Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アレムダール・カラマーノフの交響曲第3番を聴きながら二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2008-09-30 07:19:55 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1934年生まれのカラマーノフの交響曲。
カラマーノフはクリミア半島のシンフェロポリに生まれた。
母親はロシア系、父親はトルコ系で、ドイツの侵攻に際して、
1942年から1944年の間は、兵役に服した。
1953年にはモスクワ音楽院に入学し、ボガトゥイリョーフに師事し、
その後はカバレフスキーやフレンニコフにも学んだ。
フェインベルクの弟子ウラディーミル・ナタンソンにピアノを学んだ。
1960年代半ばには、シンフェロポリに戻ったようだ。
彼は24もの交響曲を作曲しているようである。
CDの解説にはそんなようなことが書かれている。

交響曲第3番ハ短調は1956から64年の間に作曲された作品だ。
第1楽章アンダンティーノは、ロシア的な雰囲気でゆったりと始まる。
叙情的な音楽は孤独感のあるトランペット・ソロが鳴り響いたあと、
やがて幻想的になっていき、ショスタコーヴィチの交響曲の
緩徐楽章を思わせながらも彼独特の音楽の世界ができあがっていく。
オスティナートで繰り返される音型は、その後の楽章でも出てくる。
小太鼓などが加わり、ソ連の社会主義リアリズム的な軍隊的な音楽になり、
その後のフルート・ソロはショスタコーヴィチを想起させる。
最後は冒頭のロマンティックな主題が再現され、
ピアノとトランペットによる演奏も加わり、
タムタムなどが登場し、新たな音楽の展開を予感させながら静かに終わる。
第2楽章モデラートは、執拗に繰り返される音型が、
まるで増殖する細胞のように次第に勢いを増していく。
やがて荒々しい音楽へと発展するが、そのあと再び繰り返される音型は、
ミニマル・ミュージックを思わせるものでユニークである。
繰り返すリズムの中で、フルートなど木管楽器が活躍するが、
これはベルクやウェーベルンを感じさせるようでもある。

第3楽章アンダンティーノは、シロフォンが繰り返される音型が短く奏し、
静かでおだやかな、そして叙情的な音楽が展開される。
冒頭に登場したシロフォンが奏する繰り返される音型が時々顔を出し、
フルートなど他の楽器によっても奏され、幻想的で神秘的な感じを醸し出す。
第4楽章アレグロは、金管楽器により繰り返される音型が登場して始まる。
その後弦楽器を中心に奏されていく音楽は、
フーガ風であるが、そののちにオスティナート風になる。
一方全楽章を通じて登場する繰り返される音型は時々登場し、
新たな展開を期待しているかのようである。
後半にかけ金管楽器が加わり、曲はジャズ的な要素も加え、
繰り返される音型が金管楽器に登場し、
荒々しさ、激しさを加えていくようになる。
曲はそのあと一旦静まるが、やがて再び激しい音楽になり、
最後は繰り返される音型が奏される中、突然終わる。
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セルゲイ・プロコフィエフの交響曲第3番ハ短調作品44を聴きながら二俣川から五反田まで歩く

2008-09-29 07:26:17 | セルゲイ・プロコフィエフの作品
昨日は二俣川の自宅から9時47分頃出発し、五反田駅まで歩きました。
天候も涼しく、ウォーキング向きなので挑戦しました。
二俣川から出発して鶴ヶ峰までは27分、西谷駅付近は40分、
新横浜駅付近は1時間43分で通過し、
大倉山は2時間3分、綱島までは2時間19分、
日吉は2時間41分、元住吉が2時間58分でした。
ここで昼食を19分くらいとって、再び綱島街道を歩き、
中原街道に合流し、丸子橋を渡りきると3時間44分、
雪が谷大塚駅は3時間56分で、洗足池駅通過が4時間10分。
その後中原街道を五反田駅方面にひたすら歩き、
五反田駅に着いたのは家を出てから4時間59分で、
時計をみたら時刻は2時46分でした。
昼食の時間を引くと純粋に歩いた時間は、
横浜の二俣川から東京の五反田まで4時間40分ということになる。
五反田駅ではブラジル領事館の上にある
kyodaiのストアでポンデケージョの粉を買う。
そして渋谷のバーのバルキーニョでライヴを聴きに行く。

