温泉クンの旅日記

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山形・湯野浜温泉の老舗宿(3)

2017-08-27 | 温泉エッセイ
  <山形・湯野浜温泉の老舗宿(3)>

 湯野浜温泉には起源の伝説がある。

  『昔むかし。傷を負った亀が砂浜で休んでいるのを一人の漁師が見つけた。翌日もその翌日も。
  いぶかしんだ漁師が浜の砂に手を入れてみると・・・温かい!』

 この伝説がこの宿の名前「亀や」の由来ともなっているそうだ。

 大浴場のある三階に降り更衣室に入った瞬間、漂うかすかな消毒臭でみるみるわたしのテンションが下がった。
(ひとつでも、源泉浴槽があればいいのだが・・・)
 海を望む亀の湯には三つの湯船がある。
 一番広い内風呂は、ガラス張りの瓢箪型の湯船で、窓際の周りには亀が置かれている。



 雰囲気が滅法いいヒバの湯船。ここがもし源泉掛け流しだったら最高なのだが・・・。



 そして最後は石組の露天風呂である。



 部屋に帰らずロビー階に降りて、灰皿が置いてある卓を探して一服する。



 皇族御用達の老舗宿だけあって、さすがに広いロビースペースだ。





 そうだ、玄関に飲泉所があると書いてあった。温泉がだめだからせめて源泉を飲んでみるとするか。





 塩味がして消化器の働きがよくなるそうである。

 朝食は夕食会場と同じ、別館龍宮殿である。昭和二年(1927年)築だから、九十年は立っている建物だ。



 平田牧場の生ハム、オレンジジュース。



 そして焼き魚、イカそうめん、飛竜頭(がんもどき)、温泉卵、鶴亀納豆がずらりと並ぶなかなかの朝食メニューであった。



 わたしはいまひとつ不満足だったが、温泉は二の次でオーシャンビュー、夕日、気がきいた接客、居心地のいい部屋と美味な料理が目当ての客つまり世間一般的にはきっと名旅館なのだろう。



  →「山形・湯野浜温泉の老舗宿(1)」の記事はこちら
  →「山形・湯野浜温泉の老舗宿(2)」の記事はこちら
  →「酒田、相馬楼」の記事はこちら


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