温泉クンの旅日記

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読んだ本 2018年2月

2018-03-04 | 雑読録
  <読んだ本 2018年2月>

「うわっ、この牡蠣フライうまい!」
 思わず声に出してしまう。この時期、牡蠣がとにかくうまい。生もいいが、初めての店ではフライが安心である。



 出先で夕方になり軽く呑んで帰ろうと探索していたら、駅に近い讃岐うどんの綺麗な店をみつけた。夜は呑めるようである。念のため、喫煙できるかどうかを確認してから入った。
 牡蠣フライは六、七十点ぐらいでも相当にうまいものだ。ここのヤツは満点に近い。とにかく、ぶ厚い衣はいけない、薄い衣、それこそが最高なのだ。
 牡蠣は余分な水分は丁寧に取り、小麦粉をまぶした牡蠣に、小麦粉に水そして溶き玉子を滑らかに混ぜた液にさらりと流れ落ちるくらいにくぐらせて、粗めの生パン粉を軽やかにつけ、余分は振り落とす。そうして、高い温度のたっぷりした油で、「短時間(二分が目安)でさっと揚げる」て、箸で一個づつしっかり油をきって取り出すのだ。
 これが難しい。
 この牡蠣フライだがふんわり、さくっとした食感、鮮度のある濃い旨みが閉じ込められている。ここの料理人の腕はなかなかのものである。

 迷ったあげく頼んだ揚げ出し豆腐も「ほほぅ、さすが!」の味だった。



 滋味深いじゃこ天の追加からついに、いも焼酎から危ない日本酒に切り替える。



 日本酒がレッドゾーンに入る前に、泣く泣く讃岐うどんで締めた。もちろん絶品であったぞなもし。



 今月、映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」を観たが、出だしの三十分間くらいは面白かったがあとはそれほどでもなく、やはり前作のほうが傑作だった。

 さて、2月に読んだ本ですが、情けないかなの3冊でした。累計で7冊と数が伸びません。

 1. ○真田太平記  (9) 二条城     池波正太郎 新潮文庫
 2. ○真田太平記 (10) 大坂入城    池波正太郎 新潮文庫
 3. ○真田太平記 (11) 大坂夏の陣   池波正太郎 新潮文庫

 いよいよ真田太平記も残り一冊(十二巻目)で、二度目の読破が完了である。

  『女の直感は、自分に都合のよいようにはたらくものなのである。
   ゆえに、的中するときは見事なものだが、当たらぬときは、まるで見当がちがうところで
  はたらいてしまうのだ。』

       「真田太平記 第九巻・二条城」より

 女の直感・・・ってホント怖いですよね。

  『「佐平次も年老いて・・・・・・」
  「申すまでもないこと。佐平次とて、十余年ぶりにわれらを見て、おどろいているに相違ない」
  「はあ・・・・・・」
  「人は、おのれの変わり様に気づかぬものよ。なれど、余人の変化は見のがさぬ」
  「まことにもって・・・・・・」
  「なれど、女は別ものじゃ」
  「は・・・・・・?」
  「お江を見よ。十四年前と、さして変わらぬわ」

       「真田太平記 第十巻・大坂入城」より

 定かではないが、評論家の大宅荘一が『男の顔は「履歴書」、女の顔は「請求書」』といったという。
 それに通じるものがありそうだ。



  『家康は、織田信長・豊臣秀吉の天下に、どこまでも屈従しぬき、辛抱に辛抱を重ね、
  六十をこえてから、ようやく天下をわが物とした。
   政略の上でも、機が来る日にそなえてのちからをたくわえるという慎重さで、これまた、
  家康の本領といってよい。
   むろん、謀略にも長けている。
   だが、いったん戦場へ出ると、気長に城を落とすなどということに辛抱ができない。
  この相反する性格を秘めているのが、家康のみではなく、人間という生きものなのだ。』

       「真田太平記 第十巻・大坂入城」より

 人間誰しも得手不得手があるものだ。
 家康でさえ戦となると野戦は得意だが、城攻めは秀吉みたいに気長にできない・・・。オールマイティな人間などいない、ということだろう。



  →「読んだ本 2018年1月」の記事はこちら

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