温泉クンの旅日記

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読んだ本 2010年4月

2010-05-05 | 雑読録
  <読んだ本 2010年4月>

 ゴールディン・ウィークの直前、勤め先の会社に衝撃が走った。
 監督官庁の抜き打ちの検査がはいることになったからだ。この検査は数年に一回、運が良ければ十年に一回くらいに発生する。
 検査はかなり厳しいもので、前々回の検査のときは資料の作成・再作成のために早出、深夜残業、休日出勤など、二週間ほど家に帰れなかったほどである。



(ああ・・・これで連休はなくなったか)
 わたしは、観念した。
 ところが、必要な事前資料作成の請求がなかなか来ない。こちらから言うのも藪蛇なので、おとなしくひたすら黙っていることにした。

(連休前までに言ってこなかったら、旅に出てしまおう。旅の途中に連絡がはいったら、そこから引き返せばいいや)
 密かにそう決意した。



 そうして旅に出て、さきほど二千二百キロほど走って帰ってきました。どこへ行ったかは、ブログでご案内しますので。

 さて、読んだ本ですが、今月はたったの4冊、本年の累計で23冊です。

1.◎一心斎不覚の筆禍 佐藤雅美 講談社
2.○おとこの秘図  池波正太郎 新潮社文庫 
3. ○悪魔の兵器   アリステア・マクリーン 早川書房 
4. ◎ウォッチメイカー  ジェフリー・ディーバー 文芸春秋 

アリステア・マクリーンは、いまではジャンルが海外ミステリーにはいってしまうが、いわゆる冒険小説界の第一人者である。「ナバロン」シリーズなど、多くの作品が映画化されている。
 作品はどれも面白く、たいてい二重丸なのであるが、これは一重丸をあえて付けた。

「ウォッチメイカー」は、わたしの好きな「リンカーン・ライム」シリーズである。
 四肢麻痺の元科学捜査部長がニューヨーク市警から依頼を受けて、チームで難事件に挑むシリーズだ。
 今回は、「ウォッチメイカー」と呼ばれる殺人現場に時計を残していく連続殺人鬼を追い詰めて、以外な展開になっていくという話。

  『古代の人々は、時間は独立した力だと考えていた。ほかの何ものにも備わって
   いない力を持った一種の神だとね。 ・・・(略)・・・この世の全員がそういう
   ふうに時間というものをとらえるべきだと思うよ・・・。一秒という時間は銃弾や
   ナイフや爆弾と同じような力を持っているというふうにね。いま過ぎた一秒が、
   千年後の出来事に影響を与えるかもしれない。まったく違うものにしてしまうかも
   しれない』

 引用が長いが、これが難敵「ウォッチメイカー」のセリフだが、なんとも味わいがある。


   →「読んだ本 2010年3」月」の記事はこちら
 
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