Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

マルセル・ランドスキの交響曲第3番「デ・ゼスパス」を聴く

2020-05-24 19:08:08 | 古典~現代音楽フランス編
今回は1915年に生まれたフランスの作曲家ランドスキが、
1964年に作曲した交響曲第3番「デ・ゼスパス」をとりあげる。
ランドスキはマルグリット・ロンにピアノを師事し、
パリ音楽院に入学し、指揮法をピエール・モントゥーに、
作曲をオネゲルに学んだ。
今回聴いたCDはジョルジュ・プレ-トル指揮、
フランス国立管弦楽団の演奏による。
第1楽章グラーヴェは、ゆったりと重々しく始まる。
神秘的でもあり、その中に激しさもある。
曲のタイトルは「空間」という意味があり、
主題の広がりや展開を通して、音楽的な構築を目指し、
心中の空間的な広がりをはかったようである。
第2楽章アレグロ・デシーソは、
激しいリズミックな音楽が展開される。
それぞれの音がぶつかりあいながら、
緊迫感のある音楽が展開されていく。
最後は高揚したところで終わる。
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チャールズ・ヒューバート・パリーの交響曲第3番ハ長調「イギリス」を聴く

2020-05-17 18:34:09 | 古典~現代音楽イギリス編
今回は1848年に生まれたイギリスの作曲家パリーが、
1888年から89年の間に作曲した
交響曲第3番ハ長調「イギリス」をとりあげる。
この交響曲はハンス・リヒターに献呈された。
今回聴いたCDはマティアス・バーメルト指揮、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第1楽章アレグロ・エネルジーコは、
弦楽器で軽快で生き生きとした旋律を奏でて始まる。
明るく牧歌的である一方、力強さもみられなかなかいい。
最後も金管楽器や打楽器が加わり華やかな感じで終わる。
第2楽章アンダンテ・ソステヌートは、
木管楽器が旋律を奏でて始まる。
やや感傷的であるが、抒情的な味わいがある。
ここでは、フルートやオーボエなど木管楽器が活躍し、
ホルンなども時々加わり、のどかな感じで終わる。

第3楽章アレグロ・モルト・スケルツォは、
弦楽器による軽快で舞踏的な旋律で始まる。
短い中間部を経て、冒頭の旋律が繰り返され、
最後は金管楽器と打楽器が加わり力強く終わる。
第4楽章モデラートは、穏やかな旋律が、
弦楽器中心に奏されて始まる。
やがて力強く主題が奏でられて、
それをもとにした変奏が展開されていく。
ここはブラームスのハイドンの主題による変奏を
感じさせるような曲の趣である。
金管楽器が鳴り響き、最後は盛り上がったところで終わる。
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ルーズ・ランゴーの交響曲第3番「青春のさざめき」BVN96を聴く

2020-05-10 16:15:12 | 古典~現代音楽デンマーク編
今回は1893年に生まれたデンマークの作曲家ルーズ・ランゴーが、
1915年から1916年にかけて作曲した交響曲第3番「青春のさざめき」をとりあげる。
この交響曲は1925年から33年にかけて改訂された。
今回聴いたCDはトマス・ダウスゴー指揮、
デンマーク国立交響楽団および合唱団の演奏によるもので、
ソロ・ピアノはペル・サロが演奏している。
第1楽章ポコ・アニマート・フェスティヴォ-レント(カデンツァ)-
アニマート・フェスティヴォは、短い序奏のあと、
ピアノと弦楽器で旋律が奏でられ、ピアノ協奏曲のように始まる。
生き生きとして若々しく、ところどころで力強さを感じ、
北欧的な雰囲気も感じさせ、ロマンティックな部分もみられる。
終わりにピアノの独奏の部分がカデンツァのようにして置かれ、
最後は穏やかな感じの中、金管楽器が響いて終わる。

第2楽章グラーヴェ・マエストーソ-レント・ミステリオーソは、
ティンパニと金管楽器の力強いユニゾンで始まる。
やや悲しさを感じさせる旋律である。
そしてピアノの独奏も絡んでいき、次の楽章に続く。
第3楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポ-ピュ・レント-
ヴィヴァーチェは、ピアノと弦楽器によって始まり、
力強い旋律が奏でられていき、ピアノ協奏曲風に進んでいく。
金管楽器も加わり、ワグナー風の音楽になっていく。
そこで盛り上がりをみせたあとピアノ独奏の部分が入り、
そこに木管楽器が絡んでいき、やがて弦楽器も入り、
合唱も加わり壮大な感じになっていき、
最後はピアノと管弦楽で高揚したところで終わる。
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ローベルト・シューマンの交響曲ト短調「ツヴィッカウ」WoO.29を聴く

2020-05-06 15:22:40 | ローベルト・シューマンの作品
今回は1810年に生まれたドイツの作曲家シューマンが、
作曲し未完のままで終わったツヴィッカウ交響曲をとりあげる。
今回聴いたCDはフランク・ベールマン指揮、
ロベルト・シューマン・フィルハーモニーの演奏によるもので、
M.ヴェントのクリティカル・エディションによる初録音盤である。
第1楽章アダージョ-アレグロ・モルトは、
弦楽器の重々しいユニゾンの序奏で始まる。
そのあと悲しい感じの主題が現れ、色々な楽器に引き継がれる。
シューマンらしい旋律であり、若々しい部分もみられる。
展開部では後半激しくティンパニなどで盛り上がり、
再現部に入り、最後は力強く始まる。

第2楽章アンダンテ・クワジ・アレグレット-
スケルツォ風間奏曲(アレグロ・アッサイ)は、
軽快で流れるような旋律で始まり、
金管楽器が活躍し荒々しい部分もみせ、
スケルツォの要素も入ってくる。
最後は悲劇的な感じになり、
盛り上がったところで突然終わる。
未完成であることがここで分かるが、
最終的にどうしたかったのだろうと想像しても、
これ以上は無理な気もする。
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ウィリアム・ハーシェルの交響曲第13番ニ長調を聴く

2020-05-04 15:31:43 | 古典~現代音楽イギリス編
今回は1738年に生まれたイギリスの作曲家ハーシェルが、
1762年に作曲された交響曲第13番ニ長調をとりあげる。
今回聴いたCDはマティアス・バーメルト指揮、
ロンドン・モーツアルト・プレイヤーズの演奏による。
第1楽章アレグロ・アッサイは、
弦楽器による生き生きとした軽快な主題で始まる。
2本のフルートによる旋律は優しい感じを与える。
主題は短い展開部で変形され、
再現部を経て、最後力強く終わる。
第2楽章アンダンテ・ノン・モルトは、
弦楽器が奏でる優雅な旋律で始まる。
モーツアルトと同時代を感じさせる音楽である。
第3楽章アレグロ・アッサイは、
ホルンも加わって華やかな感じである。
弦楽器による軽快さと、フルートによる優雅さ、
荒々しいホルンの響きが重なりながら曲は進行し、
最後も華やかな感じの中、力強く終わる。
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