温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

尾上温泉(3) 滋賀・湖北

2009-12-13 | 温泉エッセイ
  <尾上温泉(3)>

 夕食は六時ごろから始まった。

 部屋食である。
 この宿の売りでもある本格的な京会席料理とかで、たしか「七本鎗」という日本酒を頼んだ。
 だいたい夜は食べるより呑んでしまう。だから半分ほど食べられるかどうかで、京会席はわたしにはもったいない。
 テーブルには、料理長の名前と押印のある「霜月の会席」のメニューが載っていた。



 酒菜は鮟肝、鯖寿司、柿サーモン、子持ち鮎有馬煮、胡桃豆腐、柿白和え、手長海老、蓮根・紅葉煎餅、銀杏芋である。

 一品ごとに進行状況を見計らって、タイミングよく料理は運ばれてくる。



 焜炉、つまり鍋料理だがうなぎと香味野菜の「ぼく鍋」であった。これは、うなぎの余計な脂が落ちて非常に食べやすい。

 海のものが三種類の盛り合わせと鮒の御造里。その日の鮮魚を使用する。



 若いころ信州の佐久で鯉づくしのコース料理を食べていらい、鯉は見るのもいやで、その流れから、淡水魚はわりと全般的に苦手になってしまった。
 だから鮒だけはパスさせていただいた。(すみません)

 煮物椀は、牡蠣真惨、トリュフ、針牛蒡、紅葉人参、青菜、ばち柚子。

 蓋物は、小町蕪、蓮餅、助子、海老芋、丹波占地柚香煮、松葉絹扶、穴子旨煮。



 焼肴は鰆の錦秋焼に、寄せ玉子、酢取紫キャベツ、銀杏、令余子の松葉刺。



 強肴、天麩羅だが素塩で食べる車海老二色揚、鱈の共子揚、稲穂、平茸、裏白菊葉だ。



 そろそろ、飲兵衛のわたしは量的な限界がそうとうきている。

 止肴は近江牛ローストビーフに洋野菜。
 よーし、これで最後だ。気合が思わずはいる。



 最後に、艶々の近江米の御飯となめこと三つ葉の赤出汁に香の物だ。
 ご飯は好きなので、これはまったくだいじょうぶだがお代わりはさすが腹いっぱいで無理だった。


  
 締めの季節のデザートだ。
 
 ここまで鮒だけをパスした以外は、味と盛り付けの妙もあったせいでとにかく食べきった。夜は量を食べない主義なので、我ながらすごい。
 酒を珍しく控えに控えてできるだけ画像をとったつもりであるが、抜かしたものもあり、箸でクチまで持っていって、
「おっと、いけない、画像を撮ってなかった!」
 と、慌てて戻して撮った料理は多少盛り付けがおかしくなっているのもあるが、そのへんはご容赦を。

 朝食は二階の琵琶湖がよく見える大広間であった。
 昨夜の夕食のときに、朝食には牛乳かアップルジュースのどちらがいいかと訊かれたので、もしや洋食かと期待したのだが、和食である。



 また、皿がずらりと並んだ。
 このほかに、御粥の椀と、出来立ての汲み上げ豆腐が運ばれてきたのには驚いたが、朝はわりと食べるので、どれも美味しかった。

 ただ、夕食が会席のコース和食なので、朝は洋食のチョイスがあれば最高であると思った。
 少数派の意見かもしれないが、これは、チェックアウトするときに手渡したアンケートに書いておいた。


  →「尾上温泉(1)」の記事はこちら
  →「尾上温泉(2)」の記事はこちら


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 尾上温泉(2) 滋賀・湖北 | トップ | 慶雲館(1) 滋賀・長浜 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

温泉エッセイ」カテゴリの最新記事