<読んだ本 2017年11月と12月>
毎月配信していた「読んだ本」だが、この二カ月はあまりにも冊数が少なかったので、申し訳ないが初めて合併号みたいな記事にさせていただいた。
「池波正太郎真田太平記館」は、上田駅前から伸びる坂道を真っ直ぐ十五分ほど歩いたところにある。
池波正太郎の小説が好きな人なら、観覧料の四百円で、まず小一時間くらいはたっぷり潰せる。
順路通りにいくと、二階が常設展示場になっていて、「池波正太郎コーナー」には自筆原稿や、万年筆や着物などの遺愛品が、「真田太平記コーナー」には取材ノートや真田太平記などが展示されている。
一階には「忍忍洞」という暗い洞窟みたいのがあって、草の者(忍者)の生活や役割を紹介する「からくり紙芝居」を上演している。
中庭にある蔵ではシアターで映像を上映していた。「上田攻め」、「城下町上田」、「真田太平記の世界」、「真田幸村・大阪の陣」の四本が観賞できる。
わたしは上映時間の長さをみて、比較的短い「上田攻め」の映像を選んで観賞してみた。切り絵での再現画像であった。
もうひとつの蔵では風間完が描いた真田太平記の挿絵原画が展示されていた。
長野の上田までは遠すぎるという方には、台東区中央図書館内にも「池波正太郎記念文庫」があるのでそちらなら無料だし便利だろう。
さて、11月に読んだ本ですがたったの3冊、年間累計で71冊でした。これは、上田を訪れるために10月に読んだ真田太平記の二巻目を再読してしまったためです。
そして、12月に読んだ本ですがこちらも4冊、2017年は累計結果は75冊で終わりました。
<11月>
1. ○敵討ちか主殺しか 物書同心居眠り紋蔵 佐藤雅美 講談社
2. ○真田太平記 (3) 上田攻め 池波正太郎 新潮文庫
3.○真田太平記 (4) 甲賀問答 池波正太郎 新潮文庫
<12月>
1. ○騎士団長殺し 第2部遷ろうメタファー編 村上春樹 新潮社
2. ○ブラックボックス (上) マイクル・コナリー 講談社文庫
3. ◎ブラックボックス (下) マイクル・コナリー 講談社文庫
4.○真田太平記 (5) 秀頼誕生 池波正太郎 新潮文庫
マイクル・コナリーはボッシュシリーズの二冊でした。期待どおり、二冊目の下巻で俄然面白くなりました。
騎士団長殺しは9月に読んだ第1部の続き。図書館読みなので、どうしても間があいてしまうのはいたしかたありません。
その文中で、思わず眼がしばらく留まってしまった箇所がありました。
「『人に訪れる最大の驚きは老齢だ』と言ったのは誰だっけかな?」
知らない、と私は言った。そんな言葉は聞いたこともない。しかし確かにそうかもしれない。老齢は人にとって、
あるいは死よりも意外な出来事なのかもしれない。それは人の予想を遥かに超えたことなのかもしれない。
自分がもうこの世界にとって、生物学的に(そしてまた社会的に)なくてもいい存在であると、ある日誰かにはっきり教えられること。」
新潮社刊 村上春樹著「騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編」より
コンビニ前の階段で転落して顔面着地をしてしまったことがある。酒豪大先輩たちの駅での階段落ちを笑っていたわたしであったのに、情けない・・・。
そんな記事を前に書いたが、まさに次の一文の如くである。
『四半世紀も前に訪れた化野念仏寺で見た額にこう書いてあったのが忘れられない。
「子ども叱るな来た道だ、年寄り笑うな行く道だ」 』
いずれ、上記の文章も心に響くときがくるに違いない。
→「ぐでぐで千鳥足に段差は禁物」の記事はこちら
→「読んだ本 2017年10月」の記事はこちら
毎月配信していた「読んだ本」だが、この二カ月はあまりにも冊数が少なかったので、申し訳ないが初めて合併号みたいな記事にさせていただいた。
「池波正太郎真田太平記館」は、上田駅前から伸びる坂道を真っ直ぐ十五分ほど歩いたところにある。
池波正太郎の小説が好きな人なら、観覧料の四百円で、まず小一時間くらいはたっぷり潰せる。
順路通りにいくと、二階が常設展示場になっていて、「池波正太郎コーナー」には自筆原稿や、万年筆や着物などの遺愛品が、「真田太平記コーナー」には取材ノートや真田太平記などが展示されている。
一階には「忍忍洞」という暗い洞窟みたいのがあって、草の者(忍者)の生活や役割を紹介する「からくり紙芝居」を上演している。
中庭にある蔵ではシアターで映像を上映していた。「上田攻め」、「城下町上田」、「真田太平記の世界」、「真田幸村・大阪の陣」の四本が観賞できる。
わたしは上映時間の長さをみて、比較的短い「上田攻め」の映像を選んで観賞してみた。切り絵での再現画像であった。
もうひとつの蔵では風間完が描いた真田太平記の挿絵原画が展示されていた。
長野の上田までは遠すぎるという方には、台東区中央図書館内にも「池波正太郎記念文庫」があるのでそちらなら無料だし便利だろう。
さて、11月に読んだ本ですがたったの3冊、年間累計で71冊でした。これは、上田を訪れるために10月に読んだ真田太平記の二巻目を再読してしまったためです。
そして、12月に読んだ本ですがこちらも4冊、2017年は累計結果は75冊で終わりました。
<11月>
1. ○敵討ちか主殺しか 物書同心居眠り紋蔵 佐藤雅美 講談社
2. ○真田太平記 (3) 上田攻め 池波正太郎 新潮文庫
3.○真田太平記 (4) 甲賀問答 池波正太郎 新潮文庫
<12月>
1. ○騎士団長殺し 第2部遷ろうメタファー編 村上春樹 新潮社
2. ○ブラックボックス (上) マイクル・コナリー 講談社文庫
3. ◎ブラックボックス (下) マイクル・コナリー 講談社文庫
4.○真田太平記 (5) 秀頼誕生 池波正太郎 新潮文庫
マイクル・コナリーはボッシュシリーズの二冊でした。期待どおり、二冊目の下巻で俄然面白くなりました。
騎士団長殺しは9月に読んだ第1部の続き。図書館読みなので、どうしても間があいてしまうのはいたしかたありません。
その文中で、思わず眼がしばらく留まってしまった箇所がありました。
「『人に訪れる最大の驚きは老齢だ』と言ったのは誰だっけかな?」
知らない、と私は言った。そんな言葉は聞いたこともない。しかし確かにそうかもしれない。老齢は人にとって、
あるいは死よりも意外な出来事なのかもしれない。それは人の予想を遥かに超えたことなのかもしれない。
自分がもうこの世界にとって、生物学的に(そしてまた社会的に)なくてもいい存在であると、ある日誰かにはっきり教えられること。」
新潮社刊 村上春樹著「騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編」より
コンビニ前の階段で転落して顔面着地をしてしまったことがある。酒豪大先輩たちの駅での階段落ちを笑っていたわたしであったのに、情けない・・・。
そんな記事を前に書いたが、まさに次の一文の如くである。
『四半世紀も前に訪れた化野念仏寺で見た額にこう書いてあったのが忘れられない。
「子ども叱るな来た道だ、年寄り笑うな行く道だ」 』
いずれ、上記の文章も心に響くときがくるに違いない。
→「ぐでぐで千鳥足に段差は禁物」の記事はこちら
→「読んだ本 2017年10月」の記事はこちら
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