<読んだ本 2015年1月>
二日前の金曜日、日本列島の広範囲で早朝から雪になった。
天気予報は、外れたときの用心からか前日からどの局でも積雪に警鐘を鳴らす内容ばかりであった。
なんとなく去年の二月の大雪を思いだし、わたしも防寒のために厚めのマフラーにとりかえ、通勤途上の戸塚駅で駅弁を購入した。雪は昼から雨に変わる予報だが、気温次第ではそのまま午後も降り続くかもしれない、という煮え切らない予報に対応したのだ。昼どきに雪なら外食は面倒だし、そうなればビルの中のコンビニも昼食のための利用客が爆発的に増えると予想したからだ。
キレイさっぱりの、仕事場のわたしのデスクである。
別に今日退職するので片付けたわけではない。綺麗好きなトップの意向で、日中に広げた書類やカレンダーなど、帰るときに電話とパソコン以外はすべてきれいさっぱりと片付けることが義務付けられているのだ。仕切りの壁になにか貼るのももちろんダメである。
食事専用の洒落た大部屋も別にあるのだが、ネットの新聞記事を読みながら食べるほうが好みなのでデスクで買ってきた駅弁をいそいそと取り出した。
崎陽軒の駅弁「おべんとう 冬」だ。食べ慣れたシウマイ弁当は買わずにあえて冒険してみた。価格は六百八十円也。
初めての駅弁を開けるのはちょっとだけワクワクする。
おっと・・・いかにも女性が喜びそうな彩りである。まあ男のわたしも充分嬉しいが。
幕の内弁当の三種の神器である玉子焼き、カマボコ、焼き魚(または鶏肉)もしっかりと入っている。さすがは崎陽軒、シウマイも二個入って心憎い。
焼き魚はシウマイ弁当は鮪の漬け焼きだが、こちらは赤魚の照り焼き、鶏肉は生姜煮だ。
(あーあ、ご飯は白飯が好みなのだが・・・)
食べてみると前言撤回、帆立ての炊きこみご飯で堪らなく美味しい。男の昼としてはメシの量が少ないのだけが難点だが、完成度は高い逸品であった。
さて、年明けスタートの1月に読んだ本ですが、まあまあの6冊です。
1. ○役者狩り 夏目影二郎始末旅(十) 佐伯泰英 光文社文庫
2.○女のいない男たち 村上春樹 文芸春秋
3. ○秋帆狩り 夏目影二郎始末旅(十一) 佐伯泰英 光文社文庫
4. ◎インフェルノ (上) ダン・ブラウン 角川書店
5. ◎インフェルノ (上) ダン・ブラウン 角川書店
6. ○雨の狩人 大沢在昌 幻冬舎
ほぼ一年待ちで漸く読めた「女のいない男たち」だが、酒を書いた箇所でしばらく眼が止まってしまった。
『家福に言わせれば、世の中には大きく分けて二種類の酒飲みがいる。ひとつは自分に
何かをつけ加えるために酒を飲まなくてはならない人々であり、もうひとつは自分から
何かを取り去るために酒を飲まなくてはならない人々だ。』
簡単明快に二種類にわけちゃう著者の酒量はどのくらいなのか、酒呑みのわたしとしては非常に興味がある。
一カ月の禁酒も、次の金曜にようやく明ける。ああ早く、キンキの開きかなんかで酒をぐいっと呑みたい。
こちらも同じくらい待たされたダン・ブラウンの「インフェルノ」、今回の題材はダンテだ。
読んでいなければお薦めである。面白いので、一気に上下二巻読み切れると思う。
『古代ギリシャの古い格言がふと頭をよぎる。エーゲ海諸島の珊瑚の洞穴で、素潜りによって
ロブスターを獲る漁師にまつわるものだ。“暗い洞穴に潜っていると、引き返したくても
息がとうていもたない極限の点がやってくる。そこまで来たら、未知の場所へ突き進むしかない・・・・・・
出口があることを祈って”』
『「古い格言がある・・・・・・ダンテのことばとされているものだ」いったん切ってつづける。
「“今宵を忘れるな・・・・・・永遠のはじまりなのだから”」』
ただ、この小説のラストあたりの部分が、わたしには、なにかしらモヤモヤ感が残ってしまった。まあ、それでもとにかく充分楽しめた。
→「読んだ本 2014年12月」の記事はこちら
→「元祖駅弁大会」の記事はこちら
二日前の金曜日、日本列島の広範囲で早朝から雪になった。
