が再び現れる。
そのあと対位法的な手法で主題が展開されたあと、
金管楽器により最初の主題が奏でられたあと、
二つ目の主題を中心に壮大な音楽になっていき、
金管楽器が鳴り響き、二つ目の主題を中心に、
最初の主題も回想風に現れながら、最後静かに終わる。
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