Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ピョートル・チャイコフスキーの無言歌イ短調作品40の6を聴く

2016-03-29 07:12:18 | ピョートル・チャイコフスキーの作品
今回取り上げるのは1840年生まれのチャイコフスキーが、
1876年から78年にかけて作曲した中級程度の十二の小品から
第六曲にあたる無言歌イ短調作品40の6である。
聴いたCDはイロナ・プルニーのピアノ演奏による。
もの悲しい感じの叙情的な旋律が奏でられて始まる。
中間が少し明るめになるが、再び冒頭の旋律が繰り返されて終わる。
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ピョートル・チャイコフスキーの組曲第1番ニ短調作品43を聴く

2016-02-26 06:03:59 | ピョートル・チャイコフスキーの作品
今回取り上げるのは1840年生まれのチャイコフスキーが、
1879年に作曲した組曲第1番ニ短調作品43である。
聴いたCDはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ソヴィエト国立交響楽団の演奏による。
第一曲序奏とフーガ(アンダンテ・ソステヌート)は、
木管楽器の奏でる主題に弦楽器が絡みながら始まる。
その主題は弦楽器で繰り返され、そのあとその主題をもとに、
フーガ的な展開がされていき、木管楽器・金管楽器が絡んでいく。
そのフーガ風の展開がバロック風の趣きを持ちながら始まり、
しかしそうではなくロマン派的な部分を見せていくところが面白い。
第二曲ディヴェルティメント(アレグロ・モデラート)は、
クラリネットの奏でる舞踏的な旋律に始まり、
弦楽器が奏でる激しく情熱的な旋律に続き、
木管楽器群の奏でる牧歌的な旋律と、それに絡む弦楽器の旋律へと続く。
ホルンなども加わったあと、木管楽器が旋律を奏でていく。
再び冒頭からの旋律が繰り返され、最後は軽快に終わる。
第三曲間奏曲(アンダンティーノ・センプリーチェ)は、
弦楽器中心に民謡風の叙情的な旋律が奏でられていく。
その主題とロマンティックな旋律が奏でられ、
この二つの対照的な主題をもとに曲は展開されていく。
情熱的な盛り上がり方はチャイコフスキーらしい。
冒頭の叙情的な旋律が再び繰り返されて最後は終わる。
第四曲小行進曲(モデラート・コン・モート)は、
木管楽器中心に展開される可愛らしい行進曲である。
第五曲スケルツォ(アレグロ・コン・モート)は、
弦楽器の奏でる躍動的で舞踏風の旋律で始まる。
木管楽器も絡みながら進行した後、中間部を経て、
冒頭の部分が繰り返されて、金管楽器も加わり最後爽やかに終わる。
第六曲ガヴォット(アレグロ)は、弦楽器と木管楽器で生き生きと始まる。
舞踏風の旋律が奏でられて、可愛らしい感じに展開されていく。
ピチカートも効果的に使われ、金管楽器や打楽器も加わり、
最後は盛り上がりをみせて、華々しい感じで終わる。
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ピョートル・チャイコフスキーの交響的バラード「地方長官」作品78を聴く

2012-04-27 06:19:25 | ピョートル・チャイコフスキーの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1840年生まれのチャイコフスキーの作品。
交響的バラード「地方長官」作品78は、
1890年から1891年にかけて作曲された。
ポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィチの詩を、
プーシキンがロシア語に翻訳した詩に基づく作品のようだ。
ストーリーは地方長官が家に帰ってくると、
妻に昔の恋人が迫っているのを目撃した。
彼は下男にその恋人であった男を殺すように命令したが、
下男が放った銃弾は地方長官の頭の額に跳ね返ってくるというものだ。
聴いたCDはクラウディオ・アバド指揮、
シカゴ交響楽団の演奏によるもの。

冒頭はアレグロ・ヴィヴァーチェの暗いトーンの音楽で始まり、
弦楽器がせかすようなオスティナート風の旋律を繰り返していく。
これは、家に帰ってくる地方長官の足音と不安な気持ちを表すような音楽である。
それに金管楽器が絡んでいき、それが繰り返されて盛り上がっていく。
いったんその部分が終わり、静まってモデラートの部分に入り、
木管楽器やハープが入り、のどかな牧歌的な感じの部分になり、
叙情的な旋律が弦楽器によって奏されるが、
このあたりは妻とかつての彼女の恋人が会っているシーンなのだろう。
対比して現れる木管楽器とハープで奏される民謡的な旋律も美しい。
そして再び冒頭のオスティナートの部分が静かに繰り返され、
アレグロ・ヴィヴァシッシモの部分に入り、木管楽器が絡み、
突如として金管楽器が鳴り響き、劇的なクライマックスが訪れる。
交響曲第6番の第一楽章の終わりに見られるような、
息詰まる音楽となり、悲劇的な長官の最後を示すかのように静かに終わる。
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チャイコフスキーの交響曲第3番ニ長調「ポーランド」作品29を聴きながら希望が丘から西谷まで歩く

