Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

チャールズ・ヒューバート・パリーの交響曲第3番ハ長調「イギリス」を聴く

2020-05-17 18:34:09 | 古典~現代音楽イギリス編
今回は1848年に生まれたイギリスの作曲家パリーが、
1888年から89年の間に作曲した
交響曲第3番ハ長調「イギリス」をとりあげる。
この交響曲はハンス・リヒターに献呈された。
今回聴いたCDはマティアス・バーメルト指揮、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第1楽章アレグロ・エネルジーコは、
弦楽器で軽快で生き生きとした旋律を奏でて始まる。
明るく牧歌的である一方、力強さもみられなかなかいい。
最後も金管楽器や打楽器が加わり華やかな感じで終わる。
第2楽章アンダンテ・ソステヌートは、
木管楽器が旋律を奏でて始まる。
やや感傷的であるが、抒情的な味わいがある。
ここでは、フルートやオーボエなど木管楽器が活躍し、
ホルンなども時々加わり、のどかな感じで終わる。

第3楽章アレグロ・モルト・スケルツォは、
弦楽器による軽快で舞踏的な旋律で始まる。
短い中間部を経て、冒頭の旋律が繰り返され、
最後は金管楽器と打楽器が加わり力強く終わる。
第4楽章モデラートは、穏やかな旋律が、
弦楽器中心に奏されて始まる。
やがて力強く主題が奏でられて、
それをもとにした変奏が展開されていく。
ここはブラームスのハイドンの主題による変奏を
感じさせるような曲の趣である。
金管楽器が鳴り響き、最後は盛り上がったところで終わる。
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ウィリアム・ハーシェルの交響曲第13番ニ長調を聴く

2020-05-04 15:31:43 | 古典~現代音楽イギリス編
今回は1738年に生まれたイギリスの作曲家ハーシェルが、
1762年に作曲された交響曲第13番ニ長調をとりあげる。
今回聴いたCDはマティアス・バーメルト指揮、
ロンドン・モーツアルト・プレイヤーズの演奏による。
第1楽章アレグロ・アッサイは、
弦楽器による生き生きとした軽快な主題で始まる。
2本のフルートによる旋律は優しい感じを与える。
主題は短い展開部で変形され、
再現部を経て、最後力強く終わる。
第2楽章アンダンテ・ノン・モルトは、
弦楽器が奏でる優雅な旋律で始まる。
モーツアルトと同時代を感じさせる音楽である。
第3楽章アレグロ・アッサイは、
ホルンも加わって華やかな感じである。
弦楽器による軽快さと、フルートによる優雅さ、
荒々しいホルンの響きが重なりながら曲は進行し、
最後も華やかな感じの中、力強く終わる。
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ハンフリー・サールの交響曲第2番作品33を聴く

2020-03-08 11:50:28 | 古典~現代音楽イギリス編
今回は1915年に生まれたイギリスの作曲家ハンフリー・サールが、
1958年に作曲した交響曲第2番作品33をとりあげる。
ハンフリー・サールは、ロンドンの王立音楽大学で学び、
ジョン・アイアランドに師事した作曲家である。
セリー技法を取り入れた作品を残し、映画音楽なども手掛け、
フランツ・リストの研究者としても知られている。
今回聴いたCDはヨーゼフ・クリップス指揮、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。
第1楽章マエストーソ-アレグロ・モルトは、
重々しい感じで始まり、金管楽器により荒々しさをみせていく。
中間部は静かな部分で木管楽器中心に展開され、
最後は金管楽器により盛り上がって終わる。

第2楽章レントは、弦楽器によりゆったり重々しく始まる。
その静けさは一旦金管楽器によって破られるが、
再び静まったあと弦楽器中心に徐々に盛り上がりをみせていく。
チェレスタと木管楽器による神秘的な部分を経て、
再び重々しく沈鬱な感じが続き、金管楽器も鳴り響き、
いったん静まったあと次の楽章に続く。
第3楽章アレグロ・モルト-レント、ソレンネは、
荒々しい感じで始まり、金管楽器が鳴り響き盛り上がる。
激しくリズミックな旋律が続いていき、
静かな部分と荒々しい部分を繰り返しながら、
最後は緊迫した感じの中で終わる。

この交響曲には、不安や恐怖や緊迫感がある。
現代は目まぐるしく状況が変わっていく。
予測できない事態も起き、それが不安感を増加させる。
新型ウィルスの感染もあまりにも速く世界で広がっている。
しかし、その恐怖や不安に対して負けてはいけない。
冷静に事態を考えながら、見えない敵に対し、
強い意志で戦う気持ちが大切なんだろう。
この交響曲を聴いていてそんな気持ちになった。
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レノン・バークリーの交響曲第3番を聴く

2019-09-22 23:14:06 | 古典~現代音楽イギリス編
久しぶりにブログを書きます。
これからは世界の交響曲全般について触れていきます。
今回は1903年に生まれたイギリスの作曲家、
レノン・バークリーが1968年に作曲した交響曲第3番をとりあげる。
今回聴いたCDはレノン・バークリー指揮、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。
1969年6月9日チェルトナムの祝祭イベントに合わせ委嘱され、
ジャン・マルティノン指揮、フランス国立管弦楽団により初演された。
一楽章制によるこの交響曲は、緊張感ある不安な感じの音楽で始まる。
フルートとハープ、オーボエ、クラリネットによる緩やかな部分を経て、
弦楽器中心の叙情的な部分に入り、金管楽器や打楽器がそれをいったん打ち破る。
しかし、木管楽器と弦楽器による緩やかな部分はその後も再び続き、
徐々に盛り上がりをみせ、金管楽器と打楽器により荒々しさが戻ってくる。
最後は、金管楽器と打楽器で盛り上がりをみせたところで終わる。
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マルコム・アーノルドのブラスバンドのための小組曲第1番作品80を聴く

2018-09-28 06:58:05 | 古典~現代音楽イギリス編
今回は1921年イギリス生まれのマルコム・アーノルドが、
1963年に作曲したブラスバンドのための小組曲第1番作品80を聴きました。
今回聴いたCDはエルガー・ハワース指揮、
グライムソープ・コリアリー・バンドの演奏である。
第1曲プレリュード(アレグロ・マ・ノン・トロッポ)は、
金管楽器によるファンファーレ風に始まり、
そのあと力強い旋律が奏でられ、
その旋律が繰り返され、最後は穏やかに終わる。
第2曲シチリアーノ(アンダンティーノ)は、
短い序奏のあとトランペットが叙情的な旋律を奏でて始まる。
そのあとは他の金管楽器がその旋律を引き継いでいく。
第3曲ロンド(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
勇ましく明るい旋律が全体で奏でられ、
その主題と別の主題が交互に繰り返されながら、
盛り上がりをみせていき、最後は力強く終わる。
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