<鬼子母神から王子権現へ(3)>
初めて降り立つ赤羽駅である。

まずは、ぐるりと探訪してみることにした。
東口にある「いこい」は朝七時から営業している角打ち(立ち呑み)の老舗店だ。京成立石も酒場の聖地だが、この赤羽も遜色はない。

わたしも酒が好きだが、さすがに朝から呑むのは正月の三が日くらいである。なんとなく罪悪感のようなものを感じてしまう。
ましてや、知合いに目撃されでもしたら「アル中」のレッテルを背中に貼られてしまうに違いない。
「でも、今日のオレは言わば免罪符があるからな・・・」
鬼子母神と王子権現を参拝しているから、バチの当りかたも相当に手加減してくれるだろう。たしか大宮でもまったく同じパターンだったな。

一番街に入ると、昼間から呑んでいる店が山ほどあったが、さすがにまだ明るいので客は常連ばかりみたいである。
一度は聞いたことのある名前の店が多い。

その裏通りのOK横丁がなんとなく良さげな雰囲気だ。

ゆっくり通りを歩きながら店選びをする。
ここかな・・・自分の勘を信じて暖簾をくぐった。まだ、店にはひと組の客だけしかいないが、だいぶ出来あがっているようだ。二階席には団体が入っているらしくかなり賑やかである。
どこでも座っていいというので、四人掛けのテーブルに座ると、芋焼酎の水割りを注文する。
「それと、メンチカツをください」
とりあえずのビールとかつまみはまず店をお薦めからとか、そういう順番とか酒呑みのセオリーなんてものは、わたしは一切無視だ。好きなものを食べ、好きなものを呑む。
小腹が減っていることもあり、このメンチなかなかの美味で、選択は正解だった。
うなぎの肝の串焼きも追加した。甘味に勝るほろ苦い味わいが、なんとも酒がすすむのである。
さすが、赤羽である。一時間しないうちに一階のテーブル席が埋まり、カウンターも残りは二席ほどになってしまう。
そろそろ頃合いだ。赤羽から戸塚は遠い、ジョッキで四杯で切り上げるか。それに、これ以上、独りでテーブル席を独占するのも店に悪いので勘定をしてもらった。

店を出ると、横丁の景色が一変、提灯の灯りも映えていてなんとも堪らない雰囲気であった。
シメに、さきほど見つけておいた「伊藤」というラーメン屋へ行った。

ここの入り口は表通りになくて、脇になっているのも既に確認ずみである。
券売機の一番安い中華そばの切符を買った。この小体な店はカウンター席だけで七、八人座ればいっぱいになってしまう。

煮干しがばっちり効いたスープの、これは、呑んだあとにぴったりの軽めのラーメンである。
東京で食べる煮干し(焼き干し)ラーメン系では、浅草の「つしま」が最強に近いが、赤羽でこの食べやすさは酒呑みには癖になりそうだ。
→「鬼子母神から王子権現へ(1)」の記事はこちら
→「鬼子母神から王子権現へ(2)」の記事はこちら
→「酒場の聖地、京成立石」の記事はこちら
→「大宮、ゴールデンコース(1)」の記事はこちら
→「大宮、ゴールデンコース(2)」の記事はこちら
初めて降り立つ赤羽駅である。

まずは、ぐるりと探訪してみることにした。
東口にある「いこい」は朝七時から営業している角打ち(立ち呑み)の老舗店だ。京成立石も酒場の聖地だが、この赤羽も遜色はない。

わたしも酒が好きだが、さすがに朝から呑むのは正月の三が日くらいである。なんとなく罪悪感のようなものを感じてしまう。
ましてや、知合いに目撃されでもしたら「アル中」のレッテルを背中に貼られてしまうに違いない。
「でも、今日のオレは言わば免罪符があるからな・・・」
鬼子母神と王子権現を参拝しているから、バチの当りかたも相当に手加減してくれるだろう。たしか大宮でもまったく同じパターンだったな。

一番街に入ると、昼間から呑んでいる店が山ほどあったが、さすがにまだ明るいので客は常連ばかりみたいである。
一度は聞いたことのある名前の店が多い。

その裏通りのOK横丁がなんとなく良さげな雰囲気だ。

ゆっくり通りを歩きながら店選びをする。
ここかな・・・自分の勘を信じて暖簾をくぐった。まだ、店にはひと組の客だけしかいないが、だいぶ出来あがっているようだ。二階席には団体が入っているらしくかなり賑やかである。
どこでも座っていいというので、四人掛けのテーブルに座ると、芋焼酎の水割りを注文する。
「それと、メンチカツをください」
とりあえずのビールとかつまみはまず店をお薦めからとか、そういう順番とか酒呑みのセオリーなんてものは、わたしは一切無視だ。好きなものを食べ、好きなものを呑む。
小腹が減っていることもあり、このメンチなかなかの美味で、選択は正解だった。
うなぎの肝の串焼きも追加した。甘味に勝るほろ苦い味わいが、なんとも酒がすすむのである。
さすが、赤羽である。一時間しないうちに一階のテーブル席が埋まり、カウンターも残りは二席ほどになってしまう。
そろそろ頃合いだ。赤羽から戸塚は遠い、ジョッキで四杯で切り上げるか。それに、これ以上、独りでテーブル席を独占するのも店に悪いので勘定をしてもらった。

店を出ると、横丁の景色が一変、提灯の灯りも映えていてなんとも堪らない雰囲気であった。
シメに、さきほど見つけておいた「伊藤」というラーメン屋へ行った。


ここの入り口は表通りになくて、脇になっているのも既に確認ずみである。
券売機の一番安い中華そばの切符を買った。この小体な店はカウンター席だけで七、八人座ればいっぱいになってしまう。

煮干しがばっちり効いたスープの、これは、呑んだあとにぴったりの軽めのラーメンである。
東京で食べる煮干し(焼き干し)ラーメン系では、浅草の「つしま」が最強に近いが、赤羽でこの食べやすさは酒呑みには癖になりそうだ。
→「鬼子母神から王子権現へ(1)」の記事はこちら
→「鬼子母神から王子権現へ(2)」の記事はこちら
→「酒場の聖地、京成立石」の記事はこちら
→「大宮、ゴールデンコース(1)」の記事はこちら
→「大宮、ゴールデンコース(2)」の記事はこちら
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