途中聴いたのは1891年生まれのプロコフィエフの交響曲。
彼についての経歴については省略する。
交響曲第3番ハ短調作品44は1928年の間に作曲された作品だ。
第1楽章モデラートは、ソナタ形式で書かれている。
激しい序奏から始まる音楽は、静かに歌われる第一主題と、
ファゴットの伴奏により弦楽器により奏される第二主題が提示され、
これらの主題をもとに展開されていくが、これら主題の素材は、
「炎の天使」というオペラの曲であることは有名である。
序奏は「レナータの絶望」、第一主題は「炎の天使マディエルへの愛」、
第二主題は「騎士ルブレヒト」であるようだ。
この楽章は随処で劇的なところがあり、
聴き方によっては交響曲らしくないところもあるが、
彼らしい斬新さをロシア的な美しさを持った作品である。
第2楽章アンダンテは、前楽章とは対照的な静かな楽章である。
三部形式による楽章の主題は「僧院の場」を材料に使っているらしい。
神秘的な美しさを持った曲で、ヴァイオリンのソロが印象的である。
第3楽章アレグロ・アジタートは、スケルツォ楽章で、
前半は人のざわめきの声を感じさせるような悪魔風の奇妙な感じの音楽で、
中間部は対照的にゆるやかで夢の中のような美しい音楽である。
最後は前半部の主題が再現され、打楽器や管楽器が加わり、
激しく荒れたような音楽になり、解決できない感じで終わる。
第4楽章アンダンテ・モッソは、自由なソナタ形式による。
第二幕第二場の悪魔の音楽を使用しているようで、
やはり激しく荒々しい音楽が展開されていく。
最後の終わり方は悲劇的な感じを残し、
解決されることなく短調で終わるところが彼らしく斬新である。
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ティホン・フレンニコフの交響曲第2番ハ短調作品9を聴きながら二俣川から町田まで歩く

2008-09-28 07:05:43 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は二俣川から町田駅まで歩きました。
二俣川から瀬谷まで歩き、海軍道路を北上し、
目黒の交差点を越え、56号線に入り、16号線に合流し、
その先のドンキホーテの店の裏の道に入り、
住宅街を抜けて、鶴金橋を渡り、再び56号線に入り、
その先を右に曲がり、突き当りの町田街道を左に曲がり、
歩き始めて2時間40分から50分で町田駅に着いた。
途中聴いたのは1913年生まれのフレンニコフの交響曲。
フレンニコフはリペツク州のエレツに生まれ、10代でモスクワに移り、
1929年から1932年の間、グネーシン音楽院に入学し
作曲法をミヒャエル・グネーシンに師事し、
ピアノをイェフライム・ゲルマンに師事したようだ。
その後1932年から1936年はモスクワ音楽院で、
ヴィッサリオン・シェバリーンに作曲法を、
ゲンリフ・ネイガウスにピアノを学ぶ。

交響曲第1番変ロ短調作品4は1933から35年の間に作曲され、
モスクワ音楽院での卒業制作として1935年に初演されたようだ。
ストコフスキーにより作品は欧米でも初演されたようである。
第1楽章アレグロは、ファゴットが奏する主題から始まる。
おどけたような旋律は、ショスタコーヴィチ風でもあり、
軽快な音楽は木管楽器中心に受け継がれ、
そのうちフルオーケストラで演奏される。
再現部もファゴットにより主題が奏されて始まり、
最後は静かに消えるように曲を閉じる。
第2楽章アダージョ、モルト・エスプレッシヴォは、
ゆったりと始まりどこかプロコフィエフ的なところもある。
クラリネットが奏でる旋律はどこか哀愁ただよい、
その旋律はフルートに引き継がれていく。
また、弦楽器中心に奏される重々しい旋律は、
4分を過ぎると金管楽器が加わり情熱的な音楽となり、
クライマックスを迎え、その後徐々に静まって終わる。
第3楽章アレグロ・モルトは、最初はスケルツォ風で、
軽快に始まるが、その後軍隊的な行進曲風の曲調となり、
中間部はロシア的で叙情的な旋律が管楽器中心に奏される。
その後トランペットが勇ましい感じの旋律を奏し、
最後は輝かしい音楽になるが、
短調も混じり悲劇的な部分を残しながら終わる。

