Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヴァシフ・アディゲザロフ(ヴァジフ・アディゴザロフ)のピアノ協奏曲第4番を聴く

2013-12-10 05:50:02 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日はウォーキングを休みました。
今回でその他の地域編については終わりにします。
今回とりあげるのは1935年生まれのアゼルバイジャンの作曲家、
アディゲザロフが1994年に作曲したピアノ協奏曲第4番である。
彼は、バクーに生まれ、バクー音楽院で学んだ。
ピアノをSimuzar Guliyevaに師事する一方で、
作曲をカラ・カラーエフに師事した。
1960年代からピアニストとして活動し、
1961年からはバクー音楽院で教壇に立ち、
1973年から1983年にはバクー音楽院の学長となり、
その後は合唱指揮科の学科長として活躍した。
1990年から2006年の間にはアゼルバイジャン作曲家連盟の議長を務めた。
今回聴いたCDはムラド・アディゲルザルザーデのピアノ、
ドミートリー・ヤブロンスキー指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

第一楽章アレグロ・ノン・トロッポは、弦楽器の奏でる伴奏に乗り、
ピアノ独奏が民族色濃い第一主題を奏でて始まる。
その旋律を弦楽器が引き継いで発展していく。
木管楽器による経過部分を経て対照的な第二主題をピアノ独奏が奏で、
弦楽器がその旋律を引き継いで発展させていく。
この提示部が終わると展開部に入っていき、
ピアノと管弦楽の競演により息詰まるような音楽になっていく。
その後行進曲風に進行していき、盛り上がりをみせていく。
そして、第一主題から始まる再現部に入り、
第二主題が再現されることなく最後終わる。

第二楽章アンダンテは、木管楽器が主題を奏でて始まる。
そのあとを弦楽器が引き継ぎ、やがてピアノ独奏のみの部分となる。
そして、そのピアノ独奏に弦楽器が絡んで、
ロマンティックで耽美的な音楽が展開される。
いったん盛り上ったあとは、木管楽器と弦楽器の部分となり、
再びピアノ独奏と弦楽器による甘美な旋律が繰り返されて終わる。
第三楽章アレグロ・ノン・トロッポは、激しいリズムに乗って、
ピアノ独奏が軽快でリズミックな旋律を奏でて始まる。
金管楽器も活躍しながら力強い音楽が展開され盛り上っていく。
そのあとは、ピアノ独奏が速い動きをみせ、
木管楽器が旋律を奏でる部分となり、
それが終わると独奏ピアノが叙情的な旋律を奏でて、
それを弦楽器が引き継いでいき、ピアノ独奏が絡んでいく。
そして金管楽器がファンファーレ風の旋律を奏でたあと、
ピアノ独奏のみによるカデンツァ風の激しく情熱的な演奏が入り、
そして管弦楽が再び入り、ピアノ独奏と金管楽器と打楽器中心に、
盛り上がりをみせたところで、最後力強く終わる。

なお、今回までとりあげたその他の地域編のCD等の情報は、
以下のアドレスのその他の地域編各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html#cd_music
参考にしていただければ幸いです。
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ファルハド・バダルベイリのピアノとオーケストラのための「海」を聴く、そして二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2013-12-09 06:27:01 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰まで歩きました。
そろそろ、その他の地域編については次回あたりで終わりにしたい。
今回取り上げるのは1947年生まれのアゼルバイジャンの作曲家バダルベイリが、
1977年に作曲したピアノとオーケストラのための「海」である。
彼の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはファルハド・バダルベイリのピアノ、
ドミートリー・ヤブロンスキー指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
曲は弦楽器とハープの上で、フルートが美しい旋律を奏でて始まる。
それをクラリネットが引き継ぎ、ヴァイオリンが引き継いでいく。
それにピアノが波を表すかのような音型を繰り返しながら入る。
一方では歌うような旋律を奏でていく。
ロマンティックな音楽で、ピアノと管弦楽で盛り上がりをみせていく。
海の風景を感じさせる雄大な音楽を奏でたあと、最後はおだやかに終わる。
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アフメト・アドナン・サイグンの交響曲第3番作品39を聴きながら、二俣川から三ツ境まで歩く

