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温泉クンの旅日記

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鬼子母神から王子権現へ(3)

2013-08-18 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <鬼子母神から王子権現へ(3)>

 初めて降り立つ赤羽駅である。



 まずは、ぐるりと探訪してみることにした。
 東口にある「いこい」は朝七時から営業している角打ち(立ち呑み)の老舗店だ。京成立石も酒場の聖地だが、この赤羽も遜色はない。



 わたしも酒が好きだが、さすがに朝から呑むのは正月の三が日くらいである。なんとなく罪悪感のようなものを感じてしまう。
 ましてや、知合いに目撃されでもしたら「アル中」のレッテルを背中に貼られてしまうに違いない。
「でも、今日のオレは言わば免罪符があるからな・・・」
 鬼子母神と王子権現を参拝しているから、バチの当りかたも相当に手加減してくれるだろう。たしか大宮でもまったく同じパターンだったな。



 一番街に入ると、昼間から呑んでいる店が山ほどあったが、さすがにまだ明るいので客は常連ばかりみたいである。
 一度は聞いたことのある名前の店が多い。



 その裏通りのOK横丁がなんとなく良さげな雰囲気だ。



 ゆっくり通りを歩きながら店選びをする。
 ここかな・・・自分の勘を信じて暖簾をくぐった。まだ、店にはひと組の客だけしかいないが、だいぶ出来あがっているようだ。二階席には団体が入っているらしくかなり賑やかである。
 どこでも座っていいというので、四人掛けのテーブルに座ると、芋焼酎の水割りを注文する。

「それと、メンチカツをください」
 とりあえずのビールとかつまみはまず店をお薦めからとか、そういう順番とか酒呑みのセオリーなんてものは、わたしは一切無視だ。好きなものを食べ、好きなものを呑む。
 小腹が減っていることもあり、このメンチなかなかの美味で、選択は正解だった。
 うなぎの肝の串焼きも追加した。甘味に勝るほろ苦い味わいが、なんとも酒がすすむのである。

 さすが、赤羽である。一時間しないうちに一階のテーブル席が埋まり、カウンターも残りは二席ほどになってしまう。
 そろそろ頃合いだ。赤羽から戸塚は遠い、ジョッキで四杯で切り上げるか。それに、これ以上、独りでテーブル席を独占するのも店に悪いので勘定をしてもらった。



 店を出ると、横丁の景色が一変、提灯の灯りも映えていてなんとも堪らない雰囲気であった。

 シメに、さきほど見つけておいた「伊藤」というラーメン屋へ行った。



 ここの入り口は表通りになくて、脇になっているのも既に確認ずみである。
 券売機の一番安い中華そばの切符を買った。この小体な店はカウンター席だけで七、八人座ればいっぱいになってしまう。



 煮干しがばっちり効いたスープの、これは、呑んだあとにぴったりの軽めのラーメンである。

 東京で食べる煮干し(焼き干し)ラーメン系では、浅草の「つしま」が最強に近いが、赤羽でこの食べやすさは酒呑みには癖になりそうだ。



  →「鬼子母神から王子権現へ(1)」の記事はこちら
  →「鬼子母神から王子権現へ(2)」の記事はこちら
  →「酒場の聖地、京成立石」の記事はこちら
  →「大宮、ゴールデンコース(1)」の記事はこちら
  →「大宮、ゴールデンコース(2)」の記事はこちら

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