交響曲第2番ハ短調作品9は1940年から42年の間に作曲された。
1944年に改訂が加えられたようである。
ショスタコーヴィチが交響曲第7番から第8番を作曲した時期にあたり、
社会主義リアリズムの理念に基づいて作曲された作品のようだ。
第1楽章アレグロ・コン・フォーコは、
軽快な金管楽器による華やかな第一主題と、
ゆったりとした牧歌的で叙情的な第二主題を中心に展開される。
金管楽器による輝かしく堂々とした音楽は、
力強く、映画音楽のようにロマンティックである。
最後は最初の主題が再現され、勝利を思わせるような
華々しい行進曲風の音楽となり、終わる。
第2楽章アダージョでは、
ロシア的な旋律がクラリネットにより奏され、
ゆるやかで情緒的な旋律は感傷的でもある。
5分過ぎには音楽は盛り上がり、それが終わると
ファゴットを中心に静かで寂しげな旋律が奏され、静かに終わる。
第3楽章アレグロ・モルトは、木管楽器を中心に、
軽快な主題が奏されるが、それはデュカスの魔法使いの弟子や、
ホルストの天王星を思わせるような部分がある。
もう一方の主題はロシア風のロマンティックな旋律で、
最後の終わり方がショスタコーヴィチ風である。
第4楽章アレグロ・マルツァーレは、
小太鼓の叩くリズムとともに勇ましい旋律が奏される。
一方で滑稽で軽快な旋律が、
木管楽器と打楽器によって奏される。
最後は高らかな勝利を歌うような、
輝かしく堂々としたフィナーレとなって終わる。
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アラム・ハチャトゥリアンの交響曲第2番イ短調「鐘」を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2008-09-27 10:26:00 | 古典~現代音楽ロシア以外の旧ソ連編
昨日は二俣川の公文書館から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1903年生まれのハチャトゥリアンの交響曲。
グルジアのトビリシに生まれたアルメニア人の彼は、
1929年26歳でモスクワ音楽院に入学し、ミャスコフスキーなどに師事した。
交響曲第2番イ短調「鐘」は1943年に作曲された。
1943年の初演後に改作され、改作版は1944年にガウク指揮のもと、
ソビエト国立交響楽団により初演されたようである。

第1楽章アンダンテ・マエストーソは、ソナタ形式で書かれ、
冒頭の悲劇的な暗さを持った序奏が鐘の音とともに奏される。
そのあと静まってから奏される第一主題は「戦いの主題」といわれ、
いかにもアルメニア風の雰囲気を持った旋律である。
そして小太鼓など加わり、激しい行進のリズムが登場するが、
そのあと静まり第二主題がファゴットのソロで登場する。
そして展開部に入り、闘争的な音楽になっていくところは、
いかにも社会主義リアリズムの音楽で、
ショスタコーヴッチの交響曲第7番とも共通したところがある。
スターリングラードの戦いで、侵攻するドイツ軍に対し、
反撃に転じた時期に作曲された作品であるから無理もないだろう。
それにしても第一主題は甘美な旋律で印象的で、
平和を祈る民衆の声を代表しているようでもある。
音楽はそれらの主題をもとにやがて緊張感を増し、
クライマックスを迎えたあとは、静かに消え入るように終わる。
第2楽章アレグロ・リソルートは、スケルツォ楽章で、
ピアノ・ソロも加わり、民族舞踊的な軽快な感じの曲である。
リズムや中央アジア的な雰囲気の旋律はハチャトゥリアンらしい。
最後の盛り上がりのところで打楽器が活躍するところなどいい。

第3楽章アンダンテ・ソステヌートは、葬送行進曲風の音楽で、
深い悲しみをもち、戦死した人々への哀歌ともいえる。
東洋的な雰囲気を持った主題は、アルメニア民謡で、
「義勇兵の同志」という曲から採られているらしい。
この主題が様々に変化される中で、聖歌「怒りの日」が登場する。
「怒りの日」は、ベルリオーズが幻想交響曲の終楽章で使用している。
その主題を思い出せば、わかると思うが、6分前後から静かに奏され、
勢いを増し、やがて主題とからまっていくが、ここでは、
円熟したハチャトゥリアンの作曲技法を見ることができる。
コーダのところで主題の断片が再現され、リズム形だけが残り、
最後静かに終わるところもなかなかである。
第4楽章アンダンテ・モッソ~アレグロ・ソステヌート、マエストーソは、
序奏と三部形式からなるフィナーレ楽章である。
最初の管楽器が奏する部分は、ナチス・ドイツ軍と対峙する
ソ連軍の勝利へと向かう勇敢な姿を表現しているようでもある。
中間部に入って弦楽器を中心とした無窮動の音楽になる。
そして金管楽器が高らかに第一楽章の第一主題を奏し、
一時牧歌的な音楽が奏されたあと、鐘の音が入り、
静かに最初の主題が奏されてから再び鐘の音が入り、
堂々とした輝かしいフィナーレを迎え、全曲を終える。
コメント (2)
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アントン・ルービンシュタインの交響曲第2番ハ長調作品42「大洋」を聴きながら二俣川から藤沢まで歩く

