<寒川神社と素ラーメン(2)>
鳥取砂丘を見にいくという口実で、鳥取市役所の食堂まで“素ラーメン”を食べにいったことがある。
あの素ラーメン(スラーメン)は、モヤシと蒲鉾と葱が載っていてけっこう豪華版だった。わたしは気が付かなかったが、麺類受取口でセルフの無料天かすをガサッと投入すれば、さらに“たぬきラーメン”にまで格上げできたのだった。
何故、蕎麦屋には締めに“かけそば”とか“かけうどん(素うどん)”があるのに、なんでラーメン屋に“素ラーメン”というものがないのだろう。謎だ。そう思っていたら、鳥取にあると知ったからだ。
人間関係を円滑に保つには、優先順位を慎重に考えることと、そうして時には器用に本音と建前の使い分けることが必要だ。
たとえば青森へ旅するために休暇を申請するとき、上司に「青森はどの辺へ行くの?」と訊かれ正直に「シジミラーメン食べにいくンです!」などと正直に本音を答えると、ひた隠しにしていた天下一品の馬鹿がバレテしまう。そこは建前として「弘前城と鶴の舞橋に行くンです」などと無難な建前で誤魔化すのがお互いにとって賢明なのだ。
さて本日の本命、お愉しみの“セコォーいミッション”達成のため、口実である寒川神社からの「居酒屋 嵐坊(らんぼう)」である。
あいにく丁度ランチタイムに突入して混み始めている店内の、カウンター席を見つけ陣取った。
居酒屋といいながらも平日の昼は食事処である。中華類も充実した居酒屋メニューを精査して、あまりの値段の安さについつい三品も頼んでしまう。周りをみると、半ラーメン付きの日替わり定食を食べているひとが多い。
「はい、シークァーサーサワーと、こちらの芋煮はサービスだからね」
ありがたい。周りに呑んでいる人がいないが、長期の断酒明けなので勘弁だ。サワ―にしたのは、いつもの水割りだとお代りを続けて店の回天が悪くなってしまうからだ。それに灰皿なし(禁煙)だし。
煮締めた芋を肴に、久しぶりのサワ―をチビチビ呑んでいると、
「はい! お待たせしました餃子です。あと、素ラーメンは見計らって声掛けて頂戴ね」
なんか、とても感じがいい接客である。この店、低料金もあって繁盛するはずだ。餃子も焼き上がり直後の配膳もさすがである。
ぎっしりの餡の餃子の味はまずまず。でも熱々なので、美味しくてパクパクイケちゃう。
半分以上呑んだあたりで、素ラーメンを所望した。
(オォー、これが素ラーメンであるか!)
鳥取の豪華版素ラーメンと違い、キレイさっぱり、まるで一糸まとわぬ素っ裸。でもよーく見ると、小口切りのネギがほんの少量浮いていた。以上それだけ。ザッツオール。
醤油スープはあっさりしているが旨みもしっかり感じる。鶏ガラと野菜で出汁を取った、子どものころに食べた支那そばのたまに無性に食べたくなる味だ。
中細の縮れ麺は、どこか昔に食べた懐かしさを感じさせる。いや、昔じゃなく、どこかで食べたぞ・・・。なんか相当旨い、インスタントラーメンの麺に近い味。
(あ、思いだした! 秋田・横手、西馬音内近くの“十文字中華そば”だ!)
ただ、あのチキンラーメンそっくりの超ヘルシーな中華そばと違い、ここのスープは飲みきらないほうがわたしの血圧に良さそうだ。
素ラーメンと餃子(各385円)、シークァーサーサワー(495円)で計 1,265円也。なんとも激安!
