Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

カール・ニールセンのヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス作品2を聴く

2017-08-21 06:06:58 | カール・ニールセンの作品
昨日は千葉県の養老渓谷にある粟又の滝を見に行きました。
大学の時に車で行こうとしてどこにあるのか分からず、
途中で引き返した思い出があるのですが、
今回はナビを使ったこともあり迷うことなく、
無事にたどりつくことができました。
イメージしていたよりもよかったので、満足しました。
今回とりあげるのは1865年生まれのニールセンが、
1889年に作曲された幻想的小品の1つ、
ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス作品2である。
今回聴いたCDは、ダグラス・ボストック指揮、
マルコム・スチュワートのヴァイオリン、
ロイヤル・リヴァプールフィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
原曲はピアノとヴァイオリンによる作品であるが、
ここでヴァイオリンにより編曲されたものとなっている。
短い前奏に続き、ヴァイオリンが悲しげな旋律を奏でて始まる。
感傷的なヴァイオリンの甘美な旋律と、
北欧の雰囲気を感じさせる伴奏部分が絡み合う小品である。
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カール・ニールセンのフルート協奏曲作品57(FS119)を聴く

2013-09-26 06:22:40 | カール・ニールセンの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1865年生まれのデンマークの作曲家ニールセンが、
1926年に作曲し、1927年に改訂されたフルート協奏曲作品57(FS119)である。
今回聴いたCDはルーネ・モストのフルート、
ダグラス・ボストック指揮、チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・モデラートは、
弦楽器が奏でる主題を独奏フルートが受け継いで始まる。
速い動きで奏でていく軽快な第一主題と、
ゆったりとした北欧らしさを感じさせる第二主題は対照的である。
展開部でティンパニとトロンボーンと、独奏フルートが絡み、
独奏フルートのカデンツァと管弦楽全体で演奏する部分が繰り返され、
やがて他の木管楽器が絡みあい、第二主題が現れて、
最後はフルート中心におだやかな感じで終わる。
第二楽章アレグロ・ウン・ポコ-アダージョ・マ・ノン・トロッポ-アレグレットは、
弦楽器の奏でるリズムに乗って、独奏フルートが入り、
ファゴットも絡み、独奏フルート中心に曲は進行していく。
管弦楽は控えめにその独奏フルートと絡みながら、
しかしリズミックに、面白い動きをみせている。
そのあとやや速いテンポの行進曲風の部分が現れ、
トロンボーンやティンパニが絡んでいく。
最後は独奏フルートと管弦楽であっさりした感じで終わる。
このCDでは初稿の第二楽章も入っており、
こちらは後半部分が違い、比較すると興味深い。
終わり方はこちらの方が、自然な感じはするが、
一方で何か違和感のある部分もあるので、
作曲家自身がこの最後の部分が気に入らなかったのだろうなあ。
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カール・ニールセンのイエンス・ペーター・ヤコブセンの5つの詩による音楽集作品4(FS12)を聴く

2013-09-19 07:46:50 | カール・ニールセンの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのはニールセンが1891年に作曲した歌曲で、
イエンス・ペーター・ヤコブセンの5つの詩による音楽集作品4(FS12)である。
イエンス・ペーター・ヤコブセンは、デンマークの植物学者で、
16歳でコペンハーゲン大学に入学し、植物学を学ぶ一方、
ドイツのゲーテやシラーなどドイツ人の作品などを読み、
イプセンの『ペール・ギュント』に感動し、詩や小説を書いた人物である。
今回聴いたCDはウルリク・コルドのバス、
ヨハネス・ミッケルセンのピアノ伴奏によるもの。
第一曲「日没」は、明るいピアノの音の響きと、
バリトンが情熱的に歌い、ドイツ歌曲風である。
第二曲「後宮の庭で」は、軽快なピアノの伴奏と流れるような歌が印象的で、
イスラーム世界のスルタンの宮殿の情景が歌われる。
第三曲「アサリ(Asali)へ」は、ピアノの伴奏とともに、
バリトンが力強く歌っていく作品である。
第四曲「イルメリンのバラ」は、シューベルト風の物語風の曲で、
各節の終わりに「イルメリンのバラ、イルメリンの太陽、
すべての中で最も美しいイルメリンよ」という言葉が繰り返される。
第五曲「昼がすべての悲しみを集めた」は、
苦悩を歌った作品であることが伝わってくる。
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サラステ指揮のカール・ニールセンの交響曲第5番作品50を聴きながら、二俣川から三ツ境まで歩く

2013-09-18 06:38:45 | カール・ニールセンの作品
昨日は二俣川から三ツ境まで往復して歩きました。
いつもの酒屋で夜明け前のひやおろしを買う。
途中聴いたのはニールセンが1921年から、
1922年にかけて作曲した交響曲第5番作品50である。
今回聴いたCDはユッカ=ペッカ・サラステ指揮、
フィンランド放送交響楽団の演奏によるもの。
以前はシュミット盤でこの作品を紹介したが、
ニールセンのすべての交響曲の紹介のしめくくりをこのサラステ盤としたい。
第一楽章は二つの部分からなり、第一部テンポ・ジュストでは、
冒頭から弦楽器がトレモロで、幻想的な感じを醸し出し、
ファゴットそしてホルンやフルートなど管楽器が絡みながら、
北欧ののどかな自然の情景を思わせる旋律を奏していく。
このあたりはサラステ盤の演奏は比較的速い感じがするが、
それが自然な感じに思えるところがいい。
音楽は徐々に緊張感を増すようになっていき、
小太鼓が行進曲風なリズムを叩き、ティンパニの強烈な音が入り、
弦楽器に木管楽器が絡みながら、一層の緊張感を強めていく。
金管楽器や小太鼓は重々しく悲劇的なものを感じさせ、
ヴァイオリンが繰り返す高い音型は悲痛な心を感じさせもする。
それらが静まるとやがて第二部アダージョの部分に入り、
オーボエに導かれ弦楽器が優しい感じの主題を奏でていく。
それまでの悲痛な雰囲気を慰めるかのような旋律である。
ホルンなど金管楽器も入り、壮大さを加えていく。
弦楽器の奏でる旋律に木管楽器が時々絡んでいき、
徐々に現実に戻されるかのような荒々しさが小太鼓によってもたらされ、
金管楽器と打楽器により激しい戦闘の様子が描写されていく。
第二部の旋律はしかしそれを振り払うかのように、
徐々に優勢になっていき、支配的になっていく。
クラリネットが歌うように旋律を繰り返し奏でて、最後静かに終わる。

