Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アーロン・コープランドのピアノ協奏曲を聴く

2022-06-15 22:01:47 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今回は1900年生まれのコープランドが、
1926年に作曲したピアノ協奏曲を取り上げる。
聴いたCDは アーロン・コープランドのピアノ、
レナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏による。
第一楽章アンダンテ・ソステヌートは、
金管楽器が高らかに壮大な旋律を奏でて始まる。
1分過ぎにピアノが入り、叙情的な旋律を奏でていく。
木管楽器と弦楽器が絡み、ゆったりとした旋律を奏でる。
ピアノはジャズ風な旋律を奏でていき、
金管楽器も加わり徐々に盛り上がりをみせていく。
そして、ピアノだけの部分が続き、弦楽器が入り、
ジャズ風の旋律は繰り返され、
盛り上がったところでいったん静まり、
フルートなど木管楽器のみとなり、次の楽章に続く。
第二楽章モルト・モデラート(モルト・ルバート)は、
ピアノ独奏によるジャズ風のリズミックな旋律が奏でられ、
管弦楽がそれに徐々に絡んで盛り上がり、
静かな部分になるが、リズミックな旋律が支配的になり、
クラリネットはジャズ風の旋律を奏でていく。
ピアノがリズミックな旋律を奏で、管弦楽も絡んだあと、
再びピアノ独奏の部分が続き、やがて管弦楽も絡んでいく。
そして壮大な感じの音楽になったあと、
ピアノと管弦楽でリズミックな音楽を展開し、
最後盛り上がったところで突然終わる。
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アーロン・コープランドの管弦楽のためのステートメントを聴く

2022-06-14 20:20:27 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今回は1900年生まれのコープランドが、
1934年から1935年の間に作曲した
管弦楽のためのステートメントを取り上げる。
聴いたCDは アーロン・コープランド指揮、
ロンドン交響楽団の演奏による。
初演は最後の二曲だけを1936年1月9日、
ユージン・オーマンディの指揮、
ミネアポリス交響楽団によりラジオ放送で行われた。
全曲は1942年1月7日にドミトリ・ミトロプーロス指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックにより初演された。
第一曲「闘争的な」は、弦楽のみのユニゾンで始まり、
そのあと金管楽器や打楽器が加わり音の厚みが加わる。
荒々しい音楽になって、盛り上がって終わる。
第二曲「神秘的な」は、フルートと金管楽器群で始まる。
その編成で音楽が進行していき、
重厚な感じと軽やかな感じが混じりあっていく。
第三曲「独断的な」は、弦楽器と打楽器中心に、
リズミックな旋律が奏でられていく。
ホルンやトランペットの部分が絡み、
そのあとは力強く音楽が展開されて終わる。
第四曲「主観的な」は、弦楽器のみで演奏される。
ヴァイオリンやヴィオラ中心に旋律が奏でられ、
内省的な感じでもあり、最後は静かに終わる。
第五曲「主戦論の」は、軽快な旋律で始まり、
木管楽器や金管楽器が旋律を受け継いでいく。
親しみやすさのある旋律である。
第六曲「予言的な」は、金管楽器や打楽器が活躍し、
緊迫した感じの旋律が奏でられていく。
そのあと独奏トランペットにより、
コラール調の旋律が奏でられ、
ロマンティックで甘美な感じになり、
打楽器と金管楽器中心になり、最後静かに終わる。
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ハワード・ハンソンの交響曲第5番作品43「神聖な交響曲」を聴く

2022-06-12 16:46:11 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今回は1896年生まれのハワード・ハンソンが、
1954年に作曲した交響曲第5番作品43「神聖な交響曲」を取り上げる。
聴いたCDはジェラード・シュウォーツ指揮、
シアトル交響楽団の演奏による。
この作品は単一楽章による交響曲である。
1955年初演時に作曲者自身はこの作品が、
聖ヨハネの福音書の中のキリストの復活に
霊感を受けて作曲したことを語っているようだ。
作品は3つの部分に分けられるようだ。
最初のアダージョの部分は、混沌とした感じで始まり、
金管楽器がコラール風の旋律を奏で、
そのあと弦楽器によるゆったりとした旋律が続き、
金管楽器により荒々しい感じになり、
やがて弦楽器中心の穏やかな音楽になるが、
盛り上がる部分もあり、静かな部分と交互に現れる。
第2の部分はイングリッシュホルンによる旋律で始まる。
パストラーレの部分で、その旋律は弦楽器により繰り返される。
やがて木管楽器や金管楽器など他の楽器にも引き継がれていく。
金管楽器など中心に盛り上がりを見せる。
第3の部分はグレゴリオ聖歌の主題に基づく、
金管楽器によるコラールであり、クライマックスである。
その主題が高らかに奏でられて、最後は静かに終わる。
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ハワード・ハンソンの交響曲第3番作品34を聴く

