温泉クンの旅日記

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小樽で、握り鮨

2011-06-29 | 食べある記
  <小樽で、握り鮨>

 小樽で食事といえば、まず定番は鮨だろう。

「ええーっ、小樽まで行って麺類かよ!」
 とか、鮨以外のものを食べたら帰ってからなにを云われるかわからない。





(オッ、この店、ふじ鮨・・・って、ひょっとしたら積丹で食べた店と同じところか?)
 積丹で、「もう数年は雲丹をみたくない」というほど腹いっぱい生雲丹を食べたことがある。



 そのときのことを、「亡者踊り 第一章 ニシモナイ」の記事に書いた。

『情報は雑誌、新聞やテレビや本よりも、ひとのナマの言葉のほうがミョウに残る。
 ある何年か前の夏、小樽の鮨屋で握り鮨をつまんでいるときに、隣のテーブルで食べていた地元の連中が、

「やっぱりサー、鮨は積丹にかぎるな」
「そうそう、とくに雲丹がすごいね」
 
 そんな声高な一言が妙に残り、翌年の夏、確かめに積丹に出かけたことがある。
 このときは、新鮮なウニをいったい何十個つかったのだろうかという生雲丹ちらしと、雲丹の澄まし汁を堪能させてもらった・・・』

 よし、この店に決めた。
 昼時はとっくに過ぎているのでガラガラに空いている。
 ガラ空きで、カウンターの職人の前にたったひとりで座るのも居心地が悪い。

 座敷にあがって、メニューを一応点検する。
「にぎり鮨の特上を」
 生雲丹ちらしもたしかにあって一瞬迷うが、今日は雲丹づくしはやめておいた。



 運ばれてきた鮨をみたら、この店が得意としている雲丹もあり、鮑もありのなかなかの内容である。
 鮨の大きさもわたしの好みにぴったりで、ネタとシャリのバランスも最高だ。



 味・・・も、申し分ない。旨い。
 わたしはもっぱら好きなもの順にたいらげていく。ネタのひとつひとつに丁寧な仕事がされている。口の中でのシャリのほどけ方も満点である。



 吸い物椀は、こっそり雲丹を一片忍ばせてあるのがなんともニクい。
 鮨屋のお茶は熱くてうまい。ついついお代わりを頼む。ほんとうは冷酒か燗酒が呑みたいところだが、車だからしょうがない。

 わたしは鮨屋では必ずといっていいほど「特上」を注文する。
 そのほうが割安で得なのである。メニューで確かめてもいいが、特上の鮨の単品の値段を足していったらかなりの金額になるのである。

 この店の「特上」はこの内容で二千四百十円と、東京の「特上」と比べたらべらぼうに安い。
 うむ。かなりに満足した。
 喫煙スペースに行って一服したら、戻ってまたお茶を頼むとしよう。


  →「亡者踊り 第一章 ニシモナイ」の記事はこちら

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