料金を払うとき、レジ台に「TBSの”バナナマンの早起きせっかくグルメ”で紹介されたお店、“「輝く!これぞ!これぞ醤油ラーメン! 2022年3位”」の貼り紙があった。
ふぅむ、なるほどなァと、納得。
「ところで、夜(居酒屋タイム)は喫煙できるのですか?」
「いえ、屋外の店前にある灰皿のご利用となります」
ふーむ。それはまことに残念。
→「寒川神社と素ラーメン(1)」の記事はこちら
→「鳥取、素ラーメン」の記事はこちら
→「元祖十文字中華そば」の記事はこちら
鳥取砂丘を見にいくという口実で、鳥取市役所の食堂まで“素ラーメン”を食べにいったことがある。
あの素ラーメン(スラーメン)は、モヤシと蒲鉾と葱が載っていてけっこう豪華版だった。わたしは気が付かなかったが、麺類受取口でセルフの無料天かすをガサッと投入すれば、さらに“たぬきラーメン”にまで格上げできたのだった。
何故、蕎麦屋には締めに“かけそば”とか“かけうどん(素うどん)”があるのに、なんでラーメン屋に“素ラーメン”というものがないのだろう。謎だ。そう思っていたら、鳥取にあると知ったからだ。
人間関係を円滑に保つには、優先順位を慎重に考えることと、そうして時には器用に本音と建前の使い分けることが必要だ。
たとえば青森へ旅するために休暇を申請するとき、上司に「青森はどの辺へ行くの?」と訊かれ正直に「シジミラーメン食べにいくンです!」などと正直に本音を答えると、ひた隠しにしていた天下一品の馬鹿がバレテしまう。そこは建前として「弘前城と鶴の舞橋に行くンです」などと無難な建前で誤魔化すのがお互いにとって賢明なのだ。
さて本日の本命、お愉しみの“セコォーいミッション”達成のため、口実である寒川神社からの「居酒屋 嵐坊(らんぼう)」である。
あいにく丁度ランチタイムに突入して混み始めている店内の、カウンター席を見つけ陣取った。
居酒屋といいながらも平日の昼は食事処である。中華類も充実した居酒屋メニューを精査して、あまりの値段の安さについつい三品も頼んでしまう。周りをみると、半ラーメン付きの日替わり定食を食べているひとが多い。
「はい、シークァーサーサワーと、こちらの芋煮はサービスだからね」
ありがたい。周りに呑んでいる人がいないが、長期の断酒明けなので勘弁だ。サワ―にしたのは、いつもの水割りだとお代りを続けて店の回天が悪くなってしまうからだ。それに灰皿なし(禁煙)だし。
煮締めた芋を肴に、久しぶりのサワ―をチビチビ呑んでいると、
「はい! お待たせしました餃子です。あと、素ラーメンは見計らって声掛けて頂戴ね」
なんか、とても感じがいい接客である。この店、低料金もあって繁盛するはずだ。餃子も焼き上がり直後の配膳もさすがである。
ぎっしりの餡の餃子の味はまずまず。でも熱々なので、美味しくてパクパクイケちゃう。
半分以上呑んだあたりで、素ラーメンを所望した。
(オォー、これが素ラーメンであるか!)
鳥取の豪華版素ラーメンと違い、キレイさっぱり、まるで一糸まとわぬ素っ裸。でもよーく見ると、小口切りのネギがほんの少量浮いていた。以上それだけ。ザッツオール。
醤油スープはあっさりしているが旨みもしっかり感じる。鶏ガラと野菜で出汁を取った、子どものころに食べた支那そばのたまに無性に食べたくなる味だ。
中細の縮れ麺は、どこか昔に食べた懐かしさを感じさせる。いや、昔じゃなく、どこかで食べたぞ・・・。なんか相当旨い、インスタントラーメンの麺に近い味。
(あ、思いだした! 秋田・横手、西馬音内近くの“十文字中華そば”だ!)
ただ、あのチキンラーメンそっくりの超ヘルシーな中華そばと違い、ここのスープは飲みきらないほうがわたしの血圧に良さそうだ。
素ラーメンと餃子(各385円)、シークァーサーサワー(495円)で計 1,265円也。なんとも激安!
料金を払うとき、レジ台に「TBSの”バナナマンの早起きせっかくグルメ”で紹介されたお店、“「輝く!これぞ!これぞ醤油ラーメン! 2022年3位”」の貼り紙があった。
ふぅむ、なるほどなァと、納得。
「ところで、夜(居酒屋タイム)は喫煙できるのですか?」
「いえ、屋外の店前にある灰皿のご利用となります」
ふーむ。それはまことに残念。
→「寒川神社と素ラーメン(1)」の記事はこちら
→「鳥取、素ラーメン」の記事はこちら
→「元祖十文字中華そば」の記事はこちら
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