温泉クンの旅日記

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富山の白えび

2010-06-09 | 食べある記
  <富山の白えび>


 滋賀県の長浜から富山県までの北陸道は、さしたる渋滞もなくスムーズで快適に走行することができた。
 
 今日の昼は、富山湾の宝石といわれる「白えび」にするとしよう。
 富山駅近くのパーキングに車をとめた。



 何年か前に、あの人気のあるお祭り「越中おわら風の盆」にいくために、富山駅の近辺のビジネスホテルに泊まって以来だ。
 富山の路面電車・・・ライトレールである。



 開業三年目で乗車人数五百万人を達成したという。
 たしかにちょっと乗ってみたくなる新型車両だ。運賃は大人が二百円で小人は百円の均一料金制だ。



 とにかく、まずは腹ごしらえである。
 線路の下の出来立ての地下道を通って、逆側の賑やかな駅ビルのあるほうに向かった。たしか駅前のロータリーでは、深夜近くになるとその広いスペースを使って屋台ラーメンを営業していて呑んだ後に食べた記憶がある。

 駅ビルの二階は土産物売り場になっていて、三階が食堂街だ。
 店に入りメニューをみて、白えび天丼を注文する。他のひとの食べているのをみると、どうも小さな丼らしいので、白えびの押し寿司も追加する。

 白えびは体長五センチから八センチの小さなエビで、日本の固有種であり日本海側では富山湾、太平洋側では遠州灘、駿河湾、相模湾に分布するのだが商業漁獲が行われるのは富山湾のみである。「富山県のさかな」として、ブリ、ホタルイカとならんで白えびも指定されている。
 富山では常願寺川や神通川などの河口で捕獲され、寿司種、天ぷら、吸い物、えび団子、昆布〆、干物などいろいろな料理に用いられる。
 また「白えびせんべい」など多くの商品が開発され、新たな富山の名物となっている。
 生のものは傷みが早いが、最近では流通網や冷凍技術の発達により生身での流通も可能になった。

 天丼が運ばれてきた。
「これが白えび一匹です。頭と尾っぽをとるとこんなに小さくなってしまいます」
「はぁ~、ずいぶん小さいものですね」



 たぶん、客には同じ説明を繰り返しているのだろう、口調はなめらかなものだ。
 天丼は頭と尾っぽはとらないのだろうが、たしかに小さくて調理には面倒くさそうだ。さすがは富山の宝石だ。それだけ白えびは貴重でありがたいものに思える。

 天丼にすこし遅れて真っ白な白えびの押し寿司が届いた。
(これはまた、きれいなものだ・・・)
 あの白えびをいったい何匹使っているのだろうか。天ぷらにくらべると、ずいぶん手間がかかっていそうである。



 まず天丼から食べるが、量が少なすぎてあっという間に平らげてしまう。味がいまいちわかりづらい。
 ついで押し寿司をいただく。
 上品でほのかな甘みがあって、これは貴重な白えびを食べている実感がある。やはり、追加して正解であった。こちらもサイズが小さいので三口くらいで食べてしまった。

 豪勢にあと一皿くらい追加しようかと思ったが我慢しておくことにしたのだった。
 とても物足りない感があるが、これくらいがいいのかもしれない。



  →「人の盆」の記事はこちら


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