温泉クンの旅日記

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鳴子温泉、名湯の宿(1)

2013-09-15 | 温泉エッセイ
  <鳴子温泉、名湯の宿(1)>

(チェックインにはまだすこしばかり早いし、さてどうしたものかな・・・)



 鳴子温泉にほど近いラーメン屋で、鳴子味噌ラーメンを啜りながらあれこれと考える。初めて入った店だが客は地元の常連客ばかり、だから値段も味も安心である。



 鳴子には宿泊で二、三度きているのだが、素泊まりかB&Bの安宿ばかりであった。
ここいらへんで一度くらいすこしばかり胸が張れる老舗宿に泊まってみようと決めて、それからたっぷり時間をかけじっくり調べて、漸くお手ごろな宿賃プランを探し出してはるばるやってきたのだ。
 そうか、あそこで時間をつぶせばいいか。温泉には近いしな。やっと思いついた。

 鳴子峡は、奇岩とミズナラ、カエデなど落葉広葉樹林が多いので例年十月中旬から十一月上旬の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れる渓谷で、岩手、秋田、宮城、山形に広がる、広大な栗駒国定公園に含まれている。



 レストハウスで買ったソフトクリームを嘗めながらゆっくり観賞する。
 愛称「奥の細道ゆけむりライン」、仙台から新庄まで延びている陸羽東線の車窓から紅葉観賞するのが、一番眺めが良さそうである。

 そろそろ時間が頃合いだ。鳴子ホテルに向かった。
 創業百三十年余りの鳴子温泉郷、異なる三本の源泉を用いたかけ流しの温泉が自慢の老舗ホテルだ。




 車では一階ではなく、裏手の坂道を登って五階にあるフロントに乗りつける。
 入り口のそばには源泉のひとつが勢いよく湧きだしていた。





 ロビーにも立派なこけしが飾られているが、このホテルにはこけしのコレクションが二千体あるという。



 部屋に案内され、あっという間に着替えをすませると温泉に向かった。
 別棟の、温泉棟の一階と二階に大浴場があるのだ。
 まずは「芭蕉の湯」。
 この時間帯の男湯である。



(これは・・・なんと広々とした湯船だろう・・・)
 温泉はエメラルドグリーンの湯色をたたえていた。日々の天候によってその色が変化するそうである。



 熱く勢いのある生まれたての豊饒な湯が、身体を活き活きと蘇生させてくれるようだ。



 奥にある半露天風呂より、こちらの内湯の温泉のほうがいかにも広々としてかけ流しの鳴子温泉らしくてたまらなく気分がいい。


  ― 続く ―


  →「高原のはらっぱそば」の記事はこちら
  →「亡者踊り②」の記事はこちら


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