2008-09-26 05:46:15 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は二俣川から藤沢駅まで歩きました。
家を出たのは3時50分頃で、緑園都市まで歩き、
その後弥生台駅を通過し、かまくらみちに入り、
立場の交差点まで歩き、その交差点を5時10分頃通過し、
かまくらみちを深谷方面に向かい、深谷の交差点を左折し、
原宿の交差点を6時頃に右折し、1号線を藤沢方面に向かう。
そのあと県道30号線に入り、467号線に交差する藤沢橋を左折し、
藤沢駅方面に向かい、JRの駅に着いたのが18時50分前後だった。
したがって、ほぼ3時間要したということになる。

途中聴いたのは1829年生まれのルビンシュテインの作品。
ポドリスク地方に生まれた彼は、母からピアノのレッスンを受け、
アレクサンドレ・ヴォロイングにピアノを学び、9歳で公演を行う。
パリではリストやショパンなどに会っているようだ。
ロシア音楽協会を1859年に設立するなどし、ロシアの音楽界に貢献している。
交響曲第2番ハ長調作品42「大洋」は1880年に作曲された作品である。
とはいえ、最初は4楽章制の作品として1851年に完成していたものを
1863年に「大洋」というタイトルを付け、6楽章の交響曲に改め、
交響曲第5番を完成させた1880年に最終版として7楽章にしたものである。
7つの大洋を題材とし、70分を超える作品となっている。
全般的にはロシア的というよりはメンデルスゾーン風で、
ドイツ・ロマン派の流れを受けているようには思える。

第1楽章モデラート・アッサイは、ロマン派的な旋律である。
あたかもメンデルスゾーンの曲を聴いているような感じであるが、
弦楽器や木管楽器の扱いはメンデルスゾーン風でなかなかであり、
優れたオーケストレーションの才能をみることができる。
一方で第二主題の感傷的なフレーズは、ブラームスを感じさせる。
最後の終わり方は輝かしい感じでいい。
第2楽章レント・アッサイは、メランコリックな感じの旋律で始まる。
メンデルスゾーン風以上にワグナー的な部分もあり、
ちょうど嵐が近づいてくる感じから、
大荒れの天候になるような激しい音楽になっていく。
最後はその嵐が徐々に静まっていくような音楽である。
第3楽章アンダンテは、弦楽器中心に明るい音楽が奏される。
晴れ晴れとし、のどかな感じで木管楽器が奏する旋律は、
第2楽章とは対照的に平和的な感じである。
とはいえ、第2楽章の嵐の主題が再現され、
一瞬不安な感じにさせるところがなかなかである。
華やかな音楽の中にも少しロシア的な部分を感じさせる。
第4楽章アレグロは、軽快で元気な音楽で華やかさがある。
弦楽器のピッチカートの部分はロシア的なところを感じさせ、
しかしメンデルスゾーンらしいところは彼らしい。
第5楽章アンダンテは、暗い感じで始まるが、
ゆるやかな波のうねりを感じさせる曲だ。
その後歌劇の間奏曲のようにおだやかで、
夢みるような感じの音楽が流れ、
そのあと木管楽器を中心に哀愁帯びた旋律が奏される。
第6楽章スケルツォは、活気あるスケルツォ楽章で、
堂々としたところや明るく牧歌的なところがいい。
第7楽章アンダンテは、波打つような音楽で始まる。
その後堂々とした主題と優しくロマンティックな主題をもとに展開し、
金管楽器が高らかに歌い上げる旋律が奏され、
最後輝かしいフィナーレを迎えて終わる。
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