2013-12-08 18:19:54 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は二俣川から三ツ境まで往復して歩きました。
途中聴いたのは1907年生まれのトルコ共和国の作曲家サイグンが、
1960年に作曲した交響曲第3番作品39である。
彼の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはアリ・ラシライネン指揮、
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章レント-アレグロは、低弦の重々しい感じで始まる。
思いつめたような感じの中、弦楽器中心に旋律を奏で、
やがて、木管楽器群が神秘的な感じの音楽を奏でて、
これが交互に現れるが、そのあと各主題は展開されていき、
その後行進曲風の音楽になり、
金管楽器と打楽器が加わり荒々しくなり、
最後は打楽器のリズムが残り、静かに終わる。
第二楽章ソスティヌート-レントは、
管弦楽全体で旋律が奏でられたあと、
低弦を中心に重々しく旋律を奏でていく。
徐々に金管楽器中心に盛り上がりをみせたあと、
おだやかな感じになって終わるが、東洋的な響きがみられる。

第三楽章スケルツォ-ヴィーヴォは、
軽快でリズミックな旋律を弦楽器が奏でて始まる。
木管楽器や金管楽器もそれに絡んでいき、
そのあと上昇する音型が繰り返えされ、
最初の旋律に絡んで、やがて打楽器も入る。
再び弦楽器中心に最初の旋律が奏でられ、
打楽器や金管楽器も加わり、緊迫した音楽が展開される。
そのあとも木管楽器と金管楽器で絡み合ったあと、
行進曲風の音楽になり、再び冒頭の感じが繰り返され、
管弦楽全体で盛り上ったところで終わる。
第四楽章コンモド(気楽に)は、打楽器と弦楽器のやりとりで始まり、
その弦楽器が奏でる旋律に他の楽器が絡んでいく。
その旋律は繰り返されながら、様々な楽器に引き継がれていく。
民謡風で素朴な旋律であるが、何度も繰り返されたあと、
金管楽器が中心に盛り上げたところで最後終わる。
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ユン・イサン(尹伊桑)の交響曲第4番「暗黒の中で歌う」を聴く、そして片倉町から上星川まで歩く

2013-12-07 14:25:09 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は片倉町から上星川まで歩きました。
いつもとは違うコースを歩き、羽沢南から上星川2丁目の急な下り坂を通り、
国道16線に出てからは、そのまま上星川駅まで歩いた。
高台の住宅街を歩いていくのもなかなか面白かった。
今回とりあげるのは1917年生まれの韓国の作曲家ユン・イサン(尹伊桑)が、
1986年に作曲した交響曲第4番「暗黒の中で歌う」である。
高麗時代の時調という古典的な歌謡を題材に作曲された作品のようだ。
彼の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDは浮ヶ谷孝夫指揮、
ポメラニア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

第一楽章は、低弦が民謡風の旋律を奏でて始まる。
金管楽器や打楽器が絡んでいったん盛り上がり、
再び低弦が最初の旋律を奏で、管弦楽が絡んでいく。
当時の前衛音楽の流れを受けているものの、
そこには韓国の音楽の要素も入って、うまく融合している感じである。
音楽は時々激しく荒々しい部分をみせていて、
作曲家の不屈の精神を示しているかのようで、最後力強く終わる。
第二楽章は、木管楽器が歌謡風の旋律を奏でて始まる。
それは、やや悲しげな感じを与えるものである。
第一楽章とは対照的におだやかな感じで曲は進行する。
弦楽器と対話するように旋律をやりとりする部分もあるが、
時々そのおだやかさを金管楽器と打楽器が崩したりする。
木管楽器を中心に歌うような旋律がその後も続くが、
金管楽器や打楽器が入り、徐々に盛り上ったところで全曲を閉じる。
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オタール・タクタキシヴィリの組曲「ミングレリアの歌」を聴きながら、片倉町から横浜まで歩く

2013-12-06 17:03:01 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は片倉町から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは1924年生まれのグルジアの作曲家タクタキシヴィリが、
1972年に作曲した組曲「ミングレリアの歌」である。
彼の略歴は以前触れたので省略する。
この曲はテノール、男声八重唱と室内管弦楽のための作品である。
今回聴いたCDはズラブ・ソトキラヴァのテノール、
ルスタヴィ声楽アンサンブル、
オタール・タクタキシヴィリ指揮、
レニングラード室内管弦楽団の演奏による。
第一曲「ばら」は、コーラスと管弦楽の伴奏に乗り、
テノール独唱が朗々と歌って始まる。
明るい歌が二度繰り返されて終わる。
第二曲「チャグナ」は、低弦のリズムに乗り、
テノール独唱が軽快な歌を歌い、コーラスも絡んでいく。
テンポをあげながら盛り上げて、最後は力強く終わる。
第三曲「あなたは世界の中でただ一人」は、
美しいコーラスの響きで始まり、テノール独唱が加わり、
牧歌的な風景が広がるイメージをもたせる曲である。
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