Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ジョスカン・デ・プレの「はかれしれぬ悲しさ」とルイス・デ・ナルバエスの「皇帝の歌」を聴く

2019-04-29 16:47:17 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
今日は1500年頃にスペインで生まれた作曲家、
ルイス・デ・ナルバエスが作曲した、
「皇帝の歌(Cancion del Emperador)」である。
この原曲は1440年頃フランドルで生まれた作曲家、
ジョスカン・デ・プレの作曲した有名なシャンソン、
「はかれしれぬ悲しさ(Mille Regretz)」であり、
この曲は「千々の悲しみ」ともいわれる。
この曲についてはドミニク・ヴィス指揮、
クレマン・ジャヌカン・アンサンブルの演奏で聴いた。
ポリフォニックによる歌曲で、浮かんでくる声部が、
他の声部と絡み合って美しいハーモニーを生み出している。
これをビウエラ用に編曲した作品が、
「皇帝の歌(Cancion del Emperador)」とよばれる作品である。
なぜ、これを「皇帝の歌」というのかというと、
この原曲をカルロス1世が好んでいたことからのようだ。
この曲はホセ・ミゲル・モレーノのビウエラ演奏で聴いた。
原曲の旋律をいかしたしみじみと味わい深い曲である。
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ギョーム・ド・マショーのヴィルレー「佳きひとに逢っての帰り」などを聴く

2019-04-21 11:41:56 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
今日は1300年頃にフランスで生まれた作曲家、
ギョーム・ド・マショーが作曲した、
ヴィルレー「佳きひとに逢っての帰り」などである。
今回聴いたCDはトマス・ビンクレー指揮、
ルネサンス合奏団の演奏である。
「どんなに遠くにいても(Comment qu'a moy lonteinne) 」は、
ヴィルレーで、このCDでは楽器による前奏に続き、歌が入る。
どんなに遠くにいても、ある女性のことを思い出す、
そんな心境が歌われた素朴でありながら、美しい旋律の歌である。
「佳きひとに逢っての帰り(Quant je sui mis au retour)」は、
ヴィルレーで、CDでは独唱者と合唱が交互に入っている。
ある女性に会って、その喜びがそのあとも続き、
幸せな気持ちに浸っている男性の気持ちが描かれている。
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セバスティアン・ドゥロンのVeneno es de amor la envidiaを聴く

2015-10-09 06:23:36 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1660年にスペインで生まれたセバスティアン・ドゥロンが、
1711年に作曲したVeneno es de amor la envidiaという作品の中から、
アリアである"Ondas, riscos, pezes, mares"である。
スペイン語なのでさすがにどういう意味かは分かりません。
セバスティアン・ドゥロンは、サラゴサ大聖堂で、
オルガニストおよび聖歌隊の指揮者として活躍し、
海外でも活躍した人物である。
今回聴いたCDはエドゥアルト・ロペス・バンゾ指揮、
アル・アイレ・エスパノールの演奏による。
楽器の伴奏に乗ってソプラノが歌う旋律は、
じっくりと訴えかけるような感じである。
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ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデルのシャンドス・アンセム第1番「主に向かって喜ばしき声をあげよ」を聴く

2015-09-27 05:33:53 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1656年にドイツで生まれた作曲家ヘンデルが、
1717年から1718年にかけて作曲したシャンドス・アンセム第1番の、
「主に向かって喜ばしき声をあげよ」である。
今回聴いたCDはリン・ドーソンのソプラノ、
イアン・パートリッジのテノール、マイケル・ジョージのバス、
ハリー・クリストファーズ指揮、ザ・シックスティーンの演奏による。
曲は弦楽器によるゆったりとした前奏で始まる。
そのあとテノールの独唱が入り、合唱も加わる。
そして合唱がフーガ風に展開していき、
そのあとはバスとソプラノの二重唱の部分となる。
それが終わると合唱の部分となり、フーガ風に進行していく。
そして、そのあとはオルガンが響く中、テノール独唱が入り、
それにソプラノ独唱とバス独唱が加わり、三重唱となっていく。
そして管弦楽のみの部分に続き、合唱が加わり、神への栄光をたたえる。
そして合唱によるフーガ風の展開となり、
最後は全体で「アーメン」と歌って終わる。
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クラウディオ・モンテヴェルディの「俺は燃える、俺は燃え尽きてしまう」を聴く

2015-09-04 06:05:58 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
一昨日は妻のライブにトレヴァー・ワイが訪れ、
思わぬ再会の場面となりました。
そんなこともあり、忙しくブログを休んでました。
今回取り上げるのは1567年にイタリアで生まれたモンテヴェルディが、
作曲した「俺は燃える、俺は燃え尽きてしまう(Ardo,avvampo)」である。
今回聴いたCDはクレア・ブリュア、サンドリーヌ・ピオ、
フランソワーズ・スメラのソプラノ、スティーヴ・ドゥガーディンのアルト、
エードリアン・ブランド、バーナード・ルーネンのテノール、
ニコラ・カヴァリエ、ニコラ・リヴァンクのバス、
ウィリアム・クリスティ指揮、レ・ザール・フロリアンの演奏による。
8声と2つのヴァイオリンによる歌曲で、
「戦争のマドリガーレ」の一つである。
ヴァイオリンの荒々しい音に歌が入り、
徐々に多くの声部が加わって盛り上がっていくところは、
戦争の情景描写のようではあるが、
いったん静まり再び8声のパートが絡み合っていくところで、
愛の炎が戦士の中に燃え上がり、それに屈服する姿が描かれている。
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