第二楽章は4つの部分から成り、第一部アレグロは、
力強く堂々とした旋律が金管楽器と弦楽器により奏でられ、
打楽器が荒々しくリズムを叩き、旋律は繰り返され、盛り上がっていく。
弦楽器中心に速い動きをみせ、木管楽器が絡んでいく。
やがて金管楽器も加わり盛り上がりをみせ、
同じ音型を弦楽器が繰り返し、静まったあと第二部プレストに入る。
スケルツォ風の部分にあたるここでは、
弦楽器による悪魔の舞踏を思わせる旋律が繰り返し、フーガ風に展開され、
金管楽器や打楽器も加え、徐々に荒々しくなっていく。
クライマックスを迎えたあとフルートが奏でる旋律が入り、
第三部アンダンテ・ウン・ポーコ・トランクィロに部分に入る。
ここでは第一部の主題から派生した旋律が奏でられていく。
その旋律の優しさは平和を求めるかのようでもある。
フガート風に展開されながら、フルートも引き継いでいく。
第四部アレグロに入り、力強い主題が奏でられる。
この旋律を中心に徐々に激しく、荒々しくなり、
高らかに金管楽器が旋律を奏でて、
最後ティンパニの音とともに力強く終わる。
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オーレ・シュミット指揮のカール・ニールセンの交響曲第3番ニ短調「ひろがりの交響曲」作品27を聴く

2013-09-17 08:06:59 | カール・ニールセンの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりげるのはニールセンが1910年から1911年にかけて作曲した、
交響曲第3番ニ短調「ひろがりの交響曲」作品27(FS60)である。
今回聴いたCDはジル・ゴメスのソプラノ、
ブライアン・ライナー・クックのバリトン、
オーレ・シュミット指揮、ロンドン交響楽団の演奏によるもの。
オーレ・シュミット盤は高校生の頃か、大学生の頃に、
レコード店でニールセンの交響曲全集が売っているのをみかけ、
買いたいと思ったものの、あまりにも高いので買えなかったが、
CDの時代になってようやく買いやすい値段になった。
第一楽章アレグロ・エスパンシヴォは、冒頭のユニゾンによる音型は、
1音から2音さらに細かく広がりをみせ、そのあと第一主題が弦楽器により奏でられる。
この勇ましい主題とは対照的に、木管楽器により示される第二主題は牧歌的である。
展開部はこれら主題が変形されてワルツ風に奏でられ、壮大な感じに展開され、
弦楽器が第一主題の断片をピチカートで奏で、
その上を第二主題が奏でられるなどの展開をみせ、
それぞれの主題が再現されたあと、金管楽器と打楽器で盛り上がりをみせ、
フーガ風の展開もみせながら、最後盛り上ったところで終わる。

第二楽章アンダンテ・パストラーレは、ホルンの音に導かれ、
弦楽器がおだやかな旋律をユニゾンで奏でて始まる。
そしてティンパニが響き、フルートやオーボエなど木管楽器が旋律を奏でたあと、
再び弦楽器がユニゾンで旋律を奏でたあと、ハーモニーを付けていき、
管楽器の部分と弦楽器のみの合奏を繰り返したあと、
管弦楽全体の合奏の上でバリトンのヴォカリーズが入り、
やがてソプラノのヴォカリーズも入り、雄大な自然を感じさせる音楽になる。
バリトンとソプラノのヴォカリーズが絡み合ったあと、
管弦楽の部分が続いたあと、再びバリトンとソプラノのヴォカリーズが絡み、
最後は管楽器の響く中、おだやかに終わる。
第三楽章アレグレット・ウン・ポコは、ホルンの響きで始まり、
そのあと木管楽器が民謡風で軽快な旋律を奏でていく。
牧歌的で平和な感じを思わせる音楽で、舞踏風の旋律が繰り返されていく。
弦楽器によるフーガ風の展開や木管楽器の中での旋律の掛け合い、
そして金管楽器と打楽器による盛り上る部分などを経て、
冒頭の民謡風の旋律が再び奏でられて繰り返されたあと、
最後はティンパニが響く中、おだやかに終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ)は、弦楽器による堂々とした主題で始まる。
フーガ風の展開もみせたあと、木管楽器がもう一つの主題を奏でていく。
主題をさまざまな形で展開していくが、そこに出てくるフレージングや、
フーガ風の展開はまさにニールセンの個性が現されたものである。
北欧の自然を感じさせる魅力にもあふれており、
冒頭の堂々とした主題が弦楽器により再び繰り返され、
金管楽器も加わって、最後はティンパニが響く中で力強く終わる。
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