Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

カンティガ第253番「聖母マリアは喜んで(Degrad)」などを聴く

2020-06-28 16:05:50 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
今回は「サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路Ⅱ」、
サブタイトル「レオンからガリシアへの巡礼路」を取り上げる。
今回聴いたCDはトマス・ビンクレー指揮、
ルネサンス合奏団の演奏による。
この中にはカンティガ第49番の、
「星が船乗りを導くように(Ben com)」があり、
この曲は聖母マリアの導きを星の導きに例えた歌で、
リュートの伴奏にのって歌う歌は、
巡礼の旅を思わせる雰囲気のある曲である。
途中にみせるリュートの独奏の部分もいい。
カンティガ第253番「聖母マリアは喜んで(Degrad)」は、
フィドルやリラや打楽器も入り、さらに旅の雰囲気が伝わる。
罪びとをも許すマリアを讃える内容の歌である。。
アラビア風というか、イスラーム的な音の響きが伝わってくる。

巡礼歌「一族の父(Dum pater familias)」のあと、
カンティガ第184番を取り上げる。
「神のみ母(A madre)」が続くのだが、
ここも東洋的な響きがみられる。
サンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼は、
奇跡を信じる人々の旅であるが、内容もそんな奇跡の話である。
聖母マリアを讃えるのは、その奇跡にあやかりたいから。
信仰と奇跡は深いつながりがある。
コンドゥクトゥス「われら喜ばしき一団は(Nostra phalans)」が、
このあと続き、プランクトゥス「日輪は蝕まれたり(Sol eclysim)」では、
2つのショームという楽器が活躍する。
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カンティガ第103番の「聖母様によく仕える者は」を聴く

2020-06-21 18:21:33 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
今回からはかつて購入していたCDで、
まだ聴いていない古楽のCDを紹介していきます。
今回は「サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路Ⅰ」。
サブタイトルが「ナバラからカスティーリャへの巡礼路」となっている。
今回聴いたCDはトマス・ビンクレー指揮、
ルネサンス合奏団の演奏による。
今回はその中のカンティガ第103番を取り上げる。
「聖母様によく仕える者は(Quen a Virgen)」というタイトルである。
フィドルの音や打楽器と歌で、東洋的な響きと、
長い旅を続ける巡礼者たちの雰囲気を感じさせる。
このCDではその他のカンティガ第26番、
「たいしたことではない(Non e gran causa)」や、
コンドゥクトゥスも入っており、2つのプランクトゥス
「嘆け、哀れなるカスティーリャ (Plange Castilla)」と、
「誰かわが頭に(Quis dabit)」の曲もとてもいい。
中世音楽の魅力を十分に伝えてくれるCDである。
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