温泉クンの旅日記

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読んだ本 2012年3月

2012-04-04 | 雑読録
  <読んだ本 2012年3月>

 揚げ物を酒の肴にすることも、時にはある。
 邪道かも知れぬがたまにならけっこう酒が進むのだ。
 捌きたての鯵のフライなら最高だが、庶民的なコロッケなんぞも意外といける。

 居酒屋にいったら期間限定メニューで「もんじゃコロッケ」があった。なんでも常連のなかにもんじゃコロッケの店主がいて、特別に卸してもらったのだそうだ。
期間だけでなく、数量も限定ということでさっそく一個頼んでみた。
 まずは、ソースをかけずにひとくち齧る。

 

 うーむ、もんじゃというよりお好み焼きの味で、美味しい。気に入った。ソース味が丁度いいので、出されたソースはキャベツだけでよさそうだ。
 酒もすすむ。
 もうひとつの「もち入りめんたいもんじゃ味」のほうも注文した。どちらのコロッケも一個200円だ。
こちらもソースをかけずにパクリ。

 

 ふーん。食べた終わったばかりの気に入ってしまった味を舌が覚えているので、いまいちであった。わたしは横浜育ちのせいか、もともともんじゃよりはお好み焼きのほうが好みである。
 数量限定だったな・・・最初に頼んだほうのもんじゃコロッケをもう一個追加注文する。

 しばらくして行ったらコロッケのメニューはもう終わっていた。食べておいてよかった。

 さて、読んだ本ですが、3月はまあまあの7冊、今年の累積で21冊です。

1.○鬼平犯科帳1           池波正太郎 文春文庫
2.○デッド・ゼロ 一撃必殺(上)   スティーブン・ハンター 扶桑社ミステリー
3. ○デッド・ゼロ 一撃必殺(下)   スティーブン・ハンター 扶桑社ミステリー
4. ◎絆回廊 新宿鮫Ⅹ  大沢在昌 光文社
5. ○世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上) 村上春樹 新潮文庫
6. ○世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下) 村上春樹 新潮文庫
7. ○晩節 密命・終の一刀 26  佐伯泰英 祥伝社文庫

「鬼平」は24巻から逆読みして、ついに全巻読み切った。やっぱり面白い。
「晩節」は密命シリーズの最終巻、長かったの一語に尽きる。

「デッド・ゼロ」は元海兵隊スナイパー、ボブ・リー・スワガーのシリーズ。
 まあまあ楽しめたが、どこかもの足りなかった。

「絆回廊」、新宿鮫シリーズの十冊目。
 冒頭、いつものハードボイルドでまったくない書き出しで、引き込まれた。

  『今みたいな時代、どんな思いであろうと、強い感情をもてるのは幸せなことだと私は考えている。
  何となく好き、何となく嫌い、何となく生きづらい、そんな程度しか心を動かす余裕のない人々が
  多すぎる。
   それは確かにしかたがない。何もかもが早く変化する。自分がゆっくり動けば、止まっているのと
  同じで、周りがどんどん追い越していってしまう。電話やメールで次から次に新しい話が流れこみ、
  その意味をよく考える暇もなく返事をしたり、次の行動を決めなくてはならない。
   感情より行動が先だと、どうしても自分の気持ちを確かめる余裕がなくなってしまう。だから、
  なぜ自分がこれをしたいのか、あるいはしたくないのかを、はっきり説明できない人が増えているのだ。
  その点、私は幸せだ、といえるだろう。ずっとあの人が好きで、それもすごく好きで、あの人の存在が
  私の生活の中心軸だった。 ・・・略・・・』


 意外の展開があって、一気に読めた。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」。
 読んでいくほどに、この作品はある部分、ベストセラーである「1Q84」のプロトタイプだなと思った。


  →「読んだ本 2012年2月」の記事はこちら
  →「温泉とコロッケ」の記事はこちら

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