温泉クンの旅日記

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山形・湯野浜温泉の老舗宿(2)

2017-08-20 | 温泉エッセイ
  <山形・湯野浜温泉の老舗宿(2)>

 青森から山口までの日本海側の海岸線はほぼすべて走っているので、海っぺりの街道とかレストランなどの飲食店、そして宿の売りが<夕日>だということをわたしはたっぷり実感している。
 短い夕日のイベントが終わると、ダイニングにはまた心地よい静けさが戻った。



 メインの皿は山形牛ヘレのロースト、ごぼうのピュレ、跡の和からしソース。それに孟宗飯、孟宗汁、香の物である。



(今夜の夕食はまあまあ完食に近い・・・な)
 そしてマラソンで言えばゴールのデザート。



 めでたく久しぶりの完走だ。
 わたしが「亀や」を知った理由は二つある。
 ひとつは、わたしがクラゲ水族館にいった一週間前に天皇、皇后両陛下が水族館を訪問して湯野浜温泉「亀や」に宿泊されたとあとで知った。このときのわたしの宿は温海温泉だった。

 もうひとつは、日本橋馬喰町に一度いってみたい山形の地酒と料理を出す、山形の老舗旅館がプロデュースしたカフェがある。山形の三旅館が湯野浜温泉の「亀や」、天童温泉「滝の湯」、かみのやま温泉の「葉山館」と知り興味を持ったのだ。滝の湯、亀やの食事を食べてみて、この料理のノウハウがカフェに伝授されていれば、たしかに楽しみだ。





 とまあそんな老舗宿だし、それなりの晩餐になるだろうなとの予感で、昼メシを鶴岡駅前の食堂で「麦きり」で軽くすませたのだ。



 冷麦より太いがうどんよりは細いという感じで、とにかくツルツルと喉越しはよかった。



 この「亀や」創業は二百年前の文化十年(1813年)、三百年の温海の宿には負けるが相当な歴史がある。
 チェックイン時に和菓子を供され、海に面した見晴らしのいい部屋に案内された。





 窓から海辺をひとわたりみて、天気が崩れるとラジオでいっていたが今日は夕日が綺麗にみえそうだぞと確認すると、いつものようにいそいそと温泉に向かった。


  ― 続く ―


   →「山形・湯野浜温泉の老舗宿(1)」の記事はこちら
   →「天童温泉、ほほえみの宿(1)」の記事はこちら
   →「天童温泉、ほほえみの宿(2)」の記事はこちら
   →「天童温泉、ほほえみの宿(3)」の記事はこちら
   →「天童温泉、ほほえみの宿(4)」の記事はこちら
   →「あつみ温泉、萬国屋(1)」の記事はこちら
   →「あつみ温泉、萬国屋(2)」の記事はこちら
   →「あつみ温泉、萬国屋(3)」の記事はこちら
   →「あつみ温泉、萬国屋(4)」の記事はこちら


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