温泉クンの旅日記

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栗林公園(3) 香川・高松

2008-12-28 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <栗林公園(3)>

 涵翠池である。



 その向こうの数奇屋造りの茶屋風建物は「掬月亭(きくげつてい)」だ。この
庭園の中心的建物で、1640年ごろに建てられ、歴代藩主が「大茶屋」と呼んで愛用
した茶室である。
 唐の詩人である于良史が詠んだ 「水を掬すれば月手にあり」 を元に名付けら
れ、観月名所としても知られている。
 池では鯉も悠々と泳いでいる。



 抹茶つきの入場券を買ったことを思いだす。そういえば陽がのぼって気温があが
り、汗ばんできて喉も渇いた。きっと喋りっぱなしのガイドさんも荷物も重いだろ
うしさぞや喉が渇いただろう。茶の一杯でもご馳走せねばなるまいと思う。
「あのォ、掬月亭の抹茶を飲む券を買ったのですが・・・」
「はいはい、そうしましょう」

 根上り五葉松、後ろに広がる南湖。





 この松は、天保四年徳川十一代将軍家斉より、松平九代藩主頼恕(よりひろ)が
参勤交代の際に拝領された盆栽を、地に下したものが成長したといわれる。



 わたしと同じく女性客も抹茶つきの券を持っているようで、ガイドのおじさんは
顔パスで建物にはいっていく。どうやら、ボランティアのおじさんには抹茶が無料
ででるようで、ちょっと残念である。
 供された抹茶は、ありがたいことに冷たいものであった。



 雨戸が変わっていて、戸袋から引き出した雨戸が角を廻りこんで別の面まで閉め
られるように仕掛けがしてある。ガイドさんに教えられて実際に雨戸の仕掛けを
試してみた。
 南湖に面した大きな部屋は、開け放たれたせいであろう、風が通って汗が引いて
いく。



 座って開けた眺望をみていると、とても気分が落ち着く。



 この茶室は床が低くつくられているが、これは、南湖を舟で渡ってくる客人と
主人と見交わす視線の高低差を考えてあるらしい。



 南湖の向こうに見える偃月橋(えんげつきょう)は園内で最も大きな橋で、弓張
り月が湖面に影を映す様の姿からこの名があり、反りをもった美しい大円橋だ。


  ―(4)へ続く―
   →「栗林公園(2)」の記事はこちら


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