Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ウィリアム・ウォルトンのチェロ協奏曲を聴きながら、鶴ヶ峰から二俣川まで歩く

2012-11-30 06:10:55 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは1902年生まれのウォルトンの作品。
チェロ協奏曲はチェロ奏者ピアティゴルスキーの委嘱を受け、
1956年作曲されて、翌年ピアティゴルスキーの独奏、
ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団の演奏で初演された作品である。
今回聴いたCDの演奏はリン・ハレルのチェロ、
サイモン・ラトル指揮、バーミンガム市交響楽団の演奏によるものである。
第1楽章モデラートは、時を刻むような音から始まり、
それに導かれてチェロの独奏が入り、歌うような主題を奏でていく。
もう一つの主題もチェロによって奏される下降していく旋律である。
終わりの方で冒頭の時を刻むような音型が再び現れて、
チェロが主題を奏で、神秘的な雰囲気を漂わせて最後静かに終わる。

第2楽章アレグロ・アパショナートは、軽快なスケルツォ楽章で、
チェロの速い動きは技巧的に難しいであろうことを感じさせる。
チェロ独奏と管弦楽が交互に現れるところも聴きどころである。
短いカデンツァを経て、再び軽快な主題が繰り返されて終わる。
第3楽章レント~アレグロ・モルト~アダージョは、
主題とインプロヴィゼーションとなっている。
チェロ独奏が歌うように主題を奏で、
管弦楽がそれにそっと伴奏をつけていく感じで始まる。
そしてそのあとその主題をもとにした4つの変奏が展開される。
その中でもチェロ独奏による第2変奏が聴きどころである。
そのあとのフルオーケストラによる荒々しい第3変奏と対照的である。
第4変奏で再び独奏チェロが入り、カデンツァ的な部分を感じさせる。
そして管弦楽が加わってアダージョによる集結部に入っていく。
第1楽章の冒頭にあった時を刻むような音型が再び現れ、
独奏チェロが回想するように旋律を奏でていき、
最後静かに消え入るようにして終わる。
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レイフ・ヴォーン・ウィリアムズのチューバ(テューバ)協奏曲ヘ短調を聴く

2012-11-29 05:37:35 | ヴォーン・ウィリアムズの作品
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1872年生まれのヴォーン・ウィリアムズの作品。
チューバ(テューバ)協奏曲ヘ短調は1954年に作曲された。
ロンドン交響楽団創立50周年祝賀コンサートのために委嘱された作品である。
今回聴いたCDの演奏はフィリップ・カテリネットのチューバ、
ジョン・バルビローリ指揮、ロンドン交響楽団の演奏によるものである。
第1楽章プレリュード(アレグロ・モデラート)は、
短い序奏に続き5音階の旋律をチューバが奏でて始まる。
民謡風の旋律を歌うようにチューバが奏でていく。
最後に独奏チューバによるカデンツァが入り、おだやかに終わる。
第2楽章ロマンツァ(アンダンテ・ソステヌート)は、
おだやかでロマンティックな旋律が管弦楽により奏でられて始まり、
その旋律をチューバが引き継いでいき、交互に受け持っていく。
最後は弦楽器とチューバで消え入るようにして終わる。
第3楽章フィナーレ:ロンド・アラ・テデスカ(アレグロ)は、
軽快で華やかな旋律がチューバと管弦楽によって奏でられて始まる。
荒々しさと軽快な部分を見せながら盛り上がったあと、
独奏チューバによるカデンツァが入り、管弦楽が加わり、
クレシェンドして盛り上がったところで最後終わる。
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アーサー・ブリスのクラリネット五重奏曲を聴く

2012-11-28 06:02:09 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1891年生まれのブリスの作品。
クラリネット五重奏曲は1931年に作曲された。
今回聴いたCDの演奏はデーヴィッド・キャンベルのクラリネット、
マッジーニ四重奏団の演奏によるものである。
第1楽章モデラートは、クラリネット・ソロから始まる。
それにヴァイオリンがからんで、他の弦楽器も入り、
歌うような朗々とした主題を奏でていく。
おだやかで牧歌的な楽章で、最後は静かに終わる。
第2楽章アレグロ・モルトは、弦楽器が旋律を奏でて始まるが、
それは荒々しく激しい感じで、それにクラリネットが絡んでいく。
スケルツォ的な楽章で速いテンポで展開していく。
もう一つ現れる旋律は対照的にやや叙情的である。
冒頭のような荒々しくせわしない感じが再び現れて、
弦楽器にクラリネットが絡みながら進行し、最後は華やかに終わる。

