<読んだ本 2008年10月>
もうそろそろ、あちこちで紅葉が見ごろを迎えています。
紅葉もいいですが、秋の澄み切った青空をバックにいちょうの葉の黄色が鮮やか
に映える、黄葉も心が洗われるようでいい。

腰の痛みがもうすこしだけやわらいだら、行ってみたいと考えているのですが。
運転はまだ無理かもしれません。
さてさて、読んだ本の話ですが、今月は7冊、2008年の累計で63冊。
1.◎沈黙のゲーム (下) グレッグ・アイルズ 講談社
2.○天地人 (上) 火坂雅志 日本放送出版協会
3.○天地人 (下) 火坂雅志 日本放送出版協会
4.◎最も危険な場所(上) スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
5.◎最も危険な場所(下) スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
6.○禿鷹狩り 禿鷹Ⅳ 逢坂剛 文芸春秋
7.○マングースの尻尾 笹本稜平 徳間書店
「天地人」は、上杉家の家老である直江兼次の話で、「篤姫」の次の大河ドラマの
原作だ。
上下二巻では、ちょいと物足らなかった。せっかくの魅力的な脇役を登場させて
も、紙数が不足して充分に描き切れていないように思えた。もう一巻くらいあって
もよかったようだ。
スティーヴン・ハンターはどちらかというとハード・ボイルドなミステリーなの
だが、文章のなかにハッとするように煌くものがときどきある。
たとえば、こうだ。
『・・・・それをことばに出すというのは、なにしろ、ことばというのはやっか
いなもので、話すことが正確な意味を持つことはけっしてないというか、話す
ことが正確に話されることはけっしてないというか、意図することが正確に話
されることはけっしてないというわけだから、もちろんできるはずがなかっ
た。・・・』
男はつらいよのフーテンの寅さんに、
「それを言っちゃあ、お終えよぉ」
という名セリフがあるが、誠にそうだとわたしなどは思わず膝を叩いてしまう。
この世の中のいろんな人間関係のなかで、言わぬが花、訊かずに黙ってそれとな
くわかれよ、という場面も多々あるのだ。
ちょっと似ている。
→「読んだ本 2008年9月」の記事はこちら
もうそろそろ、あちこちで紅葉が見ごろを迎えています。
紅葉もいいですが、秋の澄み切った青空をバックにいちょうの葉の黄色が鮮やか
に映える、黄葉も心が洗われるようでいい。

腰の痛みがもうすこしだけやわらいだら、行ってみたいと考えているのですが。
運転はまだ無理かもしれません。
さてさて、読んだ本の話ですが、今月は7冊、2008年の累計で63冊。
1.◎沈黙のゲーム (下) グレッグ・アイルズ 講談社
2.○天地人 (上) 火坂雅志 日本放送出版協会
3.○天地人 (下) 火坂雅志 日本放送出版協会
4.◎最も危険な場所(上) スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
5.◎最も危険な場所(下) スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
6.○禿鷹狩り 禿鷹Ⅳ 逢坂剛 文芸春秋
7.○マングースの尻尾 笹本稜平 徳間書店
「天地人」は、上杉家の家老である直江兼次の話で、「篤姫」の次の大河ドラマの
原作だ。
上下二巻では、ちょいと物足らなかった。せっかくの魅力的な脇役を登場させて
も、紙数が不足して充分に描き切れていないように思えた。もう一巻くらいあって
もよかったようだ。
スティーヴン・ハンターはどちらかというとハード・ボイルドなミステリーなの
だが、文章のなかにハッとするように煌くものがときどきある。
たとえば、こうだ。
『・・・・それをことばに出すというのは、なにしろ、ことばというのはやっか
いなもので、話すことが正確な意味を持つことはけっしてないというか、話す
ことが正確に話されることはけっしてないというか、意図することが正確に話
されることはけっしてないというわけだから、もちろんできるはずがなかっ
た。・・・』
男はつらいよのフーテンの寅さんに、
「それを言っちゃあ、お終えよぉ」
という名セリフがあるが、誠にそうだとわたしなどは思わず膝を叩いてしまう。
この世の中のいろんな人間関係のなかで、言わぬが花、訊かずに黙ってそれとな
くわかれよ、という場面も多々あるのだ。
ちょっと似ている。
→「読んだ本 2008年9月」の記事はこちら
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