2022-06-11 17:25:20 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今回は1896年生まれのハワード・ハンソンが、
1936年から1938年の間に作曲した交響曲第3番作品34を取り上げる。
聴いたCDはジェラード・シュウォーツ指揮、
シアトル交響楽団の演奏による。
1638年にスウェーデン人がデラウェア河口に入植地を設営し、
そこからアメリカへのスウェーデン人の入植と定住が始まるのだが、
この作品はその300年後の1938年にこのことを記念して作曲された。
第一楽章アンダンテ・ラメンタンド-アジタートは、
弦楽器中心にゆったりとそして重々しく始まる。
序奏の後、悲しい感じの旋律が力強く奏でられる。
最初の入植の開拓者の困難を示している感じでもある。
金管楽器も加わりやがて盛り上がりをみせていく。
そのあとは激しく荒々しい音楽になっていく。
それが収まると速い動きの旋律が弦楽器中心に奏でられ、
木管楽器など他の楽器にも引き継がれていく。
そして最後は金管楽器がコラール風の旋律を奏で、
ティンパニの音と共に最後静かに終わる。
第二楽章アンダンテ・トランクィッロは、
フルートの音で始まり、ホルンがゆったりとした旋律を奏でる。
回想するかのような音楽で叙情的な旋律である。
歌うような旋律はロマンティックでもある。
この旋律は何度も繰り返されていく。
後半に盛り上がりをみせ、最後は静かに終わる。
第三楽章テンポ・スケルツァンドは、
冒頭の打楽器のリズムが独特で印象的である。
それに金管楽器が絡み、やがて木管楽器が旋律を奏でる。
中間部は弦楽器中心に旋律が甘美な奏でられていき、
その中でも打楽器が冒頭のリズムをところどころでみせる。
そして冒頭の木管楽器による軽やかな旋律が奏でられ、
最後は金管楽器と打楽器で盛り上がりをみせ、最後静かに終わる。
第四楽章ラルガメンテ・エ・ペザンテは、
弦楽器と金管楽器で旋律が奏でられて始まり、
そのあとは重々しい感じの音楽が奏でられていく。
第一楽章の雰囲気を思わせるようでもある。
金管楽器がコラール風の旋律を奏で、
それを弦楽器が引き継ぎ、金管楽器が加わり、
徐々に力強く進んでいくような音楽になっていく。
終わりで第二楽章の主題が弦楽器によって現れ、
ティンパニの音が鳴る中、盛り上がりをみせていき、
壮大な感じになって、最後力強く終わる。
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チャールズ・アイヴズの交響曲「ニュー・イングランドの休日」(ホリデイ・シンフォニー)を聴く

2022-06-05 22:39:39 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今回は1874年生まれのアイヴズが、
1904年から1913年にかけて作曲したホリデイ・シンフォニー、
つまり交響曲「ニュー・イングランドの休日」を取り上げる。
聴いたCDはティルソン・マイケル・トーマス指揮、
シカゴ交響楽団および合唱団の演奏による。
この作品は交響曲とはなっているが、作曲年代も開きがある。
各楽章は冬、春、夏、秋の祭日を扱っており、
祭日というテーマでは統一性があるが、
音楽的に各楽章の統一性を保っているわけではなく、
むしろ組曲ととらえた方が良いかもしれない。
第一楽章「ワシントン誕生日」は、
弦楽器中心にゆったりと始まり、夜の雰囲気を感じさせる。
「スワニー河」の旋律の断片が聞こえてくる。
アイヴズによれば2月の冷え冷えとした夜の情景のようだ。
音楽はうねりながら徐々に速度を上げ、
そのあとは舞踏風の旋律による軽快な音楽になっていき、
高まりを見せていく中で、騒がしくなっていく。
その高まりが終わった後は弦楽器の甘美な旋律が流れるが、
背後では別の旋律がうごめき、いかにもアイヴズらしい。
最後は静まって、消え入るように終わる。

第二楽章「戦没将兵追悼記念日」は、弦楽器の旋律で始まる。
朝の雰囲気とたちあがる記憶の二つを表現しているようで、
もやっとした感じの音楽が続き、その後力強い旋律が現れては消える。
行進曲風の旋律やトランペットが奏でる旋律は軍人の記憶を示すのだろう。
そのあとは行進曲風の力強い旋律が現れ、盛り上がっていく。
お祭り騒ぎのような音楽はおさまり、
ヴァイオリンなど弦楽器が残り、最後静かに終わる。
第三楽章「独立記念日」は、弦楽器のゆったりとした旋律で始まる。
そこに徐々に色々な楽器の音が混ざり合いながら、進行していく。
そして「リパブリック賛歌」の旋律の断片が現れては消え、
小太鼓の行進のリズムや、「ヤンキー・ドゥードル」などの旋律の断片、
そして騒がしくなったあとは、静かに終わる。
第四楽章「感謝祭と清教徒上陸記念日」は、
弦楽器と金管楽器で力強く旋律が奏でられて始まる。
堂々とした感じの音楽はピューリタンの気質を表しているのかもしれない。
音楽はやがて弦楽器と金管楽器で旋律を交互にやりとりし、
盛り上がりをみせていくが、それがおさまると静かな音楽になる。
フルートがゆったりとした旋律を歌うように奏で、
弦楽器が讃美歌風の旋律を奏でていき、フルートが絡み、
そのあとは弦楽器と金管楽器で軽やかな旋律を奏でていく。
その盛り上がりが終わると、再び静かになり、
トランペットやクラリネットなどの木管楽器が旋律を奏でて、
再び弦楽器中心となり、金管楽器が加わり徐々に盛り上がりをみせ、
合唱が入って高らかに歌いあげ、その合唱の歌が終わると、
管弦楽のみとなり最後は穏やかになって終わる。
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