Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

フェルッチオ・ブゾーニの舞踏的なワルツ作品53,K288を聴きながら、自由が丘駅から駒澤大学駅まで歩く

2024-11-05 22:05:03 | 古典~現代音楽イタリア編
昨日は歩くのにいい時期になったこともあって、
自由が丘駅から駒澤大学駅まで歩いてみた。
自由通りを歩いていけばよいのに、道に迷い、
気が付いたら産業能率大学のところまで歩いてしまったので、
引き返したこともあり時間的なロスがあった。
帰りはそんなことはなかったので歩いて35分くらい。
だから、3.5kmはないだろうが、そのくらいの距離だろう。
途中通り沿いにはカフェがあり、それがオアシスのようで、
住民が多いかわからないが、みんなの憩いの場になっている。
建物も古い家もあれば、新しいモダンな家もあり、
変化があって見飽きることはない。
両駅の駅前はさすがに人がたくさんいて密集している。

さてウォーキング中に聴いた音楽は、
1866年生まれのイタリアの作曲家フェルッチオ・ブゾーニが、
1920年に作曲した舞踏的なワルツ作品53,K288である。
副題に「ヨハン・シュトラウスの思い出に」である。
初演は1921年1月13日ベルリンで行われたようだ。
聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、
BBCフィルハーモニックの演奏による。

導入部(アンダンテ-ワルツ・ソステヌートのテンポで)は力強く始まり、
クラリネットやフルートに続き、弦楽器に移ったあと、
再び力強く奏され、ワルツのリズムが刻まれる。
これに続く第一の部分で優雅でロマンティックなワルツの旋律が奏でられていく。
第二の部分(ピゥ・ヴィーヴォ)は荒々しく力強い舞踏的なワルツである。
第三の部分(最初の速さで)はゆったりとしたヨハン・シュトラウス風のワルツである。
中間部で荒々しくなり、盛り上がりを見せていき、次の部分に進む。
第四の部分(最初の速さで、トランクィロ-テンポ・デシーソ-ピゥ・モッソ)は、
ゆったりとした優雅な部分とダイナミックで力強い部分が交互に現れる。
最後は金管楽器中心に盛り上がって最後力強く終わる。
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アンナ・ボン・ディ・ヴェネツィアのフルート・ソナタ第2番ヘ長調と第3番ロ長調を聴く

2024-09-16 07:44:31 | 古典~現代音楽イタリア編
今日聴いたのは1740年生まれのイタリアの作曲家、
アンナ・ボン・ディ・ヴェネツィアが、
1756年に作曲したフルート・ソナタ集(フラウト・トラヴェルソと
通奏低音のための6つのソナタ)作品1の中の、
第2番ヘ長調と第3番ロ長調である。
聴いたCDはザビーネ・ドライアーのフラウト・トラヴェルソ、
イレーネ・ヘーゲンのスクウェア・ピアノの演奏による。
第2番ヘ長調の第一楽章ラルゴは、優雅な曲で、
ゆったりと歌うようにフラウト・トラヴェルソが旋律を奏でて始まる。
スクウェア・ピアノの響きもなかなか味わいあっていい。
第二楽章アレグロは、軽快で明るい旋律が奏でられていく。
フラウト・トラヴェルソとスクウェア・ピアノの掛け合いもいい。
第三楽章アレグロは、舞曲風の旋律が奏でられて始まる。
あっという間に終わる軽快な曲である。

第3番ロ長調の第一楽章アンダンティーノは、
ゆったりとしたテンポでフラウト・トラヴェルソが、
歌うように旋律を奏でて始まり、陽気さと憂いが交差する。
第二楽章アレグロは、軽やかで明るい旋律が奏でられて始まる。
第三楽章メヌエットは、優雅な舞踏的な旋律で始まる。
中間部の悲しい感じの旋律が印象的であり、
また、冒頭のメヌエット主題が繰り返されて終わる。
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ルイジ・ボッケリーニの交響曲ニ短調作品12の4,G.506「悪魔の家」を聴く

2024-09-08 10:05:01 | 古典~現代音楽イタリア編
今日聴いたのは1743年生まれのイタリアの作曲家ボッケリーニが、
1771年に作曲した交響曲ニ短調作品12の4,G.506「悪魔の家」である。
聴いたCDは、アンサンブル415の演奏による。
第一楽章アンダンテ・ソステヌートは、
ニ短調によるゆったりとした前奏で終わる。
この主題が地獄に落ちた人の嘆きを思わせるので、
「悪魔の家」とよばれているようだ。
主部は対照的で明るいニ長調の主題である。
伸びやかで優雅な主題であり、弦楽器とオーボエ、
そしてホルンの響きがよく、この主題は自作の
ピアノとヴァイオリンのためのソナタG.28から
その一部をとっていると解説書には書かれている。
最後は華やかに盛り上がったあと堂々とした感じで終わる。