2010-05-03 07:53:05 | ピョートル・チャイコフスキーの作品
昨日は希望が丘から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは1840年生まれのチャイコフスキーの作品。
彼の略歴についてはあまりにも有名な作曲家のため省略する。
聴いたCDは、レナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏によるものを聴いた。
高校時代にLPで全集を買ってよく聴いた盤なので懐かしい。
交響曲第3番ニ長調「ポーランド」作品29は、1875年作曲された。
第一楽章は序奏とアレグロ・モデラート・アッサイ-
アレグロ・ブリアンテからなっている。
序奏は弦楽器により重々しく始まる葬送行進曲で、
この旋律が管楽器に受け渡され、短調から長調に転じ、
主部のソナタ形式に入り、堂々とした第一主題が全合奏で示される。
オーボエ・ソロから始まる第二主題はやや哀愁漂う旋律である。
展開部は魅力あるこの二つの主題をもとに展開され、再現部に入る。
最後のコーダも金管楽器が活躍し、華々しく盛り上がって堂々と終わる。

第二楽章アラ・テデスカ・アレグロ・モデラート・エ・センブリチェは、
複合三部形式による楽章で、ワルツ風の主題が木管楽器中心に扱われる。
その後のロマンティックで甘い曲調は、ブラームスをも思わせるところがある。
トリオの部分は軽快でややせわしい感じの曲調である。
冒頭のワルツ風の主題が再び現れ、最後は木管楽器が旋律を受け渡し、
クラリネット、ファゴットに受け継がれ、静かに終わる。
第三楽章アンダンテ・エネルジコは、牧歌的だが少し哀愁ある第一主題と、
それとは対照的で穏やかで明るく時に情熱的な第二主題が奏される。
二つの主題をもとに曲は進行し、第二主題を中心に盛り上がりをみせる。
弦楽器による幻想的な合奏のあと、ファゴット・ホルンが第一主題を奏して終わる。

第四楽章スケルツォ:アレグロ・ヴィーヴォは、三部形式による楽章。
主部は軽快で舞踏風の旋律が奏され、トロンボーンが堂々と歌う旋律を奏でる。
トリオは行進曲風の旋律が様々な楽器により受け継がれ、扱われていく。
弦楽器のみによる合奏のあと、再び冒頭の軽快で舞踏風の旋律が奏され、
トロンボーンが堂々と歌う旋律も現れ、トリオの部分によるコーダで終わる。
第五楽章フィナーレ:アレグロ・コン・フォーコは、ロンド形式に基づく。
ポロネーズ風の力強く堂々とした主題が最初に奏される。
この主題が繰り返されたあと、この主題は対位法風に展開し、
次に讃歌風で堂々とした旋律が木管楽器に現れる。
最初の主題が奏されたあと、哀愁漂う舞踏的な旋律が現れる。
そして再び最初の主題が現れ、再び対位法風の展開がしばらく続く。
このあたりの主題のフーガ的な展開の部分の技法はなかなかいい。
プレストによる壮大なコーダは、全楽器によるトッティで、
最後華やかな盛り上がりを見せ、堂々とした感じで終わる。
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ピョートル・チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23を聴きながら、星川から横浜まで歩く

2009-03-17 06:21:59 | ピョートル・チャイコフスキーの作品
昨日は、星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは1840年生まれのチャイコフスキーの作品。
チャイコフスキーは有名な作曲家なので略歴は省略する。
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23は、1874年に作曲された。
1875年にビューローの指揮で、ボストンにて初演され大成功をおさめた。
今回のCDはアンドレイ・カヴリーロフのピアノ、ムーティの指揮、
フィルハーモニア管弦楽団の演奏によるものである。
第一楽章アレグロ・ノン・トロッポ・エ・モルト・マエストーソ-
アレグロ・コン・スピリートは、自由なソナタ形式で書かれている。
とても長大な楽章であり、ホルンの吹奏により始まる序奏は、
壮大で華やかであり、それにピアノが加わり、
独奏ピアノの独壇場となり、パワフルな演奏を聴かせてくれる。
主部ではウクライナの民謡などを使った主題をもとに提示される。
それぞれの主題は魅力的であり、叙情的であり、情熱的である。
展開部においても、独奏ピアノの活躍が際立っている。
カデンツァもピアノの魅力をたっぷり味わえるものである。
ロシア的な魅力を十分に持った楽章は、最後堂々と華やかに終わる。

第二楽章アンダンティーノ・センプリーチェは、
夜の幻想的な世界を描いたような美しい楽章で、
独奏ピアノ中心に展開する音楽は、室内楽的な部分も持っている。
三部形式で書かれており、中間部の速い部分は対照的である。
ピアノの魅力を十分に伝えるロマンティックな楽章である。
第三楽章アレグロ・コン・フォコは、ロンド形式で書かれている。
ウクライナ民謡をもとにした軽快で荒々しい音楽で始まる。
もう一つの主題もロシア的でメロディックで美しいが、
対照的なこれら主題が交互に現れ、
独奏ピアノもそれに合わせて表情を変えていく。
最後は壮大なクライマックスへと向かっていき、
情熱的に盛り上がり、軽快にそして華麗に終わる。
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