温泉クンの旅日記

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読んだ本 2008年10月

2008-11-05 | 雑読録
  <読んだ本 2008年10月>

 もうそろそろ、あちこちで紅葉が見ごろを迎えています。
 紅葉もいいですが、秋の澄み切った青空をバックにいちょうの葉の黄色が鮮やか
に映える、黄葉も心が洗われるようでいい。



 腰の痛みがもうすこしだけやわらいだら、行ってみたいと考えているのですが。
運転はまだ無理かもしれません。

 さてさて、読んだ本の話ですが、今月は7冊、2008年の累計で63冊。

 1.◎沈黙のゲーム (下)  グレッグ・アイルズ 講談社
 2.○天地人 (上)      火坂雅志 日本放送出版協会     
 3.○天地人 (下)      火坂雅志 日本放送出版協会
 4.◎最も危険な場所(上)  スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
 5.◎最も危険な場所(下)  スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
 6.○禿鷹狩り 禿鷹Ⅳ      逢坂剛   文芸春秋
 7.○マングースの尻尾      笹本稜平  徳間書店

「天地人」は、上杉家の家老である直江兼次の話で、「篤姫」の次の大河ドラマの
原作だ。
 上下二巻では、ちょいと物足らなかった。せっかくの魅力的な脇役を登場させて
も、紙数が不足して充分に描き切れていないように思えた。もう一巻くらいあって
もよかったようだ。

 スティーヴン・ハンターはどちらかというとハード・ボイルドなミステリーなの
だが、文章のなかにハッとするように煌くものがときどきある。
 たとえば、こうだ。

 『・・・・それをことばに出すというのは、なにしろ、ことばというのはやっか
  いなもので、話すことが正確な意味を持つことはけっしてないというか、話す
  ことが正確に話されることはけっしてないというか、意図することが正確に話
  されることはけっしてないというわけだから、もちろんできるはずがなかっ
  た。・・・』


 男はつらいよのフーテンの寅さんに、
「それを言っちゃあ、お終えよぉ」
 という名セリフがあるが、誠にそうだとわたしなどは思わず膝を叩いてしまう。

 この世の中のいろんな人間関係のなかで、言わぬが花、訊かずに黙ってそれとな
くわかれよ、という場面も多々あるのだ。

 ちょっと似ている。


   →「読んだ本 2008年9月」の記事はこちら

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