Mars&Jupiter

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ニコス・スカルコッタスの「4つの映像」を聴く

2023-03-05 11:19:26 | 古典~現代音楽バルカン地域編
今回は1904年生まれのギリシアの作曲家スカルコッタスが、
1948年に作曲した「4つの映像」について触れる。
今回聴いたCDはニコス・フリストドルー指揮、
BBC交響楽団の演奏である。
第1曲「収穫期」(モデラート)は、弦楽器のリズムに合わせ、
ホルンの音が奏でる力強い旋律で始まる。
その旋律は他の弦楽器などに引き継がれていく。
もう一つの旋律は抒情的で、弦楽器が奏でていく。
再び冒頭の旋律が現れ、最後力強く終わる。
第2曲「種まき」(アンダンテ)は、
弦楽器が奏でる優しい感じの旋律で始まる。
木管楽器も絡み、やがて金管楽器も絡む。
中間でトランペットが力強い旋律を奏で、
盛り上がりをみせていくが、そのあとは穏やかになり、
やや感傷的な感じになり、最後は穏やかに終わる。
第3曲「ワインの醸造」(アレグロ)は、打楽器のリズムに乗って、
弦楽器や金管楽器が明るく楽しい旋律を奏でていく。
ワインが発酵していく様子を描いているのだろうか。
とにかく聴いていて楽しくさせる音楽である。
第4曲「ぶどう絞り」(モルト・ヴィヴァーチェ)は、
軽快で流れるような旋律が弦楽器中心に奏でられ、木管楽器も絡む。
そのあとは弦楽器と金管楽器で楽しく民謡的な旋律で、
明るい感じに盛り上がっていき、最後力強く終わる。
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ゾルターン・コダーイのミサ・ブレヴィスを聴く

2023-03-02 06:51:15 | 古典~現代音楽ハンガリー編
今回は1882年生まれのハンガリーの作曲家コダーイが、
1942年から1944年にかけて作曲したミサ・ブレヴィスについて触れる。
今回聴いたCDはジェイソン・ジェイムズのアルト、
ジェイムズ・ギルクリストのテノール、
スティーヴン・ライスのバス、
スティーブン・レイトンのオルガン、
スティーヴン・クレオバリー指揮、
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団の演奏である。
イントロイトゥス(入祭唱)はオルガンのソロである。
重厚な音で始まり、そのあとは素朴な旋律が奏でられ、
複数の旋律と重なり合ったあと、静かに終わる。
続くキリエは、女声の「キリエ・エレイソン」に続き、
男声の「キリエ・エレイソン」と少年合唱が入って終わる。
3曲目のグローリアは、独唱者の「グローリア」の声に続き、
男声合唱と少年合唱が入り、オルガンも加わる。
そして、アルト独唱とテノール独唱も加わり、
美しい旋律が歌われた後、男声合唱と少年合唱が、
オルガンとともに歌い、壮大な感じになって終わる。
4曲目のクレドは、テノール独唱から始まり、
男声、女声の合唱が重なりあり、オルガンも絡んでいく。
少年合唱も加わり、美しい旋律とハーモニーが奏でられていく。
ここはこの作品の一番の聴きどころかもしれない。
最後はオルガンの音とともに重厚な感じで終わる。
5曲目のサンクトゥスは、オルガンの音に導かれ、
少年合唱が「サンクトゥス」を繰り返し、男声合唱が加わる。
「天のいと高きところにホザンナ」を繰り返して終わる。
6曲目のベネディクトゥスは、少年合唱と男声合唱で始まり、
オルガンの音がそれに絡んでいき、少年合唱は、
「天のいと高きところにホザンナ」が繰り返される。
7曲目のアニュス・デイは、男声合唱で始まり、
独唱も加わって合唱に絡んでいくが、その後は合唱中心になり、
オルガンの音も絡んでいき、最後は「アーメン」と歌って終わる。
終曲のイテ・ミサ・エストはオルガンのソロである。
重厚に音が重なり合いながら始まり、最後は明るい音の響きで終わる。
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