Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヴィトルド・ルトスワフスキの葬送音楽を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2011-06-30 04:11:59 | 古典~現代音楽ポーランド編
昨日も暑い一日でしたが、三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1913年生まれのルトスワフスキの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
葬送音楽は、1954年から1958年の間に作曲された。
弦楽のみによる作品で、12音技法に基づいて作られている。
今回聴いたCDは、ヴィトルド・ルトスワフスキ指揮、
ポーランド国立放送交響楽団の演奏による。
低弦からゆったりと音型を繰り返しながら始まる音楽は、
やがてヴァイオリンなども含め、フーガ風に絡みながら、
主題となる音型を繰り返しながら徐々に厚さを増してゆき、
ドラマティックに展開され、盛り上がったところで静まり、
再び低弦から始まり、ピチカートが繰り返され、神秘的な感じから、
やがて動きのある激しい音楽となっていく。
それが終わると主題となる音型が繰り返され、
やがてそれが静まると独奏チェロと、
他の弦楽器との対話のような音楽が展開され、
最後独奏チェロだけが残り、静かに終わる。
なかなかインパクトのあるいい作品だ。
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フレデリック・ショパンの3つのマズルカ作品59を聴く

2011-06-29 05:13:08 | 古典~現代音楽ポーランド編
昨日は暑い一日で、ウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1810年生まれのショパンの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
3つのマズルカ作品59は、1845年に作曲された。
今回聴いたCDは、マルタ・アルゲリッチのピアノ演奏による。
第1番(第36番)イ短調モデラートは、哀愁ただよう旋律の主調から
ホ長調、主調からイ長調、ホ短調、嬰ト短調、変ホ長調への
大胆に転調していくところが特徴の作品のようだ。
さまざまな表情をみせておだやかに終わる。
第2番(第37番)変イ長調アレグレットは、
明るく舞踏的な旋律が奏されていき、
細かい表情の変化がある短い曲である。
第3番(第38番)嬰ヘ短調ヴィヴァーチェは、
哀愁漂う舞踏風の旋律が軽快に奏でられていく。
感情の変化が転調によってつけらる中、あっという間に終わる。
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ヨセフ・スク(ヨゼフ・スーク)の交響詩「プラハ」作品26を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2011-06-28 08:13:33 | 古典~現代音楽チェコ編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1874年生まれのスク(ヨゼフ・スーク)の作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
交響詩「プラハ」作品26は、1904年に作曲された。
彼は人生の多くを過ごした愛する都市プラハに対する作品を
作曲しようとしていたが、その途中師ドヴォルザークの死の一報を
公演先のマドリッドで受け取ったようであるが、
失意の中、師ドヴォルザークの思いをこめた交響曲を作曲する前に、
未完成であった交響詩「プラハ」を完成させたようである。
チェコの詩人スヴァトプルク・チェフが書いた
1424年のプラハ包囲についての詩に霊感を受けて作曲したようだ。
今回聴いたCDは、リボル・ペシェク指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

最初はハープが鈍く響き、トランペットがフス派の賛歌
「なんじらは神の戦士」の旋律を奏でていく。
弦楽器がおだやかに奏したあと、金管楽器で再び賛歌の旋律を奏で、
それを木管楽器や弦楽器が受け継いでいく。
やがて盛り上がり、オーケストラ全体でその賛歌の旋律を奏でる。
別な旋律も奏でられ、この賛歌の旋律がそれに絡んでいく。
この賛歌の旋律とは対照的なロマンティックな旋律は魅力的である。
ロマン派的な旋律と、最初の賛歌の旋律が絡み合いながら、
壮大な音楽が展開されていき、重厚になっていく賛歌の旋律は、
スメタナの「わが祖国」の「タボール」を想起させもする。
これら現れた主題は展開されていき、その技法もなかなかである。
中間部の独奏ヴァイオリンの美しい旋律も聴きどころであるが、
やがて音楽は賛歌の旋律を中心に緊張感のある音楽となり、
フス戦争を思わせるような戦闘的な音楽になっていく。
それが終わると賛歌の旋律がコラールのように金管楽器により奏され、
木管楽器によって奏されるもう一つの旋律と絡んでいく。
もう一つの旋律が弦楽器により受け継がれ、
その旋律を中心にしばらくはロマンティックに展開されていく。
そしてテンポを速めていき、賛歌の旋律が金管楽器に示され、
最後は金管楽器が賛歌の旋律を奏でて華やかに盛り上げ、
オーケストラ全体で歌い上げ、鐘の音が響き、
ティンパニの叩く音の中、堂々とした感じで終わる。
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ヴァーツラフ・ピフルの交響曲ハ長調「カリオペ」を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2011-06-27 05:03:25 | 古典~現代音楽チェコ編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰まで歩きました。
途中聴いたのは、1741年ボヘミア生まれのピフルの作品。
ドイツ名はヴェンツェル・ビヒルと呼ばれる。
イエズス会の神学校で学びながら、聖歌隊員を務め、
プラハで学ぶかたわらヴァイオリニストとしても活動し、
作曲家のディッタースドルフに才能を認められ、
オラデアで楽団のヴァイオリニストとして活動し、
1770年頃にはウィーン宮廷歌劇場管弦楽団の首席ヴァイオリニストとなった。
その後イタリアに滞在した時期もあったが、
最後はウィーンに戻り活動したようだ。
交響曲ハ長調「カリオペ」(Zakin11)は、
1768年から1769年頃に作曲されたようである。
今回聴いたCDは、ケヴィン・マロン指揮、
トロント室内管弦楽団の演奏による。

