温泉クンの旅日記

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尾上温泉(2) 滋賀・湖北

2009-12-09 | 温泉エッセイ
  <尾上温泉(2)>

 あれれっ、温泉より夕陽好きだったっけ、って? いえ、違う。
 もちろん温泉好きであるので、チェックインして浴衣に着替えるやいなや温泉にたっぷりはいったのはいうまでもない。
 夕陽の観賞は、温泉の次であったのだ。

 白状するが、西日本にいくときや米原経由で福井にいくときなどに通過はしていたのだが、滋賀県は観光も宿泊も初めてなのだ。
 全国四十七都道府県すべて行ったとばかり思っていたのが、よくよく考えたら観光はしたが宿泊していないのが宮崎県、観光も宿泊もまったくしていないのが滋賀県と、ふたつあることに最近気づいたのであった。

 温泉好きが、ぜがひでも行きたくなるような温泉は滋賀県ではとんと聞かないせいもあった。
 きっと成分が薄っちくて「塩素ばりばり循環くるくる温泉」しかないのではという先入観があったのだ。 



 まずは大浴場に向かった。



 大浴場の温泉は塩素消毒されていることを、仲居さんからあらかじめ聞いていた。それでも湯の花がけっこう散らばっていて悪くはなかった。


 
 未明の三時出発だったので、伸びた髭を剃ってさっぱりする。

 外にある露天風呂は、竹生島と琵琶湖が一望できる。



 ただ浴槽の淵に立っていると、湖に沿っている道があって、男の露天風呂は車から見えてしまうのが、ちょっと気にはなる。



 脱衣所にもマッサージチェアが用意されていて、琵琶湖の夕景が観賞できる。



 部屋に戻ると、いよいよマイ露天風呂を試すことにする。
 ジツは、この旅館は全室露天風呂付きの贅沢な客室である。これは、いつでも何回でも数歩歩けばはいれて最高だ。
 ふたりで丁度いい広さである。(悲しいがひとりである)
 外気がはいってくるので、肩が沈むくらい深いのもいい。



 源泉温度は二十一度くらいと冷泉であるので、沸かし湯だ。
 電気を使って保温してあり、設定は四十四度、四時間ごとにスイッチが切れるそうだ。
 いちおう掻き回して、適温であることを確認してから浴槽へ。

 やはり、濃い温泉はいい。
 効き目が違う。効能は神経痛、婦人病、冷え性などである。
 湯量は分あたり三百リットルだから、まずまずだ。
 濁り湯だが単純温泉で、肌がすべすべになる効能があり、体の芯まで温まるお湯だ。
 一見、鉄分が多いような温泉の色だがそれはない。このような温泉は全国に数多い。
 一階の客室露天風呂であるので、欄間をずらしての琵琶湖の景観であるのはやむを得ない。



 眠るまでに三回はいってしまった。
 早朝はいろうと思ったら冷え切っていて、スイッチをいれてから適温になるまで小一時間ほどかかってしまった。
 朝に露天風呂はいるのならスイッチをいれてから、とりあえず大浴場とか足湯とかで暇つぶしをしたほうがいいだろう。


   ― 続く ―

  →「尾上温泉(1)」の記事はこちら

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