温泉クンの旅日記

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下関駅界隈 (1)

2011-05-25 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <下関駅界隈(1)>


 下関港周辺は、昔は「赤間関(あかまがせき)」と呼ばれ、これを「赤馬関」とも書いた。
 これを略した「馬関(ばかん)」という別名も広く用いられた。

 前に書いた「五足のくつ」の、与謝野鉄幹の面々も七月下旬に東京を夜行列車で発って、翌々日には、ここ「赤間関」を見学して下関に泊まっている。

 下関駅・・・・・・本州の最西端である下関市の中心駅だ。



 山陽本線、山陰本線の基点となっており、JR西日本の普通列車は原則としてすべてこの駅を始発駅および終着駅としている。



 ホームに、最近すっかり超有名になってしまった童謡詩人金子みすゞの、「大漁」という題の詩があった。


 
    朝焼小焼だ
    大漁だ
    大羽鰯の
    大漁だ。

    濱は祭りの
    やうだけど
    海のなかでは
    何萬の
    鰯のとむらひ
    するだらう。

 どこかしら一抹の寂しさがある詩だ。


 
 電車の先頭車両にも「みすゞ 潮騒」と掲げられている。きっと彼女の生まれ故郷の仙崎に向かう列車なのだろう。
 仙崎といえば、新鮮な「仙崎イカ」が有名な、わたしが昨夜泊った長門湯本温泉にそばにある漁港である。

(昨日の居酒屋プランのイカ刺し、よかったな。きっと仙崎のだろう。ああいう宿泊プランをあちこちの宿でやってもらえると嬉しいのだが・・・)
 関東ではほとんどなくなってしまった喫煙スペースで、つくづく思ってしまう。



 高架駅で、島式三面六線のホームである。全盛期には、長い編成の列車が発着していたためホームは長い。



 ホームから見える手前にある洒落たデザインのビルだが、「何かな」と思っていってみると結婚式場であった。
 奥にみえるのはたぶん「海峡ゆめタワー」であろう。



 そうなのだ。狭い海峡を挟んで、そのすぐ向こうは門司なのである。



   ―続く―


  →「長門湯本温泉(1)」の記事はこちら
  →「長門湯本温泉(2)」の記事はこちら
  →「門司港界隈(1)」の記事はこちら


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