第一楽章グラーヴェ・エ・マエストーソは、
ティンパニと金管楽器による序奏で力強く華やかに始まり、
その序奏のあとに、主部に入りヴァイオリンが力強く第一主題を奏で、
木管楽器による優しい感じの第二主題が奏でられる。
この二つの主題は短い展開ぶを経て、再現されて最後力強く終わる。
第二楽章アンダンテ(センプレ・ピアノ、引き続き弱く)は、
弦楽器中心におだやかで優雅な二つの旋律が奏される。
時折トラヴェルソが入り、かわいらしい曲である。
第三楽章メヌエットは、打楽器とホルンが入り、
舞踏風の旋律が明るく華麗な感じで奏されていく。
中間部のトリオは短調となり、やや悲しげな感じである。
再び冒頭の主題が繰り返され、最後は力強く堂々と終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ・アッサイ)は、
軽快な主題が弦楽器によって示され、
木管楽器と金管楽器が加わり、華やかさを加える。
主題は繰り返され、短い展開部を経て、再現部に入り、
金管楽器と打楽器中心に華やかにそして堂々とした感じで終わる。
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アレクサンデル・タンスマンの管弦楽のための4つの交響的断章を聴く

2011-06-26 20:32:07 | 古典~現代音楽ポーランド編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1897年生まれのタンスマンの作品。
以前にもブログでとりあげたことのあるポーランドの作曲家である。
管弦楽のための4つの交響的断章は、1968年に作曲された。
今回聴いたCDは、メイア・ミンスキー指揮、
スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章(ノットゥルノ、夜想曲)は、神秘的な感じで始まる。
ゆれるような音型が弦楽器により繰り返され、それにヴィヴラフォンや
木管楽器などが絡み、弦楽器の耽美的な旋律が奏でられていく。
後期ロマン派的で、夜の神秘的な夢の世界が表現されたような音楽である。
木管楽器が鳥のさえずりを模倣し、おだやかな感じで終わる。
第二楽章(ペルペトゥウム・モビレ、常動曲)は、
速い音型が弦楽器と木管楽器により繰り返され、
金管楽器がそれに絡みながら幻想的な世界が作り出される。
最後はおだやかな感じで終わる。

インターリュード(間奏曲)は、弦楽器の長く伸ばす音に、
金管楽器が突然鳴り出したかと思うと、
フルートがフラッター音を加え、神秘的な音楽を作り出し、
最後は静かに終わる短い部分である。
第三楽章(エレジーア、悲しそうに)は、
冒頭から弦楽器により悲痛な旋律が奏でられる。
一定のリズムを刻む弦楽器の上で、オーボエが旋律を奏で、
それはホルンにも受け継がれ、再び木管楽器に受け継がれ、
弦楽器の高揚する音にやがて金管楽器が加わり、盛り上がり、
クライマックスを築き、徐々に力を失い静かになっていく。
弦楽器を中心にその後曲は進行し、静かに終わる。
第四楽章(オスティナート、常動曲)は、軽快な弦のリズムに乗り、
ピアノもそれを模倣し、繰り返される音型の上で、
金管楽器が絡んで荒々しさを加えていくところは、
ストラヴィンスキーの3楽章の交響曲の冒頭を想起させる。
打楽器も絡み、激しさも加わって、狂乱した音楽が展開される。
いったん、静まったかのようになるが、音型を繰り返す中、
再び盛り上がりをみせながら、クライマックスを築き、
そのあとは弦楽器とフルートにより神秘的な音楽が奏でられ、
第1楽章の冒頭の部分も再現され、静かに終わる。
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