第3楽章アダージエット・エスプレッシーヴォは、
悲愴感ある旋律が弦楽器によって奏でられて始まる。
それにクラリネットが絡んで、それぞれがその旋律を引き継いでいく。
弦楽器とクラリネットのやりとりの部分がいい。
最初の悲愴感は徐々に薄れていき、明るさを加えていく。
最後はおだやかな感じの中、クラリネットの音だけが残って終わる。
第4楽章アレグロ・エネルジーコは、弦楽器の軽快な旋律に、
クラリネットが絡んで、リズミカルに始まる。
もう一つののどかな感じの旋律も現れ、
交互にそれぞれの旋律が現れ、そのコントラストがいい。
冒頭の速い部分が弦楽器とクラリネットにより繰り返され、
盛り上がったところで、最後力強く終わる。
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ジョン・ウィルフレッド・ヒートンのコンテスト・ミュージックを聴く

2012-11-27 21:30:37 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1918年生まれのヒートンの作品。
シェフィールドに生まれた彼は、8歳の頃からピアノを習い始め、
独学でコルネットなども学ぶようになっていった。
王立音楽アカデミーで学ぶこともあったようだが、
その後ブラスの楽器製作の見習いに入り、修理業もおこなった。
兵役を終えて20歳を過ぎてから作曲活動にとりかかるようになったようだ。
1962年から1969年の間はリーズ交響楽団の音楽監督を務め、
1970年には数ヶ月間ブラック・ダイク・ミルズ・バンドの音楽監督を務めたようだ。
コンテスト・ミュージックは1973年に作曲された。
今回聴いたCDの演奏はピーター・パークス指揮、
ブラック・ダイク・ミルズ・バンドの演奏によるものである。
第1曲アレグロは、激しくダイナミックな金管楽器の響きに始まる。
金管楽器の低音部の響きがなかなかいい。
旋律の速い動きは高度な演奏技術を求められる感じがする。
後半盛り上がりをみせて、最後は静かに終わる。
第2曲モルト・アダージョは、おだやかな旋律で始まる。
旋律は歌うように奏でられ、回想するかのようでもある。
トランペットが鳴り響き、最後は静かに終わる。
第3曲ヴィーヴォは、軽快で荒々しいリズムで始まる。
力強い旋律が奏でられながら、盛り上がっていく。
そのあといったん静まるが、最後は華やかにそして力強く終わる。
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ジョン・マッケイブの管弦楽のための協奏曲を聴く

2012-11-26 23:40:57 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1939年生まれのマッケイブの作品。
リヴァプール生まれの彼は、幼い時期から作曲を初めていた。
マンチェスターとミュンヘンで学んだあと彼は、
作曲家とピアニストとして活躍するようになった。
管弦楽のための協奏曲は1982年に作曲された。
今回聴いたCDの演奏はダグラス・ボストック指揮、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一曲デチーソ(決然と)は、金管楽器の響きで始まる。
速い動きの旋律が奏でられ、金管楽器と打楽器と鐘の音がなって終わる。
第二曲アダージョは、フルートなど木管楽器中心に始まり、
神秘的な感じの音楽が奏でられていき、やがて金管楽器も絡んでいく。
終わりの方では木管楽器と弦楽器中心に奏され、次の曲に続く。

第三曲スケルツィーノ:アレグロ・ヴィーヴォは
弦楽器に木管楽器や金管楽器が絡んで進行していく短い曲である。
第四曲ロマンツェ:アンダンテは、木管楽器中心に進行していく。
やがて弦楽器も絡んで、フルートが神秘的な音型を奏でて次の曲に続く。
第五曲間奏曲:ジョコーソは、基本は前曲と似た感じである。
木管楽器と金管楽器を中心に進行し、次の曲に切れ目なく入る。
第六曲ラルゴは、弦楽器を中心に重々しい旋律を奏でて始まる。
鐘の音が鳴り響き、ピアノも絡んだあと、金管楽器と弦楽器の対話が続く。
フルートが活躍したあと、弦楽器が室内楽的な響きを見せながら、
最後は行進曲的なリズムの中、木管楽器と金管楽器中心に進行し、
次の非常に短い第七曲アレグロ・デチーソに入り、
トランペットの速い動きの旋律が奏され、
次の第八曲アレグロ・マルカートに入り、木管楽器と金管楽器による音楽となる。
打楽器も加わりやや激しいくなったあと第九曲ペザンテ(重々しく)に入る。
弦楽器のピチカートとティンパニの荒々しいリズムに、
金管楽器と木管楽器が絡みあいながら盛り上がった後、最後は静かに終わる。
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