第二楽章アンダンティーノ・コン・モートは
ト短調によるやや悲しげな旋律が、
弦楽器のみでゆったりと奏でられていく。
第三楽章アンダンテ・ソステヌート-
アレグロ・アッサイ・コン・モートは、
第一楽章の冒頭と同じ主題で始まる。
それが終わると荒々しい感じの躍動感ある主題が奏でられる。
グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」の中の
主題によっていることから「悪魔の家」の名称が、
きているということも関係しているようだ。
最後は弦楽器の駆け抜ける感じとホルンの響きで終わる。
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セルジオ・レンディーネの交響曲第2番「アンドラ」を聴く

2024-08-31 13:31:06 | 古典~現代音楽イタリア編
今日聴いたのは1954年生まれのイタリアの作曲家レンディーネが、
2007年に作曲した交響曲第2番「アンドラ」である。
聴いたCDは、マウリツィオ・コンティの指揮、
オルケストラ・ナショナル・クラシカ・ダンドラ(ONCA)の演奏による。
この曲はアンドラ政府やONCAなどの委嘱を受けて作曲された。
第一楽章レント-アレグロは、弦楽器と木管楽器による
神秘的な感じの音楽で始まり、そのあと感傷的な旋律が現れ、
金管楽器による力強く明るい旋律が奏でられる。
民族的な舞踊的な旋律は、ピレネー山脈の中にあるアンドラ公国の、
自然や伝統を表現しているのだろうか、親しみやすい音楽である。
最後は盛り上がって力強く終わる。

第二楽章アダージョは、フルートの奏でる旋律に始まり、
ホルンがそれを引き継ぎ、フルート、弦楽器に引き継がれていく。
ヴァイオリン独奏やクラリネットなど木管楽器も活躍する。
感傷的な旋律で味わいがあり、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグロ・アッサイは、ティンパニの音に続き、
弦楽器が明るく軽快な旋律を奏でて始まる。
金管楽器も加わり、山岳的な雰囲気もみせて、
舞踏的な音楽で盛り上がっていく。
この旋律にはナポリの伝統的なタランテラの要素もみられるようだ。
中間で対照的に抒情的な旋律が現れたあと、再び明るい音楽が現れる。
音楽は盛り上がりをみせていくが、最後はやや悲劇的な感じで終わる。
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ジュゼッペ・マルトゥッチのピアノ協奏曲第2番変ロ短調作品66を聴く

2024-08-25 11:22:52 | 古典~現代音楽イタリア編
今日聴いたのは1856年生まれの作曲家マルトゥッチが、
1884年から1885年にかけて作曲したピアノ協奏曲第2番変ロ短調作品66である。
聴いたCDは、フランチェスコ・カラミエッロのピアノ、
フランチェスコ・ダヴァロス指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏による。
作品の初演は1886年1月31日にナポリで、マルトゥッチ自身のピアノ、
パオロ・セラーオ(セッラオ)の指揮で行われた。
第一楽章アレグロ・ジウストは、激しく力強い旋律で始まり、
すぐにその旋律は独奏ピアノも受け継いでいく。
そのあと現れるロマンティックな旋律も印象的である。
もう一つ悠然としたような旋律も現れる。
展開部は、流れるようで技巧的なピアノが、
管弦楽とドラマティックに競演をし、時には激しくなる。
ピアノのカデンツァがそのあと入り、そのあと再現部に入る。
トランペットのソロのあと音楽は激しくなり、
盛り上がったところで、最後堂々とした感じで終わる。

第二楽章ラルゲットは、ピアノと管弦楽による主題で始まる。
フルートやホルンなども入り、牧歌的でゆったりとしている。
もう一つの主題はチェロにより奏でられ、ピアノがそれに音を添えていく。
中間部でドラマティックに盛り上がるところもあるが、
それを過ぎると再び牧歌的な音楽になり、最後静かに終わる。
第三楽章フィナーレ(アレグロ・コン・スピリート)は、
ピアノの軽快な旋律で始まり、それに管弦楽が呼応し、
交互に旋律を奏でていく。両者の競演は華麗であり、
まさしくピアノ協奏曲としての醍醐味をみせていく。
時にはドラマティックな展開にもなり、
音楽はマーラー風に感じるところもある。
管弦楽とピアノにより盛り上がりを見せ、最後は力強く終わる。
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