天気予報は、外れたときの用心からか前日からどの局でも積雪に警鐘を鳴らす内容ばかりであった。
なんとなく去年の二月の大雪を思いだし、わたしも防寒のために厚めのマフラーにとりかえ、通勤途上の戸塚駅で駅弁を購入した。雪は昼から雨に変わる予報だが、気温次第ではそのまま午後も降り続くかもしれない、という煮え切らない予報に対応したのだ。昼どきに雪なら外食は面倒だし、そうなればビルの中のコンビニも昼食のための利用客が爆発的に増えると予想したからだ。
キレイさっぱりの、仕事場のわたしのデスクである。
別に今日退職するので片付けたわけではない。綺麗好きなトップの意向で、日中に広げた書類やカレンダーなど、帰るときに電話とパソコン以外はすべてきれいさっぱりと片付けることが義務付けられているのだ。仕切りの壁になにか貼るのももちろんダメである。
食事専用の洒落た大部屋も別にあるのだが、ネットの新聞記事を読みながら食べるほうが好みなのでデスクで買ってきた駅弁をいそいそと取り出した。
崎陽軒の駅弁「おべんとう 冬」だ。食べ慣れたシウマイ弁当は買わずにあえて冒険してみた。価格は六百八十円也。
初めての駅弁を開けるのはちょっとだけワクワクする。
おっと・・・いかにも女性が喜びそうな彩りである。まあ男のわたしも充分嬉しいが。
幕の内弁当の三種の神器である玉子焼き、カマボコ、焼き魚(または鶏肉)もしっかりと入っている。さすがは崎陽軒、シウマイも二個入って心憎い。
焼き魚はシウマイ弁当は鮪の漬け焼きだが、こちらは赤魚の照り焼き、鶏肉は生姜煮だ。
(あーあ、ご飯は白飯が好みなのだが・・・)
食べてみると前言撤回、帆立ての炊きこみご飯で堪らなく美味しい。男の昼としてはメシの量が少ないのだけが難点だが、完成度は高い逸品であった。
さて、年明けスタートの1月に読んだ本ですが、まあまあの6冊です。
1. ○役者狩り 夏目影二郎始末旅(十) 佐伯泰英 光文社文庫
2.○女のいない男たち 村上春樹 文芸春秋
3. ○秋帆狩り 夏目影二郎始末旅(十一) 佐伯泰英 光文社文庫
4. ◎インフェルノ (上) ダン・ブラウン 角川書店
5. ◎インフェルノ (上) ダン・ブラウン 角川書店
6. ○雨の狩人 大沢在昌 幻冬舎
ほぼ一年待ちで漸く読めた「女のいない男たち」だが、酒を書いた箇所でしばらく眼が止まってしまった。
『家福に言わせれば、世の中には大きく分けて二種類の酒飲みがいる。ひとつは自分に
何かをつけ加えるために酒を飲まなくてはならない人々であり、もうひとつは自分から
何かを取り去るために酒を飲まなくてはならない人々だ。』
簡単明快に二種類にわけちゃう著者の酒量はどのくらいなのか、酒呑みのわたしとしては非常に興味がある。
一カ月の禁酒も、次の金曜にようやく明ける。ああ早く、キンキの開きかなんかで酒をぐいっと呑みたい。
こちらも同じくらい待たされたダン・ブラウンの「インフェルノ」、今回の題材はダンテだ。
読んでいなければお薦めである。面白いので、一気に上下二巻読み切れると思う。
『古代ギリシャの古い格言がふと頭をよぎる。エーゲ海諸島の珊瑚の洞穴で、素潜りによって
ロブスターを獲る漁師にまつわるものだ。“暗い洞穴に潜っていると、引き返したくても
息がとうていもたない極限の点がやってくる。そこまで来たら、未知の場所へ突き進むしかない・・・・・・
出口があることを祈って”』
『「古い格言がある・・・・・・ダンテのことばとされているものだ」いったん切ってつづける。
「“今宵を忘れるな・・・・・・永遠のはじまりなのだから”」』
ただ、この小説のラストあたりの部分が、わたしには、なにかしらモヤモヤ感が残ってしまった。まあ、それでもとにかく充分楽しめた。
→「読んだ本 2014年12月」の記事はこちら
→「元祖駅弁大会」の記事はこちら
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