Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ボリス・ティシチェンコの弦楽四重奏曲第1番作品8を聴く

2016-03-30 22:04:49 | 古典~現代音楽ロシア編
今回取り上げるのは1939年生まれのティシチェンコが、
1957年に作曲した弦楽四重奏曲第1番作品8である。
レニングラード生まれの彼は、レニングラード音楽院で学び、
シュスタコーヴィチなどに師事した。
その後レニングラード音楽院で教授に就任している。
聴いたCDはタネーエフ四重奏団の演奏による。
第一楽章アンダンテ・メストは、
ゆったとしたテンポで奏でられる主題で始まる。
神秘的な感じを漂わせる楽章である。
第二楽章アレグロ・ジオコーソは、
軽快な旋律が奏でられて始まる。
滑稽さを感じさせるような楽章である。
第三楽章レントは、ゆったりとした旋律で始まる。
それぞれの楽器の旋律が絡み合い、
ドラマティックに盛り上がっていく。
その盛り上がりのあとは静かになって終わる。
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アレクセイ・リヴォフの「我が霊よ、何ぞ悶え」を聴く

2016-03-25 07:29:05 | 古典~現代音楽ロシア編
今回取り上げるのは1799年生まれの作曲家、
アレクセイ・リヴォフが作曲した「我が霊よ、何ぞ悶え」である。
リヴォフは、ヴァイオリンを幼い頃から学び、
軍人として活躍する一方、サンクトペテルブルクで弦楽四重奏団を結成し、
音楽活動を続け、宮廷礼拝堂の楽長にも就任した。
ロシア帝国の国家を作曲した人物としても知られている。
聴いたCDはイリナ・キレイェワ指揮、
ミュージカル・ヘリテイジ合唱団の演奏による。
美しいハーモニーの歌は、ドイツ風で重厚感がある。
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アレクサンドル・アルハンゲルスキーの「我らの為に憐みの門を開き」を聴く

2016-03-23 05:33:55 | 古典~現代音楽ロシア編
今回取り上げるのは1846年生まれの作曲家、
アレクサンドル・アルハンゲルスキーが作曲した、
「我らの為に憐みの門を開き」である。
アルハンゲルスキーは、農村の司祭の子として生まれ、
ペテルブルグに来てからは、混声による合唱団を編成し、
ロシア正教会の教会音楽の普及に努め、聖歌を作曲した。
聴いたCDはイリナ・キレイェワ指揮、
ミュージカル・ヘリテイジ合唱団の演奏による。
深い哀悼の気持ちが示され、美しいハーモニーである。
対位法的な技法も示しながら、格調高さを持っている。
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アレクサンドル・スクリャービンのピアノ・ソナタ第6番作品62を聴く

2016-03-22 05:58:04 | 古典~現代音楽ロシア編
今回取り上げるのは1872年生まれのスクリャービンが、
1911年に作曲したピアノ・ソナタ第6番作品62である。
聴いたCDはハーカン・アウストベーのピアノ演奏による。
単一楽章によるソナタで、神秘的な旋律と和音で始まる。
主題が展開されていく部分の作曲技巧が優れており、
確かに「悪魔的」とも言えるほどのところがある。
最後旋律が繰り返されながら高揚していく部分も印象的である。
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セルゲイ・リャプノフの交響曲第1番ロ短調作品12を聴く

2016-03-21 16:26:59 | 古典~現代音楽ロシア編
今回取り上げるのは1859年生まれのリャプノフが、
1887年に作曲を完成させた交響曲第1番ロ短調作品12である。
聴いたCDはドミトリ・ヤブロンスキー指揮、
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章アンダンティーノは、金管楽器が、
ファーファーレ風に奏でる民謡風の旋律で始まる。
それを弦楽器や木管楽器が繰り返していく経て、
この第一主題に続き牧歌的な第二主題が木管楽器に現れる。
展開部に入り、第一主題が各楽器により変形されて始まる。
二つの主題が変形されていくが、中心は第一主題である。
最後は金管楽器と打楽器で盛り上がって華々しく終わる。
第二楽章アンダンテ・ソスティヌートは、
クラリネットの奏でる主題に始まり、
ゆったりとした優しさにあふれる旋律が奏でられる。
中間部で木管楽器が活躍し、もう一つの旋律も甘美である。
情熱的な盛り上がりを見せたあと、穏やかになり、
最後は弦楽器中心に静かに終わる。

第三楽章スケルツォ(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
弦楽器による幻想的で流れるような旋律が奏でられ、
フルートなど木管楽器も絡み、可愛らしい感じでもある。
そして舞踏風に盛り上がりをみせたあと再び冒頭の旋律が繰り返される。
中間部のトリオは、やや暗く、叙情的な旋律が奏でられていく。
木管楽器やホルンも絡んで、やや感傷的な部分もある。
そして、冒頭の旋律が再び現れて繰り返されて終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ・モルト)は、
力強く勇ましい感じの第一主題が奏でられて始まる。
第二主題は木管楽器に現れる叙情的な旋律である。
これは民謡風で甘美な感じで、それら主題をもとに展開されたあと、
金管楽器が鳴り響いて、なかなかの盛り上がりをみせていく。
そしてそれぞれの主題が現れて、金管楽器が鳴り響く中、
弦楽器が主題を繰り返し、最後は力強く終わる。
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